わたしの暮らし研究所株式会社の訪問時の会話キッカケ
わたしの暮らし研究所株式会社に行くときに、お時間があれば「アーティゾン美術館」に立ち寄るのもいいかもしれません。
「
どうぞよろしくお願いします。
京橋駅の近くで美味しいお店はありますか
アーティゾン美術館が近くのようですが、どのくらい時間かかりますか
わたしの暮らし研究所株式会社への通勤は電車通勤ですか
」
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都営都営浅草線の宝町駅
東京メトロ有楽町線の銀座一丁目駅
東京メトロ日比谷線の東銀座駅
2023年03月27月 13時
経済産業省の採択事業である「生理用品設置をきっかけにしたコミュニケーショ
2022年11月04月 16時
補助金採択期間の活動を通じて約3,000人と接点を持つことができ、ジェンダーに関係なく生理用品の設置の意義を考えたり、身近に悩み・困り事を持ちながら過ごす人が多くいることについてお話する機会を増やすべく活動してまいりました。
LAQDAプロジェクト「生理用品設置をきっかけにしたコミュニケーションデザイン事業」参加企業一覧 上記ほか5社にて実施
概要
わたしの暮らし研究所株式会社は「ジェンダーに関係なく、より多くの人が快適なまいにちを過ごすことができる」社会を実現するための事業を行っております。
そのひとつとして「生理用品が必要なときに必要な人に届く」状態を作るべく、2019年(令和元年)に「LAQDAプロジェクト(※)」を立ち上げ、生理用品をオフィストイレに設置する実証実験を行ってまいりました。その実績もあってLAQDAプロジェクトが展開する「生理用品設置をきっかけにしたコミュニケーションデザイン事業」は、「経済産業省 令和4年度 フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」に採択されました。
本事業では生理用品設置をきっかけにした社内での「言いづらい」ことのコミュニケーション醸成に賛同いただいた12都道府県の21社・28拠点で「オフィストイレ内への生理用品設置実証実験」を行ったほか、「生理用品設置をきっかけによりよい働き方を考える社内セミナー」を実施し、補助金採択期間の活動を通じて約3,000人と接点を持つことができました。生理用品の設置は、LAQDAプロジェクトで開発した組み立て式の簡易ケース「せりぽん」を使用しました。
トイレ内に生理用品が設置され始めたことやセミナー参加をきっかけに、ジェンダーに関係なく生理用品の設置の意義を考えたり、身近に悩み・困り事を持ちながら過ごす人が多くいることについてお話する機会を増やすべく活動してまいりました。設置は、女子トイレだけでなく、男子トイレや多目的トイレにも設置し、多くの方に言いづらいコミュニケーションについて考える「きっかけ」を提供しました。
(左上:三井不動産での「せりぽん」組み立てワークショップ、上中央:プラザクリエイト 木村様、梅原様、右上:東急社内セミナー、左下:東急・東京建物・三井不動産3社合同セミナー、下中央・右下:プロジェクト参加企業の担当者と設置互助会活動)
LAQDAプロジェクト参加企業
プロジェクトにご参加いただいた21社・28拠点の企業様です。★は社内セミナー/企業内イベントを実施いただいた企業です。プロジェクトに参加頂いたことについてコメントをいただいた企業様は、コメントを併記させていただいております。
★株式会社アーチャー新社
トイレに入った時に生理用品が置かれていると少し戸惑いがあるのは確かです。置かれている生理用品を見てみると、思っているより大きくてかさばりそうなので、女性が普段から携帯するのは面倒だろうなと思ってしまいました。男性で女性の生理の話をすることに抵抗を感じる人はまだまだ多いと思いますが、LAQDAプロジェクトのように女性の生理の大変さを男性にも知ってもらい、「思いやりの気持ち」を育んでいくことは、女性がより活躍できる社会を築くためには非常に重要な活動だと思います。男女雇用機会均等法が施行され約40年が経ちますが、本当に男女の差が無い社会になることを応援していきたいと思います。(代表取締役社長 尾崎 恒二様)
★IDPエデュケーション
留学や移住を目指して弊社の英語試験を受ける受験生を全力で応援することがモットーでありながら、試験当日に生理になってしまう受験生の負担について、今までケアすることができていませんでした。今回、LAQDAプロジェクトに出会ったことで、そのことに気付き、対処に向けて取り組みを開始できたことは大きな一歩となりました。この取り組みを日本だけでなく、本社であるオーストラリアをはじめ世界56か国の試験会場広められるように引き続き取り組んでいきたいと思います。(IDP Education 事業開発日本統括責任者 市川 智子様)
・青森朝日放送株式会社
・空き家買取専科(株式会社Sweets Investment)
・株式会社INDUSTRIAL-X
★エムスタイルジャパン株式会社
当社は常に女性の健康や美容に寄り添ってきました。しかし、社内で生理用品やフェムケアについて性別を超えた会話はほとんどありませんでした。LAQDAプロジェクトに参加したことをきっかけに、女性社員の感想はもちろん、男性社員から生理用品に関する感想や認識の変化を窺い知ることができ、活発な意見交換につながりました。それぞれの生理に対する認識を改めて振り返る機会にもなったと思います。この取り組みをきっかけにより一層、気兼ねなく、自らの悩みや意見などを話し合える会社を目指していきたいです。(広報 友納 千佳様)
★小林製薬株式会社
これまでの男性中心の社会では、会社のトイレに「生理用品」を置くという発想が「普通」ではなかっただけで、 働く人の半分が 女性である今の「普通」は、むしろ「生理用品」が当たり前に用意さ れていることかもしれません。 女性に対し、生物学的な性差によるアンフェアを放置したまま「頑張れ!」とだけ言うのはあまりにも無責任です。LAQDAプロジェクトで実施した実証実験・セミナーは、今後のあるべき働く環境を考えるためにとても有意義でした。 “業務に集中して能力を発揮してもらうために、会社ができることをする”まずは、そこから取り組んでいきたいと 考えています。(執行役員 日用品事業部 事業部長 作田 暢生様)
・株式会社スペースマーケット
・テレビ金沢株式会社
★東急株式会社
わたしの暮らし研究所様が採択された令和4年度 経産省補助事業「女性活躍を推進するための生理用品設備設置とコミュニケーションをデザインする教育事業」において、「多様性の時代の“働きやすい職場”や“来たくなるオフィス”について「生理用品のトイレ設置」をきっかけに考えてみませんか??」と銘打って、 約1ヶ月間の実証実験とセミナーを実施いたしました。 アンケートでは、利用の感想だけでなく、より現実に即した提案や想定外の要望なども得られ、多くの気づきがありました。 貴重な機会をいただきありがとうございました。(人材戦略室 労務企画グループ 小暮 純一様)
★東京建物株式会社
LAQDAプロジェクトでの取り組みを社内で告知した際、女性従業員から「社内掲示板でそのような取り組みが始まることについて、同じチームの男性社員と初めて生理について話をした」とのコメントがありました。普段は決して男性社員と話さない内容なので新鮮だったそうです。また、今回の取り組みに興味を持って色々調べた際に男性トイレにも尿漏れパッドのサニタリーボックスを置く取組みがあることを知ったというコメントも寄せられています。男女に限らず、相手を思いやる気持ちが生まれるきっかけになったと感じています。(ビルマネジメント第一部 猪俣 章信様)
★三井不動産株式会社
今回、LAQDAプロジェクトに参加し、トライアルで生理用品がトイレに設定されたことで「働きやすさが向上した」、「緊急時に慌てることなく安心できる」といった声が多く寄せられました!生理で悩んでいた女性社員たちからのリアルな声を聞き、トライアルで終わらせず継続設置に向けて今後も検討していきたい、という思いを新たにしました。また、今回の取り組みについて男性からも好意的な声が寄せられたことに、驚きと発見がありました。トイレットペーパーと同じように当たり前に生理用品が置いてある、そんな環境を目指したいです。(ビルディング本部 法人営業統括一部 法人営業推進グループ 山田 祥子様)
・福井放送株式会社
★株式会社プラザクリエイト
弊社のビジョン「みんなの広場をつくる。」の実現には、多様な仲間との協業が不可欠です。本当の意味での“みんな”をとらえるため、このようなプロジェクトに参加し、ジェンダーを越えて生理について話せたことは有意義でした。一つの正解はありませんが、それぞれの場所から見えている景色を共有し合うことから、すべてが始まると感じられました。今後も相互理解の機会を積み重ね、メンバーが個々の可能性を最大限に開花させ、輝ける組織を目指して参ります! (代表取締役社長 新谷 隼人様)
・ライフネット生命保険株式会社
他5社のみなさま
プロジェクトの内容と成果
● オフィストイレ内への生理用品設置実証実験(2023年1月~3月)
12都道府県の21社・28拠点に設置し、約3,000人と接点を設けられました。ジェンダーに関係なく生理用品の設置の意義を考えたり、身近に悩み・困り事を持ちながら過ごす人が多くいることについて気付きのきっかけをお持ちいただくことも目的としていたため、女性トイレだけでなく男性トイレへも設置を行いました。
(LAQDAプロジェクト 実証実験参加企業)
(左:三井不動産本社女子トイレ、中央:小林製薬東京営業所男子トイレ、右:プラザクリエイト本社執務室内設置)
● 生理用品設置をきっかけによりよい働き方を考える社内セミナー・登壇
・社内セミナー / 社内イベントでの登壇(7回実施)
以下の12社様で、社員が参加するセミナー・登壇を実施しました。「言いづらい個人の悩みをみんなで考える」きっかけを作ることを目的に、わたしの暮らし研究所株式会社と協同して開催いたしました。
株式会社アーチャー新社様、小林製薬株式会社様(共同開催)
IDPエデュケーション様
エムスタイルジャパン株式会社様
東急株式会社様(ゲスト:東京建物様)
東急株式会社様、東京建物株式会社様、三井不動産株式会社様(共同開催)
株式会社プラザクリエイト様
他4社共同開催
(左上:東急社内セミナー、上中央:小林製薬グループ社内セミナー、右上:東急・東京建物・三井不動産合同セミナー風景、左下:プラザクリエイト社内セミナー、下中央:IDPエデュケーション社内イベント登壇、右下:その他企業での社内セミナー)
●その他のイベント
・「なぜ働く環境は、女性の生理を考えた設計になっていないんだろう?」(2022年10月)
新規事業開発やダイバーシティ&インクルージョンに携わる企業担当者を集め、“オフィスでの気持ちの良い働き方”や“トイレ内に生理用品を設置すること”について、意見交換やディスカッションを行いました。
https://note.com/laqda/n/n21a4b9de399f
・JST主催オープンフォーラム「サイエンスアゴラ2022」登壇(2022年11月)
「サイエンスアゴラ2022」のテーマである「まぜて、こえて、つくりだそう」になぞらえて、生理用品の設置設備や設置そのものについて、登壇者とパネルディスカッションを行い、来場者ともオープンディスカッションを実施しました。
https://note.com/laqda/n/ne9f4bc677db4
・「オフィスに生理用品を設置している企業、増えてる!?」事例共有会(2022年12月)
オフィストイレ内に生理用品を設置した企業の関係者を中心としたパネルディスカッションで事例を共有する会を実施しました。関係者やメディア関係者にご参加いただきました。
https://note.com/laqda/n/n3d4a168d62c5
・生理用品設置互助会(2023年1月)
実証実験参加企業担当者、関係者にご協力いただき、実証実験ケース「せりぽん」へのシール貼りをお手伝いいただきながら、みんなで感想やそれぞれの現場での気持ちをシェアする会を開催しました。
https://note.com/laqda/n/n2db89d7e0ccb
・シンポジウム(2023年3月)
「個人の問題をどうみんなで解決するか」をテーマに、実証実験に関わっていただいた方とワークショップを中心としたシンポジウムを開催しました。
(左:「なぜ働く環境は、女性の生理を考えた設計になっていないんだろう?」イベント、中央:JST主催オープンフォーラム「サイエンスアゴラ2022」登壇、右:「オフィスに生理用品を設置している企業、増えてる!?」事例共有会)
(左:シンポジウムパネルディスカッション、中央:ワークショップファシリテーション、右:ワークショップでまとめた模造紙の掲出)
本事業に取り組む背景、想い
「言いづらい」個人の悩みを、みんなで考える土壌を作りたい
働く中で身体について「言いづらい」と感じる場面があり、例えば「生理」に関する悩みについて社内で相談をしようにも以下のような課題があると考えます。これらを解決するために、本事業を立ち上げて、生理用品のトイレへの設置やセミナーの実施を行ってまいりました。
・話す必要がある状況でもコミュニケーションできない
・男女間/男性間/女性間でも、口火を切れない
・上司/部下/同僚の間でも、話せない
わたしの暮らし研究所株式会社は「ジェンダーに関係なく、より多くの人が快適なまいにちを過ごすことができる」社会を目指しています。本事業は生理に着目した内容になりますが、その根底には「言いづらい」個人の悩みを、みんなで考える土壌のある社会を作りたいという想いがあります。
生理に関してジェンダーに関わらず考え、話すことができるように、また、その他の悩みについても「みんなが相談できてみんなで解決できる」よう、まずは「きっかけ」を作れるよう尽力してまいります。
(3月8日に開催されたシンポジウムでは、実証実験や社内セミナーを体験して各社であった嬉しかったこと・大変だったこと・対話が生まれたこと・伝えたいことなどをポストイットに書きながら、シェアするワークショップを開催)
ご参考
わたしの暮らし研究所株式会社では、2019年からLAQDAプロジェクトを立ち上げて、生理用品の設置に関する調査や普及活動を継続して実施しております。以下のようなプレスリリースや論文を発表しております。
・働く女性の99.5%が、生理用品のオフィス設置を希望!コロナ禍でも適正に管理できるスマートキー制御の生理用品ケース運用の実証実験をDMM.make AKIBAの女子トイレ・男子トイレにて実施します。(2021年4月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000076687.html
・「どうすれば、"みんな"で考えられるようになるのか ー職場の生理用品設備の共創的解決に向けた検討ー」(2022年11月)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsaisigtwo/2021/CCI-008/2021_02/_article/-char/ja/
・経済産業省の採択事業である「生理用品設置をきっかけにしたコミュニケーションデザイン事業」における実証実験・教育プログラムを共同で実施いただける企業を募集いたします。(2022年11月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000076687.html
・「企業を巻き込み、IoTケースで生理用品設置を実施した結果 ー ”みんな”の力の借り方の検討 ー」(2022年11月)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsaisigtwo/2022/CCI-010/2022_04/_article/-char/ja/
<わたしの暮らし研究所について>
わたしの暮らし研究所は、2021年3月27日に設立されました。本日は会社の3周年の創立記念日です。わたしの暮らし研究所は、ひとりひとりの「わたし」の「暮らし」をよりよくしたいとの思いから設立されました。どのような社会においても、ひとりひとりにとっては、それぞれの「わたし」の暮らしがよりよくなることが大切です。そのために、わたしたちは「誰か」の課題を「みんな」で解決することについての研究を行っています。常に個人や企業の方々との対話が必要となり、弊社を支えてくださるみなさまのおかげでこの日を迎えることができました。これからも引き続き、温かい支援を賜れますと幸いです。
※「言いづらい」個人の悩みを社会で考える、LAQDAプロジェクトについて
2019年当初、生理用品を使いたい時に使える社会設備を整えたいという思いで始まりました。今までに、アナログケースでのトイレへの生理用品設置実証実験、PARCOでのIoT生理用品ケースの設置や、スマホ制御での躯体での実証実験などを行ってきました。活動を続けるうちに、この問題を解決するために必要なことは、みんなで考えることだと気がつきました。 そこで、わたしたちはプロジェクト名「LACDA」の「C」を「Q」に変え、 「Q = Qusetion」とし、「LAQDA」を みんなで問題を解決するためのプロジェクトと定義しました。 「誰かの『困った』をみんなで解決するのにどうしたらいいのか」ということがわたしたちが解きたい問題です。
<経済産業省 令和4年度 フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金について>
働く女性の妊娠・出産や更年期等ライフイベントに起因する望まない離職等を防ぐため、女性特有の健康課題は、女性本人だけではなく企業や社会全体で共に解決していくアプローチが欠かせず、その方策のひとつとして、フェムテックの活用が期待されています。経済産業省は、令和3年度より「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」を立ち上げ、このようなアプローチを通じて女性の就業継続を支援し人材の多様性を高めることで、中長期的な企業価値の向上を図ります。
特設ページ: https://www.femtech-pr
実証実験では、LAQDAプロジェクト開発の組み立て式の簡易ケースを使用します。企業内における生理用品設置、調査、ワークショップセミナーを行い、その結果をレポートした『生理用品設置に関する提言書』を企業様と当社の共同で作成する予定です。
■オリジナル生理用品ケースで、実証実験にご参加頂く企業を募集します
トイレの生理用品設置設備は、海外では100年前から存在していますが、今まで日本でトイレの生理用品設置について討議されてこなかったことに、社会課題があると考え、企業のダイバーシティ&インクルージョンを考える上でも、とても重要な要素であると考えています。
わたしたちは、この活動を広げて行くにあたり、それにはより多くの賛同者が必要だと考えています。日本でも生理用品がトイレにないと困る人がいる、働く人や学生の生活に支障が出る状況が当たり前であったことについて考えることで、生理用品に代表される「困っているけど、言いづらいこと」をどう企業内で話し合っていくかを考えるきっかけにすることができ、組織内のダイバーシティ&インクルージョンの加速が期待できます。
まだまだ生理用品のトイレ設置は足りない状況ですが、この問題を共に考え、2022年11月~12月にかけて、実証実験を行う企業を10社募集します。(実証実験実施時期は、2022年11月~2023年1月想定)
■生理用品のトイレ設置、調査、ワークショップセミナーについて
プログラムは、以下のステップで実施予定です。
(1)ご入居ビルでの実施実現性について確認(ビル運営会社への許諾確認、またトイレスペース設置のフィジビリティ等)
(2)社内告知(事前アンケート実施)
(3)実証実験(LAQDA開発のオリジナル生理用品ケースを使用)
(4)実証実験終了(事前アンケートを取りまとめ、見て頂きながら事後アンケートへ回答)
(5)実証実験結果について、任意で社内メンバーとディスカッションのセミナーを実施
■過去の生理用品のトイレ設置実証実験、調査から確認できた、企業のメリット
(1)女性のエンゲージメントが高まります。
▼生理用品が設置された場合の気持ちの変化
生理用品がトイレに設置されることで、職場の心理的安全性が高まります。実際に生理用品が設置されることで、「生理用品を忘れてしまっても、トイレにある安心感がある」状態で働ける方が90%、「緊急時に生理になった時の不安がなく働ける」と回答した方が66%いらっしゃいました。
▼生理用品がトイレに設置されているビルへの入居意向
職場環境としても入居ビルとして「『生理用品がトイレに設置されていていつでも使えるビル』と『生理用品が設置されていないビル』、働く環境としてどちらの方が良いですか?」と聞いたアンケートでは、「とても『設置されている』ビルの方がいい」と回答した人と「やや『設置されている』ビルの方がいい」と回答した人は、合わせて97%でした。
(2)組織内ダイバーシティ&インクルージョンに貢献します。
2019年から生理用品のトイレ設置の実証実験を行ってきましたが、実証実験を実施した後、生理用品の設置を決めた企業には、男性の関与がありました。過去の実証実験調査から、実証実験調査を女性のみならず、男性にも展開することで、今まで見えてこなかったお互いの認識が確認でき、相互理解のきっかけになると感じています。
企業によっては、「今まで話しづらかった生理の悩みが職場で話しやすくなった」という声のほか、「今までだったら、ダメだと言われると思い、諦めていた提案を行いやすくなった」等の声が寄せられています。お互いに話すきっかけがなかったところに、意識調査をすることで、考え方が変わった人は、女性・男性ともに現れました。
以下は、今まで寄せられた調査結果の一部です。
[女性参加者対象アンケート]
▼「男性のアンケート結果」を見た上で、回答頂いたアンケート結果
男性の生理の理解については、「思ったよりも男性には、女性への理解がありそうだと思った」と回答した方が43%、「思ったよりも男性には、女性への理解が無さそうだと思った」と回答した23%を上回りました。
▼「女性のアンケート結果」を見た上で、回答頂いたアンケート結果
また、女性同士であってもお互いに生理の話をする機会があまりなく、お互いが悩んでいることを知ったと回答した人が80%おり、女性同士でも会話しづらい状況が確認できました。
[男性参加者対象アンケート]
▼「女性のアンケート結果」を見た上で、回答頂いたアンケート結果
「女性が困っている率が高くてびっくりする」との回答が56%。また「生理用品の持ち運びは面倒ではないと思っていたが、そうでないと知り驚いている」と回答した人が37%いらっしゃいました。
▼「男性のアンケート結果」を見た上で、回答頂いたアンケート結果
「男性同士でも生理についての話題は出さないので、理解度や受け入れ度に個人差がありそうだ」と回答した人は73%、「生理についての理解がなくても、皆が働きやすくなる制度を導入したい」との回答が53%ありました。
<簡易生理用品ケースについて>
生理用品設置のための躯体費用が生理用品設置の課題になっていることがあるため、生理用品を設置希望の生理ある人たちが有志でも生理用品を衛生的に安全に管理をできるケースが必要です。LAQDAプロジェクトでは、医薬部外品である生理用品を不特定多数が常時触れる状態は好ましくないと考えており、衛生的に補充でき、使用時も出したものを戻せないように、下からのみ取り出し可能な機構を、塩ビ素材で実現し、簡易生理用品ケースを開発しました(特許出願中)。
また、表面がツルツルして滑りやすい生理用品をトイレ内で巻きちらかすことがないように、内箱・外箱と分けて収納することで、衛生的に補充がしやすい仕掛けです。折りたたみできますので、クリックポストやレターパックで送ることができ、利用者が組み立てて使用することが可能です。様々なトイレに対応できるよう、壁掛け・平置きどちらにも対応できる仕様になっています。塩ビ素材のため、アルコール除菌も可能です。
外観は、男性も女性も気軽に生理用品設置の話題に触れてもらえるよう、顔に見立てたかわいいデザインにしております。外見を親しみやすくすることで、男性にも女性にも、生理についての話題を会話しやすいものになることを狙っています。
こちらの生理用品ケースは、2022年11月4日~6日に開催される科学技術振興機構主催のイベント、『サイエンスアゴラ 2022』のわたしの暮らし研究所登壇枠「生理用品設置をきっかけとするコミュニケーションデザイン」にて公開予定です。
<今回の実証実験の目的と今後>
本年度、経済産業省令和4年度 フェムテック等サポートサービス実証事業として、「生理用品設置をきっかけにしたコミュニケーションデザイン」をプログラムとして実施し、その実証結果をまとめ、実証事業の終わりに『生理用品設置に関する提言書』を作成する予定です。
生理用品の設置はダイバーシティ&インクルージョンの進んだ企業では、検討が進んでいますが、全国にはまだ声をあげにくい女性が多く存在しています。LAQDAプロジェクトでは、そのような人たちが、自分の学校や職場の環境でも「生理用品をトイレに欲しい」と言えるためのキットを作成していきたいと考えております。希望がある組織に対し、簡易ケースとキットを無償で配布したいと考えており、今後はクラウドファンディングや寄付も募る予定です。
<わたしの暮らし研究所について>
女性の身体的機能により起こる「不」を解消するためのものづくりを考案するプロジェクト。”save 5 minuites”をスローガンとして掲げ、生活の中の瑣末な作業時間と労力発生を解決する社会システムやプロダクトの企画考案を行っています。
※生理用品トイレ設置を目指すLAQDAプロジェクトについて
昔駅のトイレにトイレットペーパーがなかったことを、今の若い世代が「えー!そんな時代があったの!?」と驚くように、2030年に初経を迎える女子たちがふつうに「えー!昔って生理用品がトイレになかったの?」と言える社会をつくることを目指し、2019年11月~2020年1月までリニューアル後の渋谷PARCO BOOSTER STUDIO by CAMPFIREにてIoTプロトタイプの展示を行うほか、薬機法に対応して安定供給を行えるケース開発と社会システムの構築づくりのため、複数の企業に所属する多様なメンバーとともに業界業種の壁を超えて活動しています。
<経済産業省 令和4年度 フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金について>
働く女性の妊娠・出産や更年期等ライフイベントに起因する望まない離職等を防ぐため、女性特有の健康課題は、女性本人だけではなく企業や社会全体で共に解決していくアプローチが欠かせず、その方策のひとつとして、フェムテックの活用が期待されています。経済産業省は、令和3年度より「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」を立ち上げ、このようなアプローチを通じて女性の就業継続を支援し人材の多様性を高めることで、中長期的な企業価値の向上を図ります。
<サイエンスアゴラ2022 開催概要>
開催期間:2022年11月4日(金)~11月6日(日)10:00~18:00
※LAQDAプロジェクトは11月6日(日)のみの出展となります
会場:テレコムセンタービル(東京・台場 青海地区)
詳細リンク:https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/
■LAQDAプロジェクトイベント登壇内容
日 時:11月6日(日) 14:30~16:00
会 場:テレコムセンタービル 4Fミニステージ(No.6-4Ma14 )
テーマ:生理用品設置をきっかけとするコミュニケーションデザイン
(Communication design triggered by the installation of sanitary products)
サイエンスアゴラ2022にご参加頂くには、事前登録が必要です。
ご来場当日、会場での受付は混雑が予想されますので、以下のリンク先Webページから事前登録頂くことを推奨いたします。
リンク:https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/participate.html
■本件に関するお問い合わせ
わたしの暮らし研究所株式会社 生理用品トイレ設置普及プロジェクト
Email:info@wk-k.com
わたしの暮らし研究所株式会社の情報
東京都中央区銀座1丁目22番11号銀座大竹ビジデンス2階
法人名フリガナ
ワタシノクラシケンキュウジョ
住所
〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目22番11号銀座大竹ビジデンス2階
周辺のお天気
周辺の駅
4駅東京メトロ銀座線の京橋駅
地域の企業
地域の観光施設
法人番号
1010001208664
法人処理区分
新規
プレスリリース
令和4年度 経済産業省の採択事業の“生理用品設置をきっかけに社内対話を促
令和4年度 経済産業省の採択事業の“生理用品設置をきっかけに社内対話を促す”LAQDAプロジェクトに21社・28拠点が参加
2023年03月27月 13時
~オフィストイレ内への「生理用品設置」の意義や「身近な人の困り事」に気付くきっかけをジェンダーを越えて約3,000人と共有~わたしの暮らし研究所株式会社(所在地:東京都中央区、代表:沢田直美)は、経済産業省 令和4年度 フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金採択事業である「生理用品設置をきっかけにしたコミュニケーションデザイン事業」において、2022年7月~2023年3月までの採択期間に12都道府県の21社・28拠点と共同して、オフィストイレ内への生理用品設置をきっかけとした働き方改善に関する調査、生理用品設置をきっかけによりよい働き方を考える社内セミナーなどを行いました。
経済産業省の採択事業である「生理用品設置をきっかけにしたコミュニケーションデザイン事業」における実証実験・教育プログラムを共同で実施いただける企業を募集いたします。
2022年11月04月 16時
わたしの暮らし研究所株式会社は、経済産業省の採択事業である「生理用品設置をきっかけにしたコミュニケーションデザイン事業」におけるプログラムを共同で実施いただける事業者を募集いたします。わたしの暮らし研究所株式会社(所在地:東京都中央区、代表:沢田直美)では、「ジェンダーに関係なく、より多くの人が快適なまいにちを過ごすことができる」社会を実現する、ひとつの目標として「生理用品を必要なときに必要な人に届けられること」を目指しています。2019年に「LAQDAプロジェクト(※)」を立ち上げ、生理用品のオフィストイレ設置の実証実験を行ってまいりました。その実績もあって本事業は、経済産業省 令和4年度 フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金に採択されました。