日本曹達株式会社の情報

東京都千代田区大手町2丁目2番1号

日本曹達株式会社についてですが、推定社員数は1001~5000人になります。所在地は千代田区大手町2丁目2番1号になり、近くの駅は旭川四条駅。株式会社アートランドが近くにあります。厚生労働省より『両立支援のひろば 一般事業主行動計画公表』を受けました。特許については2019年06月04日に『ポリアミド4粒子の製造方法』を出願しています。また、法人番号については「1010001008833」になります。
日本曹達株式会社に行くときに、お時間があれば「相田みつを美術館」に立ち寄るのもいいかもしれません。


住所
〒100-0004 東京都千代田区大手町2丁目2番1号
google mapで地図をみる。
推定社員数
1001~5000人
認定及び受賞
厚生労働省より『両立支援のひろば 一般事業主行動計画公表』
厚生労働省より『女性の活躍推進企業』
厚生労働省より『ポジティブ・アクション』
厚生労働省より『えるぼし-認定』
厚生労働省より2020部門で『次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん」認定』
周辺の駅
4駅
JR北海道宗谷本線の旭川四条駅
JR北海道富良野線の緑が丘駅
JR北海道富良野線の神楽岡駅
JR北海道宗谷本線の新旭川駅
地域の企業
3社
株式会社アートランド
千代田区大手町1丁目7番2号
住友商事株式会社
千代田区大手町2丁目3番2号
三井物産株式会社
千代田区大手町1丁目2番1号
地域の観光施設
3箇所
相田みつを美術館
千代田区丸の内3-5-1東京国際フォーラム地下1階
出光美術館
千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル9F
東京ステーションギャラリー
千代田区丸の内1-9-1
特許
2019年06月04日に『ポリアミド4粒子の製造方法』を出願
2019年10月02日に『接着性組成物』を出願
2019年02月21日に『農園芸用殺菌剤組成物』を出願
2016年06月17日に『ジアリールアゾール化合物および有害生物防除剤』を出願
2015年08月11日に『ジアリールイミダゾール化合物および有害生物防除剤』を出願
2018年09月27日に『ポリアミド4粒子の製造方法』を出願
2019年04月03日に『フェノキシウレア化合物および有害生物防除剤』を出願
2018年06月21日に『光触媒塗布液、光触媒構造体及びその製造方法』を出願
2018年06月12日に『オキサジアゾリン化合物および有害生物防除剤』を出願
2018年06月11日に『吸着方法』を出願
2018年06月01日に『記録材料及び化合物』を出願
法人番号
1010001008833
法人処理区分
吸収合併
法人更新年月日
2020/05/26
法人変更事由の詳細
令和2年4月1日新潟県上越市中郷区藤沢950番地上越日曹ケミカル株式会社(1110001020118)を合併

日本曹達(ニホンソーダ)、新規殺菌剤キノプロール(R)(製品名「ミギワ(R)10フロアブル」)の全国販売開始に関するお知らせ
2023年10月12月 10時
当社は、新規農薬原体キノプロールを含有する殺菌剤「ミギワ10フロアブル」の全国販売を2023年10月12日より開始いたしますので、お知らせいたします。
新規殺菌剤キノプロールの特長
キノプロールは、当社が開発した新規の作用機構(FRAC コード:52、DHODH 阻害)を有する殺菌剤であり、適用作物と適用病害の範囲が広く、既存剤の耐性菌にも有効であることから、大型の殺菌剤となることを想定しております。 マメ類や果菜などの灰色かび病、菌核病、炭疽病、つる枯病など対象とした広い殺菌スペクトラムを有しており、農業生産現場における耐性菌の対策に寄与する新剤として期待されております。

当社新規農薬原体キノプロール

今後の展望
当社では、「ミギワ20 フロアブル」を2022 年12 月から果樹や茶向けに販売してまいりましたが、今般の「ミギワ10 フロアブル」の販売開始により、作物登録・病害登録を広げるとともに、さらなる適用拡大を目指して開発を進めてまいります。
また、キノプロールは、韓国やオーストラリアにおいて20%フロアブル剤の販売を開始しているほか、米国、欧州やブラジルにおいても開発を進めております。 特に米国では、Reduced Risk(環境負荷が少なく、人や非標的生物への安全性が比較的高い製品)に認定され、薬剤の安全性と必要性が認められております。 りんご・アーモンド病害の登録を取得済みであり、早期の販売開始に向けて準備を進めております。 今後、さらに多くの国々でグローバルに開発を進めてまいります。
当社は、引き続き効力に優れ、安全性が高く環境に配慮した農薬の開発を通じて、食料安全保障と持続可能な農業に貢献してまいります。
■【日本曹達 農業化学品事業部 公式ホームページ】( https://www.nippon-soda.co.jp/nougyo/ )
■日本曹達株式会社について

当社新規農薬原体キノプロール

日本曹達は1920年の創立以来、独自の技術とノウハウを蓄積し、農薬、医薬品、特殊化学品など高機能・高付加価値の化学製品を提供してまいりました。また、化学物質を取り扱う企業として、レスポンシブル・ケアの考え方を常に意識し、環境、安全、健康に配慮した事業活動を行ってまいりました。これからも独創的な技術や製品を通じて、新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献していきます。
参照URL:日本曹達株式会社 ( https://www.nippon-soda.co.jp/ )【お問い合わせ先】日本曹達株式会社 総務部 広報・IR課TEL:03-3245-6054  Email:info@nissogr.com
(2023年11月27日より本社オフィス移転に伴い、電話番号が03-6366-1920に変更となります。)

日本曹達(ニホンソーダ)、ESG指数「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に選定されました
2023年07月25月 11時
当社は、ESG指数「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に選定されましたので、お知らせいたします。
同指数は、グローバルインデックスプロバイダーである英FTSE Russell により作成された、環境・社会・ガバナンス(ESG)について優れた対応を行っている日本企業のパフォーマンスを反映するインデックスであり、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のESG 投資におけるパッシブ運用ベンチマークとして採用されるなど、重要な投資判断基準として世界中の投資家に活用されています。 また、同社のESG 指数である「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」におきましても、当社は構成銘柄に選定されています。
当社グループは、化学の力で新たな価値を創造し、「社会への貢献」を通じ「企業価値の向上」を実現することをミッションとして、化学とその関連サービスの提供を通じて持続的な成長を目指すこととしています。これからも、社会が抱える課題を化学の力で解決し、未来を見据えた価値創造を通じて、一人ひとりが安心して暮らすことができる社会づくりに貢献してまいります。
FTSE Russell(FTSE International LimitedとFrank Russell Companyの登録商標)は、ここに日本曹達株式会社が第三者調査の結果、FTSE Blossom Japan IndexおよびFTSE Blossom Japan Sector Relative Index組み入れの要件を満たし、本インデックスの構成銘柄となったことを証します。FTSE Blossom Japan IndexおよびFTSE Blossom Japan Sector Relative Indexは、サステナブル投資のファンドや他の金融商品の作成・評価に広く利用されます。
(ご参考)
「FTSE Blossom Japan Index」および「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」について
https://www.ftserussell.com/products/indices/blossom-japan
■日本曹達株式会社について

当社ESG指数

日本曹達は1920年の創立以来、独自の技術とノウハウを蓄積し、農薬、医薬品、特殊化学品など高機能・高付加価値の化学製品を提供してまいりました。また、化学物質を取り扱う企業として、レスポンシブル・ケアの考え方を常に意識し、環境、安全、健康に配慮した事業活動を行ってまいりました。これからも独創的な技術や製品を通じて、新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献していきます。参照URL:日本曹達株式会社(nippon-soda.co.jp)【お問い合わせ先】 日本曹達株式会社 総務部 広報・IR課 TEL:03-3245-6053  Email:info@nissogr.com

日本曹達、6年連続で「健康経営優良法人2023(ホワイト500)」に認定されました
2023年03月09月 10時
当社は、経済産業省が創設し、日本健康会議が選定する「健康経営優良法人(ホワイト 500)」に 6 年連続で認定されましたので、お知らせいたします。
「健康経営優良法人(ホワイト 500)」とは、健康・医療新産業協議会健康投資ワーキンググル ープにおいて定められた評価基準に基づき、特に優良な健康経営を実践している大規模法人を認定する制度です。健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融 機関などから、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として 社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目的としています。日頃からの従業員の健康管理に対する取り組みについて高い評価をいただき、大規模法人としては上位 500 社に入るとの認定を得ることができました。
当社は、CSR 活動の目標として「健康経営の推進」を掲げ、健康保険組合や労働組合とともに、心と体の健康増進に向けた取り組みを推進してまいりました。これからも健康維持・増進を重要な経営課題と位置付け、従業員とその家族の健康管理を支援し、元気に働く喜びを感じることのできる職場づくりの推進を通じて社会により高い価値を提供できる会社となるよう、健康経営の実践に積極的に取り組んでまいります。

当社経済産業省

NISSOグループ健康経営推進宣言
当社グループは、「人」こそが企業の競争力を高め、持続的成長をもたらす、最も重要な経営資源であると考えます。 一人ひとりが意欲を持ち、活力ある職場を実現するためには、体と心の両面において健康であることが基本であり、健康経営を重要な経営課題として実践・促進します。具体的な取り組みにあたっては、会社、日曹健康保険組合、労働組合・社員会が一体となり、従業員とその家族の健康保持・増進に資するさまざまな施策を積極的に展開します。
(ご参考)経済産業省ウェブサイト:「健康経営優良法人2023」認定法人が決定しました!
https://www.meti.go.jp/press/2022/03/20230308002/20230308002.html
(参考情報)日本曹達の『働き方』のご紹介
・日本曹達 日曹の特長6選
https://www.nippon-soda.co.jp/recruitment/saiyo/sixmerit/#sec06 )
・日本曹達 ライフイベントとキャリア
https://www.nippon-soda.co.jp/recruitment/saiyo/career/talk.html )
■日本曹達株式会社について

当社経済産業省

日本曹達は1920年の創立以来、独自の技術とノウハウを蓄積し、農薬、医薬品、特殊化学品など高機能・高付加価値の化学製品を提供してまいりました。また、化学物質を取り扱う企業として、レスポンシブル・ケアの考え方を常に意識し、環境、安全、健康に配慮した事業活動を行ってまいりました。これからも独創的な技術や製品を通じて、新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献していきます。
参照URL:日本曹達株式会社 ( https://www.nippon-soda.co.jp/ )
【お問い合わせ先】
日本曹達株式会社 総務部 広報・IR課
TEL:03-3245-6053  Email:info@nissogr.com

日本曹達(ソーダ)、青森県より新規殺菌剤「ミギワ20フロアブル」によるりんご産業への貢献で令和4年度青森りんご勲章を受賞
2023年02月27月 10時
~青森県で多発したりんごの黒星病に対して効果が高い殺菌剤を早期に開発・実用化し、りんご産業の維持発展に貢献~ 日本曹達株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:阿賀 英司、以下 日本曹達)はこのたび、青森県において多発したりんごの黒星病に対して効果が高い殺菌剤「ミギワ20フロアブル」を生産者団体などからの要請により早期に開発、実用化と供給体制の確立にむすび付けた取り組みが評価され、青森県より、青森県のりんご産業の発展に貢献した個人・団体に対して贈られる「青森りんご勲章」を賜りましたのでご報告いたします。
りんごの黒星病に対する新規殺菌剤「ミギワ20フロアブル」の開発の背景
・2016年に青森県下で、当時使用されていた黒星病防除薬剤に対する感受性低下(薬剤耐性菌の出現)が原因でりんごの黒星病が大発生し、一刻も早い新規系統の殺菌剤の開発・販売が望まれた。
・2018年に青森県より日本曹達の新規殺菌剤「ミギワ20フロアブル」の早期登録要望書を農林水産省へ提出、続いて当社より優先審査の希望書の提出を行い、優先審査が開始される。
・2020年7月に新規登録薬剤では初めての優先審査での登録認可。
・2021年2月より、青森県を皮切りに先行販売開始。(2022年12月全国販売開始)

青森県多発

りんごの黒星病の幼果における病斑

青森県多発

りんごの黒星病の葉における病斑
 
 「ミギワ20フロアブル」は、通常では農薬の登録申請から登録認可まで約3年かかるところ、1年3カ月という短期間で登録が認可されました。本製品の早期登録・販売が可能となったのも三村知事をはじめ関係団体から農林水産省へご要望いただいたことによるものと感謝いたしております。
 現在「ミギワ20フロアブル」はりんごの黒星病の主要防除薬剤としてご使用いただいており、今後も引き続き青森県をはじめとした各地のりんご生産の一助となれば幸いです。また2022年12月より全国販売を開始したことにより、りんごのみならず、なしやぶどうなどの各種果樹の病害防除にご活用いただけるよう、普及を進めてまいります。
殺菌剤「ミギワ20フロアブル」の特長

青森県多発

・新規有効成分キノプロール(一般名:イプフルフェノキン)を
 20.0%含有します。
・新規の作用機構(殺菌剤分類:52、ジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ〔DHODH〕阻害)で既存剤の耐性菌にも有効です。
・黒星病、うどんこ病、晩腐病などを対象とした広い殺菌スペクトラムを有します。
・予防効果主体の殺菌剤で、浸透移行性も示します。
【製品ページ】( https://www.nippon-soda.co.jp/nougyo/seihin/migiwa20.html )
今後の展望
 有効成分キノプロール(一般名:イプフルフェノキン)は、国内で広く使用されているDMI剤やストロビルリン系剤に耐性のあるリンゴ黒星病菌に卓越した効果を示すほか、ストロビルリン系剤に耐性のあるブドウ晩腐病菌にも有効であり、農業生産現場における耐性菌の問題を解決する新剤として期待されております。また、豆類や野菜などの灰色かび病や菌核病などの病害にも有効であることから、これらの作物・病害を対象とする「ミギワ10フロアブル」を開発中であり、2023年内の販売開始に向けて鋭意準備を進めております。
 さらに、韓国においては日本と同じ20%フロアブル剤の登録を取得し2023年の販売を目指しているほか、米国、欧州やブラジルにおいても開発を進めています。特に米国では原体登録を取得し、Reduced Risk(リスク低減の可能性のある製品)に認定され、薬剤の安全性と必要性が認められており、早期の販売開始に向けて準備を進めております。今後さらに多くの国々でグローバルに開発を進めてまいります。
日本曹達は今回の栄誉を励みとし、引き続き効力に優れ、安全性が高く環境に配慮した農薬の開発を通じて、食糧安全保障と持続可能な農業に貢献してまいります。
■【日本曹達 農業化学品事業部 公式ホームページ】( https://www.nippon-soda.co.jp/nougyo/ )
■日本曹達株式会社について

青森県多発

日本曹達は1920年の創立以来、独自の技術とノウハウを蓄積し、農薬、医薬品、特殊化学品など高機能・高付加価値の化学製品を提供してまいりました。また、化学物質を取り扱う企業として、レスポンシブル・ケアの考え方を常に意識し、環境、安全、健康に配慮した事業活動を行ってまいりました。これからも独創的な技術や製品を通じて、新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献していきます。
参照URL:日本曹達株式会社 ( https://www.nippon-soda.co.jp/ )
【お問い合わせ先】
日本曹達株式会社 総務部 広報・IR課
TEL:03-3245-6053  Email:info@nissogr.com
                                              以 上

日本曹達(二ホンソーダ)と三谷産業グループのアクティブファーマ、技術提携契約を締結
2023年02月15月 11時
~『連続フロー法』による製造プロセスの社会実装に向けて協業を推進~ 日本曹達株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:阿賀 英司、以下 日本曹達)と三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市/代表取締役社長:三谷 忠照、以下 三谷産業)のグループ会社であるアクティブファーマ株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:寺田 一彦、以下 アクティブファーマ)はこのたび、化合物の合成に活用されるフロー法による製造プロセスに関する取り組みを加速させることを目的に技術提携契約を締結しました。今後、技術提携を通じて互いの研究資源を活用しながら、両社それぞれの事業領域での生産活動における効率性の向上と環境負荷低減の取り組みを進めてまいります。
 また、本提携を契機に、アクティブファーマが2020年より参画する東京大学 大学院 理学系研究科 小林修教授の有機合成化学研究室(以下 小林研究室)に日本曹達も参画します。触媒に関する世界最高水準の知見を有する小林研究室が推進する『連続フロー法』の社会実装に向け、東京大学・日本曹達・アクティブファーマは密に連携してまいります。
技術提携の背景
 化合物の合成にあたり、その手法は『バッチ法』と『フロー法』に大別されます。バッチ法は、化学反応に必要なすべての原料をフラスコ容器や反応釜に投入し生成物を取り出す手法です。フロー法は、管型の反応器(リアクター)に、化学反応に必要な原料等を流しながら、生成物を連続的に取り出す手法で、効率性・安全性・環境調和性において利点があり、次世代の低環境負荷型の合成手法として期待されています。
 高度な有機合成技術をもつ日本曹達は、1950年代に農薬分野へ事業を展開して以来、効力と安全性を追求した各種農薬を開発・製造・販売し、多くの国々で登録・支持されています。また、2010年頃よりフロー法に関する検討を実施し、2016年にはグループ会社でフロー法による農薬中間体の商業生産を開始しています。
 医薬品原薬の開発・製造を行うアクティブファーマは、2020年5月より小林研究室と耐久性が高く分離回収が容易な不均一系触媒(固体状態のまま化学反応を促進する触媒)による『連続フロー法』(次頁)の商業化に向けた共同研究を進め、製造した原薬が日本薬局方※の規定する品質基準への適合を確認するなど大きな成果を挙げています。また、高齢社会の進行に伴い医薬品の需要が高まっている一方で、生産現場では労働力人口の減少により労働環境が厳しくなることが見込まれています。現代において医薬品原薬の安定供給は極めて重要であり、生産現場の省力化や省人化による対応が求められています。こうした点からも連続フロー法の活用は有効です。
 日本曹達は、アクティブファーマが考える現代社会の課題に理解を示すとともに、将来的には連続フロー法が自社における製造プロセスにも応用できると考えています。アクティブファーマも、日本曹達のもつ有機合成技術やフロー法の知見が自社における製造プロセスにも応用できると考えています。両社は、互いの研究資源を活用しながら両社のもつ技術・ノウハウを組み合わせることで、両社それぞれの事業領域における製造プロセス技術の開発が加速できると考え、今般の技術提携に至りました。
※ 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第41条により、医薬品の性状及び品質の適正を図るため、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定めた医薬品の規格基準書
『連続フロー法』について
2015年に東京大学 大学院 理学系研究科の小林修教授らの研究グループは、『連続フロー法』を構築し、医薬品有効成分を高収率かつ高選択収率で合成することに成功しました。連続フロー法は、不均一系触媒を用いた反応装置をいくつも連結し個々の反応を組み合わせることで、フロー法の利点を残しつつ複雑な化合物を合成できる手法です(下図)。 
                        

連続フロー法製造プロセスの社会実装

【関係各社のコメント】
東京大学 大学院 理学系研究科 小林修教授のコメント
高度な有機合成技術をもち、フロー法による農薬中間体の商業生産に取り組んできた日本曹達と、高品質な医薬品原薬を安定的に供給し、連続フロー法により一定品質を担保した原薬の製造実績を作り上げたアクティブファーマの技術提携は、化学産業における製造プロセスに一石を投じる非常に有益な取り組みです。両社の今後の発展に期待するとともに、社会実装に向けた東京大学他の基礎研究とのトライアングル体制も充実させていきたいと思います。
日本曹達 代表取締役社長 阿賀英司のコメント
現在進められている日本曹達グループ長期ビジョン「かがくで、かがやく。2030」達成に向けて、今年度新たに研究技術戦略を策定いたしました。その中でもフロー合成については、特に強化すべき技術として戦略的に新たな技術獲得を目指しております。アクティブファーマ、東京大学との連携により、当社事業の発展に寄与することが期待できる連続フロー合成技術を育成し、農薬製造等への実装を目指してまいります。
三谷産業 代表取締役社長 三谷忠照のコメント
日本曹達は三谷産業とは90年近くのご縁がある大切なビジネスパートナーです。強固なネットワークを武器に世界中で支持される農薬製品をプロデュースし、早くからフロー法による商業生産にも取り組まれてきた日本曹達とアクティブファーマの提携を心から嬉しく思います。原薬の安定供給や労働環境などの諸課題に連続フロー法の技術・ノウハウが役立つと信じ、東京大学ならびに小林教授の支援もいただきながら原薬製造や生産現場の変革にチャレンジしてまいります。
アクティブファーマ 代表取締役社長 寺田一彦のコメント
私は大学卒業後、三谷産業に化学品の営業として入社し、主に日本曹達高岡工場で製造された液体塩素、苛性ソーダ、塩酸を販売していました。また新入社員当時、初めての新規獲得案件が日本曹達グループの日曹エンジニアリングが設計製造した廃水処理設備でした。ビジネスマンとしての私の育ての親である日本曹達と技術提携できる機会をいただけたことに感謝するとともに、東京大学の協力も得ながら、連続フロー法によるより良い製造方法の模索に努めてまいります。
三谷産業と日本曹達とのつながり
 1928年に創業した三谷産業の祖業は石炭の卸売でした。創業者の三谷進三は1930年代、富山県高岡市に日本曹達の工場が建設されることを聞き、東京・丸の内にある日曹コンツェルンの中野友禮総裁を訪問しました。以来、工場の稼働に必要な石炭の全量を供給することとなり、この時より両社の関係が始まり現在に至ります。
 戦争により石炭が統制物資の対象となった三谷産業は1940年代より、これまで石炭を供給していた日本曹達を含む化学品メーカーの工業薬品を販売する事業を開始しました。これが三谷産業グループの化学品関連事業の始まりであり、化学品関連事業は現在、グループ売上高の4割超を占める規模にまで成長しています。
 近年では、化学品分野だけでなく、ソフトウェア導入や情報システム構築といったICT分野も含め、多面的なお取引・お付き合いをしています。
(参考情報)三谷産業 2022年12月15日付プレスリリース:「三谷産業グループのアクティブファーマ、医薬品原薬製造において効率性・安全性・環境調和性に優れた『連続フロー法』を確立」
https://pdf.irpocket.com/C8285/uFlf/sKHo/l3f2.pdf
(補足情報)

連続フロー法製造プロセスの社会実装

【日本曹達について】
日本曹達は1920年の創立以来、独自の技術とノウハウを蓄積し、農薬、医薬品、特殊化学品など高機能・高付加価値の化学製品を提供してまいりました。また、化学物質を取り扱う企業として、レスポンシブル・ケアの考え方を常に意識し、環境、安全、健康に配慮した事業活動を行ってまいりました。
これからも独創的な技術や製品を通じて、新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献していきます。
https://www.nippon-soda.co.jp/ 

連続フロー法製造プロセスの社会実装

【アクティブファーマについて】
アクティブファーマは、2009年6月に設立した医薬品原薬の開発・製造・販売会社です。
東京に本社、富山県富山市八尾町に事業所・生産工場を保有しています。社会の要請に応じて原薬の開発に積極的に取り組み、また高品質を第一に考え、お客様にとってなくてはならないパートナーを目指し事業展開しています。社名は、いち早く皆様に認知いただけるように、原薬(API:Active Pharmaceutical Ingredient)に由来しています。
https://www.activepharma.co.jp/
【三谷産業グループについて】
石川県金沢市で創業して95年、ベトナムで創業して28年の複合商社です。北陸、首都圏、ベトナムを拠点に、化学品/情報システム/樹脂・エレクトロニクス/空調設備工事/住宅設備機器/エネルギーの6セグメントで事業を展開しています。商社でありながら、時にメーカーとして、また時にコンサルタントとして、お客さまにとっての最適を追求するとともに、「創業90年を越えるベンチャー企業」として更なる進化へと挑戦しています。
https://www.mitani.co.jp/
<報道機関からのお問い合わせ先>
日本曹達株式会社 総務部 広報・IR課   (担当:駒) TEL: 03-3245-6053
三谷産業株式会社 経営企画本部 PR企画室(担当:宮城) TEL: 03-3514-6003