株式会社うむさんラボの訪問時の会話キッカケ
「
本日はどうぞよろしくお願いします。
少しお聞きしたいのですが、株式会社うむさんラボの好きなところはどこですか?
」
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うむさんラボが運営する地域課題解決型のインパクト投資ファンド「カリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合」(以下、カリーファンド)は、株式会社Liquid Mine(以下、Liquid Mine)への出資を実施しました。Liquid Mineは、独自の全ゲノム解析技術を活用し、白血病などの血液がんに関連する原因遺伝子変異を網羅的に特定する検査技術を開発・提供しています。
●白血病とは:病気の特徴と治療の課題
白血病は、遺伝子の異常(突然変異)などによって発症する血液のがんです。変異のパターンによって多数のタイプに分類され、タイプによっては5年生存率が10%台にとどまるケースもある、非常に深刻な疾患です。特に沖縄県は、白血病の罹患者数・死亡者数ともに全国的に高い水準にある地域の一つとなっています。
また、強力な放射線治療や薬物治療を行った場合には、患者の生殖機能に影響が出たり、免疫機能が低下して長期的に感染症リスクが高まるなど、治療がQOL(生活の質)に大きな影響を及ぼすこともあります。
効果的な治療方針を決定するには、患者ごとに「病気の原因である遺伝子変異」を正確に把握することが不可欠です。現行の検査でも、疾患との関連が明確な複数の遺伝子変異を網羅的に調べることは可能ですが、診断が難しい症例や標準治療が奏功しないケースでは、原因となる変異を特定できないこともあります。
●Liquid Mineが提供する解決策
Liquid Mineの技術は、患者の全ゲノム(遺伝情報のすべて)を解析することで、既知・未知を問わず、疾患との関係が疑われる変異を網羅的に探索することができます。さらに、患者ごとの特異的な変異に基づいて、がん細胞の動態を追跡し病気の進行度合いや治療の効果を検知できる専用検査薬を患者個別に生成できる点が、同社の大きな強みです。これにより、各患者に適した治療法の選択が可能となり、効果の乏しい治療や不要な副作用を避けることが期待されます。
また、従来の白血病に対する遺伝子検査では骨髄液の採取が必要であり、患者にとって身体的・精神的負担が大きいという課題がありました。Liquid Mineの検査は血液検査で実施可能なため、患者の負担を軽減しつつ、必要な頻度での検査が可能となります。
【Liquid Mineのロジックモデル(2025年5月20日時点)】
※事業を通じて実現を目指すが、現時点で不確実性が高いものを肌色のマスで表示しています
●出資理由:カリーファンドからLiquid Mineへの期待
今回の出資を通じてカリーファンドは、Liquid Mineの技術が白血病など難治性血液がんの治療精度を高め、患者さんの生存率や生活の質の向上につながることを期待しています。現時点で同社の技術は沖縄県内では未導入ですが、将来的に県内医療機関との連携が実現すれば、沖縄にいながら最先端の検査を受けられる環境が整うことになります。
カリーファンドは、出資およびインパクト測定・マネジメントを通じて、Liquid Mineのビジョンの実現を支援していきます。
■Liquid Mineの概要
名称:株式会社Liquid Mine
代表者:代表取締役 岸本 倫和
所在地:東京都渋谷区道玄坂1-10-8 渋谷道玄坂東急ビル 2F−C
設立:2019年11月7日
URL:
http://www.liquidmine.co.jp/
■カリーファンドの概要
名称:カリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合
設立:2023年5月10日
無限責任組合員:株式会社うむさんラボ
所在地:沖縄県浦添市内間四丁目5番25号
URL:
https://karry-fund.jp/
■うむさんラボの概要
名称:株式会社うむさんラボ
代表者:代表取締役 比屋根隆
所在地:沖縄県浦添市内間四丁目5番25号
創業:2019年1月1日
URL:
https://umusunlab.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ
カリーファンド事務局(株式会社うむさんラボ内)
karry-fund@umusunlab.co.jp
うむさんラボは、沖縄において社会課題を解決し「社会をより豊かにする」事業に対して、幅広いビジネススキルやネットワークを活用した経営支援、事業開発を行なっています。これまでにも、ソーシャルビジネスを創出したい人向けのアカデミーやワークショップ、企業のバックオフィス業務全般をサポートするアウトソーシングサービスなどを通じた沖縄の社会起業家の育成や伴走支援、また沖縄型SDGsの推進に向けたエコシステムの醸成に尽力してきました。
今回、同ファンドの設立を通じ、社会課題解決に取り組む新しい金融の流れを作るとともに、 社会起業家の成長支援とエコシステムの一層の整備を図り、沖縄の社会課題解決に寄与してまいります。
また、同ファンドは、休眠預金等活用法(※2)に基づく資金分配団体である一般財団法人社会変革推進財団(理事長:大野修一氏 所在地:東京都港区 以下「SIIF」)が実施する「地域インパク トファンド設立・運営支援事業」に採択されています。同ファンドの運営にあたっては、インパクトパートナーのSIIFと共に、社会や環境に与える変化や効果を可視化する社会的インパクト評価・マネジメント(※3)を実施してまいります。
今後は、2023年12月末を目途に、同ファンドの趣旨にご賛同いただける投資家の方々からの追加出資を募り、最終的には総額 2 億円規模のファンド組成を予定しています。
【面談希望の起業家様へ】
URL:https://umusunlab.co.jp/contact
上記URLのコンタクトページより、面談ご希望の旨を記載のうえご連絡下さい。
※1 投資先企業は社会的インパクト評価・マネジメント(IMM)を採用することに積極的に関わります。
※2 民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律(平成28年法律第101号)
※3 事業や活動の結果として生じた、社会的・環境的な変化や効果(アウトカム)を短期・長期 を問わず、定量的・定性的に把握し、事業や活動について価値判断を加えること
■同ファンドの概要
■うむさんラボについて
会社名 株式会社うむさんラボ
所在地 沖縄県うるま市字州崎14-17
代表者 代表取締役 比屋根 隆
創立 2018年10月
事業内容 インパクト投資と経営支援、新規事業開発
URL https://umusunlab.co.jp/
■投資対象
沖縄県の地域課題解決をめざす社会起業家・スタートアップが投資対象です。沖縄が抱える社会課題は山積しており、特に総体的に低い所得や雇用の問題、それと密接に関係する貧困問題は深刻です。その他、環境問題(海洋プラスチックゴミ、海岸漂着ゴミ、サンゴ礁の破壊・白化現象 など)、エネルギー問題(火力発電への依存)、基地問題(騒音、墜落事故、鉄道網を敷設でき ないことによる非効率な交通など)、その他島嶼県であるがゆえの問題(高生活コスト、自然災害への対応など)を抱えています。同ファンドでは、このような沖縄の抱える社会課題を解決する社会起業家やスタートアップを資金面・非資金面から支援します。
■同ファンドのロジックモデル(2023年7月時点)
【コメント】
インパクトパートナー/SIIF 専務理事 青柳光昌
今回のファンドは、沖縄で初めて設立されるインパクトファンドであり、加えて公益性の高い「休眠預金」を活用したファンド組成事業でもあります。先駆けとしての同ファンドが沖縄の課題解決を図りつつ、将来的には全国の地域インパクトファンドのロールモデルになることを期待しています。
無限責任組合員/株式会社 うむさんラボ 代表取締役 比屋根 隆
沖縄の課題を解決すべく奮闘している起業家や事業を金融面からサポートする仕組みが必要だと考え、2017年からインパクトファンドの組成を検討し準備を進めてきました。構想から6年という月日を経て、紆余曲折はありましたが、多くの皆さんの応援とご支援をいただき1号ファンドの設立が実現したことを大変嬉しく思います。同ファンドの運営を通してインパクト投資及びインパクト評価・マネジメントが沖縄の経済活動の中に浸透し、社会を明るく照らす起業家を応援する文化を育んでいきたいと思います。
以下、有限責任組合員(順不同)
麻生要一
多くの社会課題に現実として直面する沖縄社会から立ち上がった「カリーインパクト&イノベーションファンド」へ、LP出資者として一緒に取り組めることに身を引き締めています。ソーシャルイノベーションと資本市場が近づきつつある昨今ながら、まだまだその距離は遠く、社会課題解決性の高さを企業価値に直結させるためのロジック開発には課題が山積していると感じます。本ファンドの活動が、ソーシャルインパクトと企業価値の変換や翻訳に新たな一石を投じられるようなものになりますように。
株式会社フォーデジット 代表取締役 田口亮
FOURDIGITでは3年前からは「MOM FoR STAR」という社会課題に対する活動を沖縄の皆さんと共に進めています。その縁からインパクトファンドが沖縄にできるということで出資させていただくことになりました。デジタルデザインビジネスにおける、FOURDIGITの知見や経験でサポートできる機会があればと思っています。より多くの社会課題解決がビジネスと接続して発展してくことを願っています。
株式会社ウエダ本社 代表取締役社長 岡村充泰
未来に向けての同志と思える比屋根さんの沖縄での展開は、以前より注目しているのと共に、刺激も頂いてきました。又、時期同じくして、私も地域において大切な企業や起業家などへ伴走していく視点での金融が必要と考えて、北海道で準備している事もありましたので、今回、このインパクトファンドに立ち上げからご一緒させて頂く事は、ファンド自体を勉強させて頂ける事もありますが、比屋根さんと未来に向けた事業でご一緒できる事にワクワクしております。
株式会社カヤック 代表取締役社長 柳澤 大輔
鎌倉に本社に置く当社は、地域ならではの豊かさを増やす地域資本主義を提唱し、地域に貢献しながら事業を成長させることを目指しています。今回の出資は、地域課題解決型のインパクトファンド自体の構想に共感したこと、また当社の子会社が石垣島と沖縄本島にあることから決定いたしました。出資を通して、沖縄の地域課題を解決し、地元の方を大切にしながら、世界へ挑戦するベンチャー企業や地元企業を応援したいと考えています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社うむさんラボ
Chief Investment Officer 大西克典
電話 090-8559-1442 メール onishi@umusunlab.co.jp
株式会社うむさんラボの情報
沖縄県うるま市字州崎14番17
法人名フリガナ
ウムサンラボ
住所
〒904-2234 沖縄県うるま市字州崎14番17
推定社員数
1~10人
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法人番号
1360001018005
法人処理区分
商号又は名称の変更
法人更新年月日
2019/01/17
プレスリリース
株式会社うむさんラボが運営するカリーファンド、Liquid Mineに出資 - 難治性白血病の治療に希望をもたらす遺伝子解析技術を支援
2025年05月27月 15時
株式会社うむさんラボが運営するカリーファンド、Liquid Mineに出資 - 難治性白血病の治療に希望をもたらす遺伝子解析技術を支援
地域の社会課題解決に挑む沖縄初のインパクトファンド設立
2023年07月31月 16時
~ 社会起業家の成長を支える新たなエコシステムの構築へ~ 株式会社うむさんラボ(代表:比屋根隆 所在地:沖縄県うるま市 以下「うむさんラボ」)は、沖縄県における社会課題を解決することを目的とした、「カリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合」(以下「同ファンド」)を設立しました。同ファンドは、地域課題解決型のインパクトファンド(※1)であり、沖縄では初の試みとなります。