三菱電機株式会社の情報

東京都千代田区丸の内2丁目7番3号

三菱電機株式会社についてですが、推定社員数は10001人~になります。所在地は千代田区丸の内2丁目7番3号になり、近くの駅は二重橋前駅。株式会社Kipsが近くにあります。創業は1921年になります。厚生労働省より『両立支援のひろば 一般事業主行動計画公表』を受けました。特許については2012年04月06日に『平面導波路型レーザ装置』を出願しています。また、法人番号については「4010001008772」になります。
三菱電機株式会社に行くときに、お時間があれば「相田みつを美術館」に立ち寄るのもいいかもしれません。


法人名フリガナ
ミツビシデンキ
住所
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号
google map
創業年
1921年
推定社員数
10001人~
事業概要
重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器
資本金
1,758億2,000万円
企業ホームページ
認定及び受賞
厚生労働省より『両立支援のひろば 一般事業主行動計画公表』
厚生労働省より『女性の活躍推進企業』
厚生労働省より『ポジティブ・アクション』
2016年01月27日に経済産業省より『(平成27年度)省エネ大賞』
2019年04月18日に特許庁より知財活用企業(意匠)部門で『知財功労賞(知的財産権制度活用優良企業等表彰)』
周辺のお天気
周辺の駅
4駅
東京メトロ千代田線の二重橋前駅
JR東日本総武線の東京駅
JR東日本東海道本線の東京駅
東京メトロ丸ノ内線の東京駅
地域の企業
3社
株式会社Kips
千代田区丸の内1丁目5番1号新丸の内ビルディング
株式会社スカイロボット
千代田区丸の内3丁目2番2号丸の内二重橋ビル2階
株式会社Novel
千代田区丸の内2丁目3番2号郵船ビルディング
地域の観光施設
3箇所
相田みつを美術館
千代田区丸の内3-5-1東京国際フォーラム地下1階
出光美術館
千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル9F
東京ステーションギャラリー
千代田区丸の内1-9-1
特許
2012年04月06日に『平面導波路型レーザ装置』を出願
2012年04月06日に『情報処理装置および情報処理方法およびプログラム』を出願
2012年04月06日に『DSRC車載器』を出願
2012年04月05日に『光電変換装置の製造方法』を出願
2012年04月05日に『送風装置』を出願
2012年04月05日に『電動車両、および、電動車両の充電制御方法』を出願
2012年04月05日に『電動ポンプ、及び電動ポンプの製造方法』を出願
2012年04月05日に『制御システム、制御方法、及びプログラム』を出願
2012年04月05日に『加工方法及び加工装置』を出願
2012年04月05日に『表示装置』を出願
2012年04月05日に『ランプソケット及びこのランプソケットを備える照明器具』を出願
法人番号
4010001008772
法人処理区分
新規

受配電システム製作所に新工場棟を建設
2025年08月08月 11時
受配電システム製作所に新工場棟を建設
キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS)の需要拡大に対応し、生産体制を強化




受配電システム製作所 新工場 完成予想図
三菱電機株式会社は、キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS)の生産体制強化のため、受配電システム製作所(香川県丸亀市)に新工場棟を建設します。
新工場棟は、2026年6月に竣工し、同年10月から稼働開始予定です。
C-GISは大容量電力を使用する施設内の電力配電系統に用いられる機器で、電流を開閉できる真空バルブを搭載し、事故が生じた際などに電流を遮断・保護・制御する、高電圧向けの配電盤です。近年、データセンターなど大容量電力が必要な施設の増加に伴い、国内外でC-GISの需要が拡大しています。
当社は今回、開閉装置や遮断器の製造を担う受配電システム製作所に新工場棟を建設し、2027年度までに、C-GISの年間生産台数を従来比2倍にすることを目指します。新工場棟では、複数エリアに点在していたC-GIS生産・試験ラインを集約することで、部材受入から製造、出荷までの生産工程の効率化を図ります。生産ラインにおいては、C-GIS内への絶縁ガス充填作業時間を短縮する自動化ラインを導入し、ガス充填時間を約40%削減することで、生産性を向上します。また、これまでC-GISの主な適用先であった変電所や駅、ビル等の施設に加え、再生可能エネルギーの一つとして海外を中心に注目を集めている洋上風力発電に対応したC-GISの生産拡大も進めます。
当社は今後ますます需要拡大が見込まれるC-GISの生産増強を図り、国内外のさまざまな地域で電力の安定供給に貢献します。
■新工場棟の概要
所在地
香川県丸亀市蓬莱町8番地
建築・延床面積
建築面積 約6,299平方メートル 、延床面積 約6,885平方メートル
構造
鉄骨(S)造、2階建て
主な生産品目
7.2~84kV C-GIS、洋上風力向けC-GIS
その他取り組み
洋上風力向けC-GISのドライエア絶縁方式の新機種開発
稼働開始
2026年10月予定
投資金額
約28億円
環境・省エネ対策
・太陽光発電装置
・高効率機器(LED照明、パッケージエアコン、熱交換形換気機器)
・断熱屋根・外壁、Low-E複層ガラス
・電力監視装置
・屋上緑化
■今後の予定・将来展望
現在C-GISに使用する絶縁ガスとして主に使われている、地球温暖化係数の高いSF6ガス(※1)に代わり、新工場棟では、環境負荷の低い自然系ガスを使用したドライエア絶縁方式(※2)の洋上風力向けC-GISの開発を進めます。特に脱SF6ガス化に向けて環境規制が進む欧州や北米を中心とした地域では、自然系ガスを使用したC-GISの需要拡大が見込まれており、当社はドライエア絶縁方式のC-GISの生産拡大により、環境負荷軽減に向けた市場ニーズに対応します。
■三菱電機グループについて
私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します。社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現します。また、デジタル基盤「Serendie(R)」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型
デジタル・エンジニアリング」を推進しています。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2024年度の連結売上高は5 兆5,217 億円でした。詳細は、

www.MitsubishiElectric.co.jp

をご覧ください。
※1 六フッ化硫黄のこと。無色・無臭・無毒・不燃性・化学安定性の高い化合物で電気的にも極めて安定した化合物。高い絶縁耐力を持ったガスであるが、地球温暖化係数が二酸化炭素の23,900倍と高い
※2 自然由来で地球温暖化係数が低い窒素と酸素からなる混合ガスを使用した絶縁方式
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 受配電システム製作所
〒763-8516 香川県丸亀市蓬莱町8番地
TEL 0877-24-2611

水を推進剤とする人工衛星用推進技術のスタートアップ 株式会社Pale  Blueへ出資
2025年08月07月 15時
水を推進剤とする人工衛星用推進技術のスタートアップ 株式会社Pale  Blueへ出資
人工衛星用推進技術を強化し、持続可能な宇宙空間の利活用に貢献
三菱電機株式会社は、グローバル・ブレイン株式会社と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「MEイノベーションファンド(※1)」が出資する第13号案件として、水を推進剤に用いた小型衛星用推進機(※2)の開発・製造・販売を進める株式会社Pale Blue(以下、ペールブルー)へ出資しました。
近年、世界的に人工衛星の打ち上げ数が増加し、衛星コンステレーション(※3)を活用したさまざまなビジネスが拡大しています。人工衛星の動力源である推進機は、衛星運用や軌道間輸送などを実現するための重要なコンポーネントの1つであり、安全性やコスト効率に優れ、環境負荷が小さい推進技術への期待が高まっています。
ペールブルーは、東京大学発のディープテックスタートアップとして2020年に設立され、「低圧常温における水の蒸発機構(※4)」と「耐酸化性を有する低電力プラズマの生成」をコア技術とした独自の水推進機の開発を通じて、安全で持続可能な宇宙インフラの構築を目指しています。同社の技術は水を推進剤としており、他の推進剤に比べて安全性が高く、コストや入手性、環境負荷などの面でも大きな優位性を持つことが特長です。すでに小型衛星での宇宙実証を複数回実施しており、十分な実績と高い信頼性があります。また、生産技術開発拠点の立ち上げなど、生産体制の構築に向けた活動にも取り組んでいます。
今後、当社はペールブルーへの出資を通じて、同社との技術協業を推進することで、当社宇宙事業の競争力向上を図るとともに、持続可能な宇宙空間の利活用に貢献してまいります。
株式会社Pale Blue 共同創業者 兼 代表取締役 浅川 純 氏 コメント
「このたび、宇宙システム領域で豊富な実績と先進技術を有する三菱電機に出資いただけたことを大変光栄に思います。当社は推進機を起点に、宇宙空間での移動能力、すなわちモビリティを提供することで活動領域の拡大に貢献します。三菱電機との協業を通じて、技術的信頼性のさらなる向上を図り、ビジョンとして掲げている「宇宙産業のコアとなるモビリティの創成」の実現を進めてまいります。」
三菱電機株式会社 上席執行役員 ビジネスイノベーション本部長 松原 公実 コメント
「ペールブルーは、水を用いた革新的な推進技術によって、宇宙輸送の安全性・効率性・環境適合性を同時に実現し得るポテンシャルを有しています。こうした持続可能な推進技術は極めて重要な要素であり、当社が目指す宇宙事業の方向性とも非常に親和性が高いと判断しました。今回の出資を契機に、ペールブルーとの技術共創を深め、宇宙ビジネスの革新と社会価値創出に貢献してまいります。」
■ペールブルーの概要
会社名
株式会社Pale Blue
代表者
浅川 純
所在地
千葉県柏市柏の葉6-6-2 三井リンクラボ柏の葉1-101号室
設立
2020年
事業内容
小型人工衛星用推進機の開発、製造、販売
URL
https://pale-blue.co.jp/jpn/
https://pale-blue.co.jp/jpn/

■三菱電機グループについて
私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します。社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現します。また、デジタル基盤「Serendie(R)」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型
デジタル・エンジニアリング」を推進しています。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2024年度の連結売上高は5 兆5,217 億円でした。詳細は、
https://www.mitsubishielectric.co.jp/ja/
www.MitsubishiElectric.co.jp

をご覧ください。
※1 「MEイノベーションファンド」を設立(2022年1月13日公表)
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/ja/pr/2022/pdf/0113.pdf
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/ja/pr/2022/pdf/0113.pdf

※2 物体を前進させるための装置や機械のことで、車におけるエンジンにあたるもの
※3 多数の衛星を同じ軌道上に配置し、一体的に運用するシステム
※4 低圧環境において、水を高温に加熱することなく蒸発させる仕組み
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 ビジネスイノベーション本部
〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
E-mail:big.contact@pz.MitsubishiElectric.co.jp

小倉内装と独自の防汚コーティング技術に関する協業を開始
2025年06月26月 17時
小倉内装と独自の防汚コーティング技術に関する協業を開始
知的財産を起点とした共創活動により、社会課題の解決に貢献




高機能コーティング剤「Hi NANOGIA coat」
三菱電機株式会社は、株式会社小倉内装(本社:青森県青森市、以下、小倉内装)と、当社独自の防汚コーティング技術に関する技術供与契約を締結しました。本契約に基づき、小倉内装が本技術を活用した高機能コーティング剤「Hi NANOGIA(TM) coat(ハイナノジアコート)(※1)」の販売を6月26日に開始します。
当社は、知的財産を将来にわたる重要な経営資源と位置づけ、事業戦略・研究開発戦略と連動した知的財産活動を展開(※2)しています。2021年10月からは、知的財産を起点に社内外連携を推進する「Open Technology
Bank(R)(オープンテクノロジーバンク)(※3)」を通じて、当社が保有する豊富な技術資産を公開・提供し、パートナー企業との「掛け算」による共創活動に取り組んでおり、その一環として、当社空調機器で活用している防汚コーティング技術「ハイブリッドナノコーティング(※4)」「スマートエアコーティング(R)(※5)」についても、さまざまな業界・企業と共創に向けた検討を進めてきました。今般、建物の内装・外装をはじめとする幅広い分野での同技術の適用を目指し、内装仕上げ工事や抗菌自然塗料「SAFEECO(R)(セフィーコ)(※6)」の製造・販売などを手掛ける小倉内装と技術供与契約を締結し、同社が高機能コーティング剤「Hi NANOGIA coat」の製造・販売を行うことで合意しました。
本製品は、粉塵や油煙などのさまざまな汚れの付着防止に加え、カビ発生の抑制にも効果があることを特長とし、店舗などの施設における衛生管理業務の効率化などに貢献します。
今後も当社は、経営の根幹に位置づける「サステナビリティの実現」に向け、知的財産の活用強化と共創活動の推進を通じて新たな価値の創出に取り組み、事業を通じた社会課題の解決に貢献してまいります。
■関係者コメント
株式会社小倉内装 代表取締役 小倉 勝茂 氏 コメント
「三菱電機の信頼性の高い技術を活かした共創プロジェクトにより、新たなコーティング剤の製品化が実現しました。現場の視点を取り入れた本製品は作業効率も良く、店舗や施設などにおける日々の清掃負担や衛生管理の不安軽減などの効果が期待できます。本製品を通じて皆様に安心をお届けするとともに、清潔で快適な環境づくりに貢献してまいります。」
三菱電機株式会社 研究開発本部 知的財産センター長 石井 知子 コメント
「当社は、知的財産を競争だけではなく共創のツールとして活用することを掲げており、共創活動の成果として製品化に至ったことを嬉しく思います。90年以上にわたって内装業を営む小倉内装の塗装に関する豊富な知見・実績と、当社の汎用性の高い防汚コーティング技術は親和性が高く、本協業を通じて、より多くの社会課題の解決に貢献していきます。」
■「Hi NANOGIA coat」について
対象物の表面に親水性(※7)と疎水性(※8)がミクロに入り混じった層を形成することで、砂塵から油煙までさまざまな汚れの付着抑制を実現し、プラスチック、金属、ガラスなど多様な材質への防汚性、抗菌性付与を可能とする当社の「ハイブリッドナノコーティング」技術に、高い防カビ効果を付加し、基材の変色や臭気の抑制なども考慮した組成とすることで、家屋や商業施設などの内装・外装、建材用のコーティング剤として小倉内装が製品化しました。今後、さまざまな用途に合わせてラインアップの拡充を順次進めていく予定です。
■株式会社小倉内装の概要
会社名
株式会社小倉内装
代表取締役
小倉 勝茂
所在地
青森県青森市幸畑阿部野141-7
創業
1933年1月
事業内容
・個人住宅、商業施設、公共施設などの内装仕上げ工事やリフォーム、リノベーション
・地元の自然素材を活用した抗菌自然塗料の開発及び販売 ほか
URL

https://ogu.jp/

■商標関連
「SAFEECO」
株式会社小倉内装の登録商標
「Hi NANOGIA」
株式会社小倉内装の出願中の商標
「Open Technology Bank」
三菱電機株式会社の登録商標
「スマートエアコーティング」
三菱電機株式会社の登録商標
■三菱電機グループについて
私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します。社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現します。また、デジタル基盤「Serendie(R)」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型
デジタル・エンジニアリング」を推進しています。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2024年度の連結売上高は5 兆5,217 億円でした。詳細は、

www.MitsubishiElectric.co.jp

をご覧ください。
※1

https://hinanogia.com

※2 「三菱電機グループの知的財産戦略」

https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/chiteki/hoshin/

※3

https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/chiteki/otb/index.html

※4

https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/randd/list/other/b136/index.html

※5

https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/randd/list/other/b198/index.html

※6 「あおもり藍」を活用した塗料

https://safeeco.jp/

※7 水になじみやすい性質
※8 水をはじく性質
<お客様からのお問い合わせ先>
・Open Technology Bank
三菱電機株式会社 研究開発本部 知的財産センター 知財戦略部 技術資産活用グループ
〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
E-mail:Cld.OTB@mf.MitsubishiElectric.co.jp
・防汚コーティング技術
三菱電機株式会社 研究開発本部 先端技術総合研究所 マテリアル技術部
〒661-8661 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号
FAX 06-6497-7285

https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/randd/inquiry/index_at.html

・Hi NANOGIA coat
株式会社小倉内装
〒030-0943 青森県青森市幸畑阿部野141-7
TEL 017-738-8686 FAX 017-738-0001
E-mail:k-ogura@sirius.ocn.ne.jp

エッジデバイスで動作する製造業向け言語モデルを開発
2025年06月18月 16時
エッジデバイスで動作する製造業向け言語モデルを開発
独自の学習データ拡張技術により、ユーザーの用途に最適化した回答生成を実現




エッジデバイスで動作する製造業向け言語モデル
三菱電機株式会社は、エッジデバイスで動作する製造業向け言語モデルを開発しました。当社AI技術「Maisart(R)(マイサート)(※1)」の開発成果である本言語モデルは、当社事業に関するデータを用いて製造業ドメインに特化した事前学習をさせており、製造業におけるさまざまなユースケースへの適用が可能です。さらに、独自に開発した学習データ拡張技術により、ユーザーの用途に最適化した回答生成を実現します。
近年、生成AIの普及を背景に、大規模言語モデル(LLM)の活用が拡大する一方で、LLMの利用には莫大な計算コストとエネルギーを要することから、それらの削減が社会課題となりつつあります。また、データプライバシーや機密情報管理の観点から、オンプレミス(※2)環境下での生成AIの利用ニーズも増加しています。
今回、当社は、公開されている日本語継続事前学習済みのベースモデルに対し、当社が保有するFA(Factory Automation)事業などのさまざまなデータを用いたドメイン特化型の学習を行うことで、製造業に特化した言語モデルを開発しました。また、独自の拡張技術で生成した学習データを用いることにより、効果的なタスク特化学習を可能としました。開発した言語モデルは限られたハードウェアリソースの中でも動作可能なサイズで、エッジデバイスなど計算リソースに制約のある環境や、顧客情報を扱うコールセンターなどのオンプレミス環境下における生成AI運用に貢献します。
なお、本言語モデルは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社が提供する「AWSジャパン生成AI実用化推進プログラム(※3)」に参画し、同社のサポート(言語モデルの学習に必要なGPU(※4)やAWS Trainium(※5)などのコンピューティングリソースの調達支援、分散トレーニングの環境構築支援、AWSクレジットの提供、AWS生成AIイノベーションセンター(※6)による科学的観点からのアドバイザリーなど)のもと開発したものです。
■開発の特長
1.
製造業ドメインに特化し、エッジデバイスへの実装が可能な言語モデルを開発、製造業ユーザーのAI導入を支援
・当社も参画するLLM勉強会(※7)が公開しているオープンなモデルをベースモデルとし、製品マニュアルやコールセンター応対履歴など、当社が独自に保有する権利的・倫理的に問題のないデータで学習することで、製造業ドメインに特化した言語モデルを開発
・モデル圧縮技術(※8)により言語モデルを軽量化することで、メモリ不足により実行不可能だったエッジデバイスにおいても動作可能であることを確認。低遅延かつプライバシーに配慮した処理が可能となり、スマートファクトリーやエッジロボティクス、エネルギー制御など多様な分野において、ユーザーの生成AI運用にかかる各種コスト削減に貢献可能
2.
効果的なタスク特化学習を可能とする独自の学習データ拡張技術を開発、ユーザーの用途に最適化した回答生成を実現
・問い合わせや文章生成指示などの入力内容に対して「望ましい回答」が紐付けられた用途別学習用データから、正しい回答例文とテキストの類似性は高いが、入力された問いに対する回答としては正しくない回答テキストを抽出。これを同一入力に対する「望ましくない回答」と見なすことで、ある入力に対する「望ましい回答」と「望ましくない回答」のペアを疑似的に自動生成し、望ましい表現を出力しやすい言語モデルの学習用データを充実化させる「データ拡張技術」を開発(特許登録済)
・製造業のユーザーが個別に保有する用途別データを用いた追加学習も可能で、これによりユーザーごとに異なる用途に最適化した回答生成が可能な言語モデルを構築することができるため、個別のドメインやタスクなどを考慮した細かいニーズにも対応可能
・当社FA製品に関する知識の正誤を問うタスクで評価を実施。ドメイン・タスク特化学習により、75%を超える正解率を達成




FAドメイン・質問応答タスクにおける評価結果
■今後の予定・将来展望
2026年度中の製品適用を目指し、産業機器やロボットなどのデバイス上で言語モデルを動作させるユースケースの検討および社内外での実機実証を進めていきます。
■ 商標関連




■特許関連
発明の名称
意味関係学習装置、意味関係学習方法、及び意味関係学習プログラム
特許番号
特許第6899973号(登録日:令和3年6月17日)
■三菱電機グループについて
私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します。社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現します。また、デジタル基盤「Serendie(R)」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型
デジタル・エンジニアリング」を推進しています。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2024年度の連結売上高は5 兆5,217 億円でした。詳細は、

www.MitsubishiElectric.co.jp

をご覧ください。
※1
M
itsubishi Electric’s
AI
creates the
S
tate-of-the-
ART
in technologyの略。
全ての機器をより賢くすることを目指した当社のAI技術ブランド




※2 企業や組織が自社の施設内にサーバーやネットワーク機器などのITインフラを構築し、管理・運用する形態で、インターネットを経由するクラウド型と区別される
※3

https://pages.awscloud.com/jp-genai-accelerator-program-reg.html

※4  Graphics Processing Unit:画像処理や並列計算を高速に行うために設計されたプロセッサで、並列処理能力によりLLMの学習時間を大幅に短縮することが可能
※5 AWSが独自開発した機械学習向け特化型チップ。AIモデルのトレーニングに最適化されており、高いコスト効率と性能を実現する
※6

https://aws.amazon.com/jp/ai/generative-ai/innovation-center/

※7 さまざまな研究機関や企業から研究者が集まり、LLMの研究開発について定期的に情報共有を行う組織で、国立情報学研究所 大規模言語モデル研究開発センターが運営。モデル構築に関するソースコードや学習データのすべてを公開している
※8 モデルのパラメータをより少ないビット数で表現する「量子化」など、モデルの精度を保ったままデータサイズを削減する手法
※9 Microsoft Azure OpenAI Serviceが提供するGPT-4oモデルと比較
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
〒247-8501 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号

https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/randd/inquiry/index_it.html