合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会の訪問時の会話キッカケ
「
昨日もいいことありましたか
素敵な会社ですね、ここは何年くらいですか
」
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2025年06月16月 13時
高速選抜法による資材評価が実現。農業の未来を変える革新技術に期待。日本土
2025年05月14月 14時
未来の農業を支える土の健康診断の実現。SDG’sの取り組みをマスメディア
2025年04月19月 10時
食の安心・安全を、食の生産基盤である「土」の健康診断から支えたい
2024年04月01月 00時
医療用などに使われるバイオセンサーの仕組みを農業用に新たに開発!
2024年03月25月 10時
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会は、資材の迅速評価技術を開発し、生産者が最適な資材選定が可能な世界を提供いたします。成果を、土壌微生物学会にて発表し、多くの期待を集めたことをお知らせいたします。
競合手法との比較
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)(本社:佐賀県伊万里市、代表:橋本 好弘)は、数百点の堆肥や肥料、土壌改良資材などを一括して同条件で迅速に評価する技術を開発いたしました。従来、堆肥や肥料、土壌改良資材の病害対策評価は、病害が周辺に拡散しないように配慮する必要があり、数点から十数点の比較を圃場試験やポット試験を数か月から1年かけて行っており、費用も1点あたり数十万円かかっていました。そのため、仮に百点の資材評価を行う場合、少なくとも数年の時間と、数千万円の費用が必要でした。本技術の開発により、百点を1か月、200万円にて一括評価することが可能となりました。
6月14日(土)13時15分より、日本土壌微生物学会(茨城県南生涯学習センターで開催)にて
本成果を発表いたしました。アカデミアのみならず企業や農林水産省の担当者など、多岐にわたる参加者が集まりました。会場が筑波研究学園都市に近い事もあり、農研機構や産総研からの参加者も多かったようです。14日(土)夜の懇親会でも、100名を超える参加者が集まり、土壌微生物への熱い議論は尽きませんでした。
別の手法を用いて結果を裏付けるデータも欲しいなどの意見もありましたが、生産者が良い資材を選ぶことができ、生産が安定し、食料供給力が向上することから、本技術に対しても多くの期待と激励の声が寄せられております。
背景
医薬分野の選抜手法を農業資材選抜へ応用
背景として、医薬分野の選抜手法を農業資材選抜に応用いたします。農業現場では、数万点を超える様々な土壌改良資材や肥料が使われています。しかし、その製造方法、品質、性能、機能などが様々であり、玉石混交の状況にあります。各資材の評価については、一般にメーカーや試験機関による数点の資材の比較試験が行われている事例がほとんどです。生産者は、経験と勘、メーカーや販売店からの情報を頼りにどの資材を使うかを決定していますが、使用目的に合致した最適な資材であるかどうかは明確ではないという課題があります。
一方、医薬分野などでは、数万点の資材の中から厳しい選抜圧をかけて迅速に篩い分ける様々な手法が開発されております。
農業資材分野と医薬分野では、選抜の数と速度に大きな差が認められます。
そこで、我々は、農業資材の選抜において、多数の資材を同一条件下で迅速に比較できる高速選抜法の開発を行いました。
本試験は、下記の3つの条件が揃ったからこそ実施可能でした。
•
弊社の代表が、化学会社と種苗会社の両方を経験し、体感してきたこと。
•
弊社の資本が、独立していること。
•
弊社がメーカー、販売店、生産者と透明性の高い関係を築いていること。
実験方法
2024年2月より稼働した12本のセンサーを有するSDB-12型バイオセンサーを用い、20分で12検体を同時分析できるシステムを構築し、電極には、サツマイモ基腐病菌を装着し本病原菌の呼吸活性を抑止する力を測定して評価いたしました。
地域の生産者や全国の資材メーカー、販売店などからの協力を得て77点の資材を収集し評価を行いました。
1次評価方法
2次評価方法
1次評価は、資材単独施用により、病原菌の呼吸活性をどれだけ抑制する事ができるかを評価し、
2次評価では、資材を土壌に混和して、1か月後の土壌が病原菌の呼吸活性を抑制する力を評価いたしました。
実験結果
77点の資材を用いる実験では、資材単独および土壌混和の両評価結果を示します。
77点の資材評価結果
資材の中には、マイナスの値を示し、病原菌の呼吸活性を高めるものもありました。このことは、資材単独あるいは土壌混和した際に、病原菌の活動をより高めて、病気を助長する場合がある事を示しています。
学会発表では、さらに詳細に、化学肥料、微生物系液肥、微生物資材、酢酸系液、動物系堆肥、植物系堆肥、液肥、炭系資材、その他有機系資材・肥料などに分類して、夫々の資材が示した結果を紹介しました。
堆肥17点の評価結果
さらに具体的に、堆肥17点の例を示しました。この結果が示すように、一般に堆肥として販売されているものの一部にはマイナスの値を示すものもありました。このことは、資材単独、資材混和土壌、およびその両方で病原菌の活性を高め発病を助長する堆肥がある事が示唆されています。
このようなマイナスの値を示す資材を排除するだけでも、病害発生に悩む生産者にとっては病害の更なる拡大を食い止めることになります。
堆肥製造のメーカーにとっても、この結果から病害発生を助長しない、より良質な堆肥の製造を行うための一つの指標として使用する事が出来ます。
化成肥料の評価結果
化成肥料の内、農薬効果を有する化成肥料は、他の化成肥料と全く異なる結果を示しました。資材単独では、病原菌の呼吸活性を約80%も抑制しましたが、土壌混和後1か月経過した土壌では、逆に病原菌の活性を約40%も高める結果を示しました。このことは、この資材を土壌に混和すると土壌微生物達の力を弱め、結果として土壌の病害抑止力を弱めていることを示唆しています。
今回の事例は、サツマイモ基腐病という病原菌を用いた事例であり、他の病原菌では異なる結果が出る可能性があるため、さらなる研究が必要と考えております。
また、サツマイモ基腐病に関しては、今回得られた結果を、隔離した病理試験や現場の圃場試験で実証していく必要があります。
経済性評価
77資材を、1次評価、2次評価共に前日に準備を行い、分析は1日で行った。1回の分析時間は20分であり、前後の電極洗浄、安定化の時間を入れても30分程度でした。1度に12本の電極を用いる事で、1次評価は7回、4時間程度の分析作業時間で、2次評価は、資材1点に2本の電極を使用するため約2倍の時間を要し分析回数13回、6時間半程度の作業時間でした。
百点の資材でも各1日で分析することができ、費用面でもわずか2百万円で実施する事が可能
と考えられます。。
従来技術での圃場試験やポット試験を想定した場合、病害が周辺に拡散しないよう配慮が
必要なため、1点の評価に数か月から1年を要し、費用も1点に数十万円がかかります。
仮に
百点の資材評価を行う事を想定した場合、数千万円の費用と数年間の時間が必要
と見込まれます。
期待される効果
•
土壌病害の発生に悩む生産者が、より効果的な資材を自ら選び使用できる世界が出現することが期待されます。
•
資材メーカーや販売店にとっては、製品を安価で迅速に評価することが可能となり、自信をもってお勧めできる資材を提供する事ができるようになります。
•
資材メーカーや販売店は、より効果の高い製品の開発を迅速に行う事ができるようになります。
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)について
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【会社概要】
社名:合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)
本社所在地:佐賀県伊万里市黒川町福田745-1
代表取締役:橋本好弘
事業内容: 土の健康診断事業
設立: 2021年4月1日
事業内容: (1)土の生物性診断、(2)資材評価・委託試験、(3)土づくり等セミナー、(4)堆肥・肥料等技術指導・コンサル、(5)資材高速選抜試験、(6)装置製造・販売
HP:
土壌診断用バイオセンター研究会 | SDB研
2025年6月14日~15日に開催される日本土壌微生物学会において、資材選抜における革新的技術が発表されます。本技術は、従来技術に比べ、コスト、時間を約10分の1に、数百点の資材の一括評価が可能です。
土づくり資材の最適解を導く高速選抜法
これまで、百点規模の資材を評価するには数千万円の予算と数年を要し、条件を統一することが困難でした。
しかし、新技術では、わずか200万円、1ヶ月という圧倒的な効率で、しかも同一条件下で資材を比較することが可能となりました。
このことは、資材製造および販売者にとっては、既存資材の高速評価や新規資材の開発、導入プロセスを飛躍的に加速することにつながります。生産者にとっては、多数の資材の中から選択の負担を軽減することになります。この技術の導入により、農業および環境分野における持続可能な未来が期待されます。
学会では技術の詳細が初めて公開され、今後の展開が議論される予定です。
概要
講演タイトル
:土壌病害抑制資材の高速選抜法の開発
発表者:橋本好弘(土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)
主なメリット
:効率的な資材評価、最適な土づくり資材の選抜、環境負荷軽減
発表日
:2025年6月14日~15日 一般講演(口頭発表)
場所
:茨城県南生涯学習センター
主催:日本土壌微生物学会大会
申込期限:2025年5月23日
https://forms.gle/CPnAyaSJCvpssLcz5
研究主導者のコメント
研究を主導する橋本好弘氏(合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研))は、「これまで困難であった多種類の資材を同一条件で一括して短期間かつ低コストで比較できるようになることで、玉石混交となっている既存の資材の選抜や、新たな資材の開発と実用化のスピードが劇的に向上します。農業や環境分野における新しい展開が見込まれます。」と述べています。
農業資材は玉石混交の中から良いものを迅速に選抜し、 生産者が安心して使用できる時代へと変化を促進します。
農業の生産現場で使用されている資材は、化学肥料、有機質肥料、動物系堆肥、植物系堆肥、汚泥堆肥、土づくり資材、微生物資材、バイオ炭、酢酸系資材、草木灰、海産物資材、廃棄物の再資源化資材など、数万を超える資材が使われています。生産者の圃場は、複雑で多様な土壌環境があり、気象条件も異なり、栽培作物、作型、品種も異なり、使用する目的もそれぞれ異なるために、使用する資材をどれにするべきか判断が難しい状況です。多くの生産者は、経験と勘、メーカーや販売店からの情報などに基づき、使う資材を決めています。
これらの資材は玉石混交であり、生産者にとって使用目的に合った最も適切な資材を選択することは困難です。中には、病害虫の発生、増殖を助長する場合もあります。大学や農業試験場などの試験機関や、資材メーカーの試験においても、資材の比較試験は数点の比較に留まり、数十点、数百点の資材を同一条件下で比較する試験は困難であり、実施例は見当たりません。
新技術の活用により、数百点の資材評価を一括して同一条件下で短期間で実施できることが示されました。これにより、資材開発のスピードを加速させ、最適な資材を選抜して使用する時代の幕開けとなることが期待されます。
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)について
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【会社概要】
社名:合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)
本社所在地:佐賀県伊万里市黒川町福田745-1
代表取締役:橋本好弘
事業内容: 土の健康診断事業
設立: 2021年4月1日
事業内容: 1.土の生物性診断、2.資材評価・委託試験、3.土づくり等セミナー、4.堆肥・肥料等技術指導・コンサル、5.資材高速選抜試験、6.装置製造・販売
HP:
土壌診断用バイオセンター研究会 | SDB研
SDG'sの理念に基づき、土の健康診断が農業を革新する時代の到来。YouTubeでも配信。アンケートへの回答でオリジナルキャラクター「土づくりレンジャーズの解説書」をプレゼント
2025年4月19日(土)9:55 しあわせのたね #227 未来の農業を救う土の健康診断
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会は、土壌の健康状態を診断し、豊かな農業の実現を目的としたサービスを提供しております。本社は佐賀県伊万里市に位置し、代表取締役は橋本好弘です。この度、当社は2025年4月19日(土)9:55に放送されるテレビ朝日系列のSDG's番組「しあわせのたね」において、土の健康診断に関する取り組みが紹介されました。Youtobeでも配信されました。
SDB研が大切な資源である土を見つめ続け、土の健全性と豊かさを回復させるために活動していることが評価された結果でございます。
【放映概要】
タイトル :
未来の農業を救う土の健康診断
放映日時
:2025年4月19日(土)9時55分
テレビ局
:テレビ朝日 系列
番組名
:人をつなぐ未来につなぐSDG’s「しあわせのたね」 #227
【「しあわせのたね」Webページ】
https://www.tv-asahi.co.jp/shiawasenotane/#/?category=news
世界の土壌を守るために、SDG’sからネイチャーポジティブへ
SDG'sでは、2030年までの世界目標として、持続可能な社会を目指す、どちらかというと守りの言葉が使われてきました。
ネイチャーポジティブ宣言では、「2030年までに自然の損失を食い止め、反転させ、2050年までに完全な回復を達成」という流れを食い止めるだけでなく、反転・回復という、より積極的な世界目標が掲げられています。
自然環境は、海・山・川だけで独立したものではなく、私たちが暮らす都市や工場、商店、農耕地、さらには人間の健康とも密接に関連しています。
農耕地の土壌は、化学農薬や化学肥料の使用によって疲弊し、痩せてきています。
本来の豊かで健康な土に戻すために、減農薬・減化学肥料~有機農業への流れが広まってきています。
土壌病害リスク診断で、有機農業を安定した生産にしていきましょう。
SDB研は、安価で迅速・判り易い土の健康診断を行う事で、豊かで健康な土への転換に向けた提案を行っています。
この活動が、我々人間の健康な生活、豊かな自然環境への貢献に役立つと信じています。
土壌診断用バイオセンサー開発のきっかけは・・・
血糖値測定用バイオセンサーの例
バイオセンサーは、本来、糖尿病患者の血糖値を測ったり、河川の汚染物質を早期発見したりする為のものとして活用されていました。
私は土壌微生物の研究をする中で、この技術を、畑などの土にも応用できないかと考えたのが取り組みを始めたきっかけです。
血糖値の測定では、グルコースを分解する酵素反応を電気信号に変換して検出します。
土壌診断用バイオセンサーでは、電極に固定した微生物の呼吸活性を酸素消費量として検出します。
土壌診断用バイオセンサー
下に測定原理の図を用いて説明します。
豊かな微生物を含む土壌では、電極に固定した病原微生物の呼吸活性を抑え込むことができます。
一方、痩せ衰えた土壌では、微生物達の力が弱まっており、病原微生物を抑える力が小さくなります。
滅菌した土壌には、土壌微生物が死滅しているので、病原微生物を抑える力はありません。
生の土と滅菌した土を用いて測定する事で、病害抑止力が判ります。
測定原理・方法
下の測定結果事例の表のように、
ジャガイモの土壌は、病害抑止力が79.6と高く安全な土です。キャベツの土壌は、病害抑止力が42.2と中程度であり、注意が必要な土です。イチゴの土壌は、病害抑止力が10.6と低く危険な土であることが示されました。
従来は、経験と勘に頼った土づくりでしたが、この例の様に、科学的データに基づく診断結果が得られるようになり、診断結果に基づいて健康な土づくりに向けた処方箋を作成します。
診断結果事例
お客様の声:大吉村 統括マネージャー 佐藤春奈さん
大吉村
「土の環境によって作物の出来栄えも変わってくるので橋本さんの診断にはいつも助けられています。」
大吉村の統括マネージャー・佐藤春奈さんは、コメントしています。
大吉村では、参加応援型のローカルテーマパークとして、楽しい村をつくり、子供たちに安心安全な野菜を食べて欲しいとの想いを込めて土づくり、野菜作りを行っています。
耕作放棄地を整備し、様々なイベントを企画し、参加者を募り、動画配信や定期便など活発に活動しています。
今では、ふるさと納税にも入る事が出来て、売上も伸びています。
また関東など遠方からもイベントや見学に来られるお客様も増えてきています。
未来に咲かせたい夢は
SDB研 代表 博士(農学)橋本好弘
土壌は農作物を生産するのみならず、私たちの生活環境の一つでもあるので、人類にとって土壌は大切な資源だと思っています。
私の開発した土壌の診断技術が広まる事で、世界中の土壌を健康に保つ未来が実現することを願っております。
世界の土壌を健康に保つことは、自然環境の保護や、人間の健康のためにも必要な事だと考えております。
今後、新たな成果発表を日本土壌微生物学会で行う予定です(2025年6月14-15日、in茨城大学)。
アンケートに回答するとオリジナルキャラクターの「土づくり解説書」をプレゼント!
土づくりレンジャーズ
アンケートにご回答いただいた方には、オリジナルキャラクター「土づくりレンジャーズ」による解説書をプレゼントします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSewup92ui2ObW-bX4-A9KlB5OTDZFukR1egl_Y0Sjy32k4XEA/viewform?usp=header
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)について
【会社概要】
SDB研ホームページ Top画面
社名:合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)
本社所在地:佐賀県伊万里市黒川町福田745-1
代表取締役:橋本好弘
事業内容: 土の健康診断事業
設立: 2021年4月1日
事業内容: (1)土の生物性診断、(2)資材評価・委託試験、(3)土づくり等セミナー、(4)堆肥・肥料等技術指導・コンサル、(5)資材高速選抜試験、(6)装置製造・販売
HP:土壌診断用バイオセンター研究会 | SDB研
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)は、これまでの経験と勘に頼った「土づくり」を、データに基づく診断に替えて、現場の生産者をしっかりサポートしていきます。そして、健康を願って安心・安全な食を求める消費者のために少しでもお役に立ちたい。
当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)」の夢です。
当社は、経験と勘に基づく「土づくり」から、科学的データに基づく「土づくり」への転換を行い、健康な「土」を支え、縁の下の力持ちとして、食の安心・安全と人間の健康に繋げていきます。
2001年から産学官連携の研究開発で創られた「土壌診断用バイオセンサー」。簡単・迅速・安価な診断技術を現場の生産者のために使える普及技術にするために事業を開始しました。2021年に起業後、佐賀県の支援を受け、2024年2月には、新型装置を稼働させ、特許出願を行い、着実に業績を伸ばしています。
土壌診断用バイオセンサーの測定原理を紹介します。土壌微生物群集(土壌フローラ)の中に病原菌を侵入させると敵が来たことを認識し、これを排除しようとします。電極に病原菌を付けて土壌へ挿入し、排除する力(抑止する力)を計測する事で、病害発生のリスク診断を行います。土壌中の個々の微生物の種類等は調べず、複雑系全体としてどれくらい病原菌を排除する力があるかをみます。様々な病原菌や善玉菌を電極に付けて調べてみると、面白いことにどれも同じ反応をします。これは、人間の免疫力と同じで、外から侵入して来たものが善か悪かは判断せず、単に異物としてこれを排除する力だからです。
この当社の技術を社内に留めることなく、検査装置と分析技術をより多くのユーザーに提供し、次世代に繋げられる様にしていきます。
健康な土づくりから、安心・安全な食糧生産へ、この安心・安全な作物を食べることにより、食生活が改善され、腸内フローラ・腸内環境が整い、免疫力の高い健康な体へと繋がっていきます。
「人間の健康は、土の健康から」、消費者と生産者、両方のお役に立てるよう頑張ります。
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
2024年、佐賀県のスタートアップ支援を受け、新たな土壌診断用バイオセンサー(SDB-12型)を開発し、特許出願を行いました。
本装置の活用により、「病害発生リスクの事前診断」を行い、化学農薬の削減に繋げます。国内の有機質資源の利用場面を拡大し、化学肥料の使用削減につなげます。化学農薬・化学肥料を削減する事により、環境負荷を軽減し、循環型社会・環境保全型農業の構築を目指します。
https://soil-biosensor.jp
バイオセンサーによる土の病害リスクの事前予測!
生産者は、突然の土壌病害の発生で作物が全滅するなどで困っています。
例えばハウス内のトマトが青枯病で突然全滅したり、ブロッコリーが根こぶ病で出荷できなくなったりします。これは、土の中に病原菌が侵入し、感染・発症が原因です。
これまでは、病原菌が作物に感染し、症状が現れてから後手の対症療法が主流でしたが、
これからは、感染前に土壌を採取し、事前に予測する事で、有効な対策を先手で打つことができます。
測定方法の解説
酸素電極に付けた病原菌を土壌微生物達が抑える力を調べます。土づくりがしっかりできていると、元気な土壌微生物達が病原菌を排除(抑止)してくれます。一方、土づくりができていない、土壌微生物達が弱っている土では、病原菌の侵入を許してしまいます。人間でも、健康で元気な人(=免疫力の高い人)は、風邪にかかりにくく、病気がちだったり、体調が悪い、(=免疫力が低下している人)は風邪にかかりやすいのと同じです。
土壌診断用バイオセンサー利用者の声
バイオセンサーの農業分野への利用
バイオセンサーは既に様々な分野で利用されています。例えば医療現場では、糖尿病患者の血糖値センサーや免疫センサーとして、環境分野では、河川水の汚れを計測するBODセンサー、遺伝子分野では、DNAチップ等です。
↓
これらのバイオセンサーの技術を利用して土壌診断用バイオセンサーが誕生し、土の生物性診断や
有機質資材の品質管理に腐熟度判定など、新たな検査技術の更なる技術開発を進めています。
農産物のブランド化のサステナブルへの取組み
最近の事例では、ブランド化したキュウリ生産が盛んになり、新しいハウスが増えてきています。
新たにキュウリ生産に取り組む生産者は最初の3年くらいまでは順調に収穫出来ていますが、
その後土壌病害の発生が起こり、収量の減少に悩まされることがあります。稲を除いて多くの作物で連作障害が発生します。
病害発生の少ない健康な土づくりを行うためにも、当社の診断技術を活用して戴き、早期に対策を打てるように協力していきたいと考えています。
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)について
当社は「土のお医者さん」 土の健康診断を行っています
健康で豊かな土の中には、たくさんの微生物たちが働いています。複雑で多様な微生物たちが作物生産を助けてくれているのです。一方で土が疲れて痩せ衰えてくると、作物に病気をおこしたりする虫たちや微生物たちも増えやすくなります。元気で肥沃な土づくりを目指し、土の健康状態を検査してみませんか。
【会社概要】
社名:合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)
本社所在地:〒848-0122 佐賀県伊万里市黒川町福田745-1
代表 博士(農学) 橋本 好弘
事業内容: 畑の病害発生抑止力評価、水田の地力診断、根の活力評価、資材の委託試験、営農指導・勉強会
設立: 2021年4月1日
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会の情報
佐賀県伊万里市黒川町福田745番地1
法人名フリガナ
ドジョウシンダンヨウバイオセンサーケンキュウカイ
住所
〒848-0122 佐賀県伊万里市黒川町福田745番地1
推定社員数
1~10人
周辺のお天気
地域の企業
法人番号
9300003001659
法人処理区分
新規
プレスリリース
土壌病害を解決するための最適資材の高速選抜法。農業界に新風をもたらす評価
土壌病害を解決するための最適資材の高速選抜法。農業界に新風をもたらす評価技術の登場について。
2025年06月16月 13時
土壌病害を解決するための最適資材の高速選抜法。農業界に新風をもたらす評価技術の登場について。
高速選抜法による資材評価が実現。農業の未来を変える革新技術に期待。日本土壌微生物学会で新手法を公開。
2025年05月14月 14時
高速選抜法による資材評価が実現。農業の未来を変える革新技術に期待。日本土壌微生物学会で新手法を公開。
未来の農業を支える土の健康診断の実現。SDG’sの取り組みをマスメディアで発信しました。
2025年04月19月 10時
未来の農業を支える土の健康診断の実現。SDG’sの取り組みをマスメディアで発信しました。
食の安心・安全を、食の生産基盤である「土」の健康診断から支えたい
2024年04月01月 00時
人間の健康は、土の健康から。人間の健康に密接に関わる「腸内フローラと免疫ケア」は、食生活から。農作物の生産基盤となる「土」の健康を診断する事で「土づくり」に取り組む生産者をサポートしたい。現在、多くの農産物が、化学肥料と化学農薬に依存して作られています。そこで使われる様々な化学物質の影響で、アレルギー体質の人が増えてきています。この様な問題意識を持ち、無農薬・無化学肥料の有機農業に取り組む生産者が増えつつあります。健康な土で安心・安全な作物生産に取り組む生産者の想いを支えるために、科学的な視点で土の健康診断を行う技術を開発しました。
医療用などに使われるバイオセンサーの仕組みを農業用に新たに開発!
2024年03月25月 10時
農業現場で健康な土壌を研究して20年「全国から土壌の相談者が続出」合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)(本社:佐賀県伊万里市、代表:橋本 好弘)は、2001年から(株)サカタのタネ・産業技術総合研究所・東京工科大学の産学官連携で、今回ご紹介している土壌診断用バイオセンサーを開発してきました。一時中断もありましたが、環境保全型農業を支える基盤技術だとの思いを持ち続け、退職後、2021年に起業しました。