株式会社リスマの訪問時の会話キッカケ
株式会社リスマに行くときに、お時間があれば「久米美術館」に立ち寄るのもいいかもしれません。
「
昨日もいいことありましたか
大崎駅に行くのはどう行けば近いですか。
久米美術館が近くのようですが、どのくらい時間かかりますか
非常にお元気のようですけど、何かスポーツをされていますか
」
google map
りんかい線の大崎駅
京急本線の北品川駅
京急本線の品川駅
2025年02月10月 07時
2022年度 フリマアプリ市場における中古スマートフォン取引実績調査レポ
2023年04月26月 10時
<第2回調査>2022年10~12月 | 中古MacBook・iPhon
2023年03月31月 19時
LINEマーケティングツール「KUZEN」とリユース業者向けの相場検索ツ
2023年02月28月 12時
【世界の”中古スマホ相場”調査レポート】中古iPhoneが最も安く買える
2023年01月10月 09時
市場規模は前年割れ、メルカリなど4サービス合計のGMVは約199億円
5秒で最新の中古相場がわかる相場検索ツール「
Smapra
」を提供する
株式会社リスマ
(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:木村洋介、以下:当社)は、2024年1月~12月のフリマアプリ市場における中古スマートフォン取引実績調査レポートを公表いたします。
調査レポートをダウンロードする
調査の背景・目的
リユース市場規模は年々拡大し、
2023年には約3.1兆円の市場となりました。
そのなかでフリマアプリなどのCtoC市場は約1.3兆円を占めるとされています(参考:
リユース経済新聞
)。
また、当社の提供する相場検索ツール「Smapra」は、リユース事業者さま向けの相場データ収集に特化したさまざまな機能を有しています。
今回の調査では「Smapra」を活用し、リユース市場に強い影響力を持つ「CtoC市場」における中古スマートフォンのデータを調査・公表することで、中古スマホ市場、ひいてはリユース業界のさらなる活性化を図ることを目的としています。
調査概要
調査テーマ
2024年版 フリマアプリ市場における中古スマートフォン取引実績調査レポート
調査期間
2024年1月1日~12月31日
調査対象
メルカリ・Yahoo!オークション(旧ヤフオク!)・ラクマ・ムスビーの4サービス
備考
成約済みの商品を、リユース事業者向け買取支援システム「
Smapra
」(スマプラ)で分析。外れ値は除去して算出
調査結果の主なトピックス
※資料より一部抜粋
・フリマ4サービス(メルカリ・Yahoo!オークション・楽天ラクマ・ムスビ―)における
中古スマホの流通金額は約199億円(前年比90.4%)成約件数は約65.6万件(前年比84.6%)といずれも前年割れ。
・フリマ4サービスにおける
シェア1位は、流通金額・成約件数ともにメルカリ。流通金額は約120億円
を占め、シェア率は60%。
・流通金額を成約件数で割って算出した
平均取引単価は30,349円
。フリマ別ではラクマが昨年に続き最も高く、45,340円。
・中古スマホのOSシェア、「iPhone」などの
iOSが59.0%で昨年から+3ポイント拡大。
・
ヤフオクはJランクの比率が18.7%を占める
。
Sランクの新品未使用が目立つのは楽天ラクマ
で、27.3%。
・中古スマホ市場では
Apple製品が圧倒的人気。
・
流通金額ベースで見る中古スマホの最人気モデルは「iPhone12」
で、年間9.13億円が流通。
・
成約件数ベースでの最人気モデルは「iPhone SE 第2世代」
、約4.3万台が成約。
・Androidでは、「
AI」を搭載したモデルが中古市場でも人気
に。
・10月の商戦期、
流通金額は伸びたものの成約件数は横ばい。
・
バッテリー性能が80%未満のスマホ、リセールバリューが62.8%下落。
調査レポートサマリー
当社による調査の結果、
2024年におけるCtoC中古スマホ市場規模は前年割れする結果となりました。
流通金額は前年比90.4%の199億円、成約件数は64.1万件です。
当社による調査の結果、2024年のフリマアプリ市場における中古スマホ市場は前年割れする結果となりました。流通金額は前年比90.4%の199億円、成約件数は前年比84.6%の64.1万件でした。特に9月~11月の商戦機に成約件数が伸びなかったことが、2024年の特徴です。
しかし、こうした数値の変化は市場の衰退を示すものではなく、消費者ニーズが多様化し、取引環境が変化している兆しと捉えるべきです。例えば、スマホの価格高騰や製品寿命の長期化により、買い替えサイクルが延びたことで、「まだ使えるスマホを高値で売りたい」といったリユース出品への動機が強まっています。実際、各サービスにおけるBランク品・Cランク品の出品割合は昨年から増加しました。また、楽天市場をはじめとしたBtoCモールでは、品質や取引の安心感を重視する消費者の支持を得て、前年同期比146.7%の成長を記録しています。
環境省「
令和3年度リユース市場規模調査報告書
」では国内でリユース利用経験者が人口の約3割にとどまっており、今後さらに増加する余地があります。中古スマホ市場はアーリーマジョリティ層から中古に馴染みの薄いレイトマジョリティ層へと広がっていくことが予想されます。
このような変化を受け、今後は取引時の「安心感」を提供する施策が、消費者にとってより重要になると考えられます。安心感を強化することで、リユース市場のさらなる拡大が期待されます。
調査レポートをダウンロードする
Smapraについて
5秒で最新の中古相場がわかるリユース事業者さま向けの相場検索ツール「Smapra」
当社では、
5秒で最新の中古相場がわかるリユース事業者さま向けの相場検索ツール「
Smapra
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フリマアプリ、ECモール、企業サイトなど最大30サイトの成約金額や買取・販売価格等を収集し、
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しております。データは日々更新しており、迅速かつ適切な買取相場表の作成に役立ちます。
ご興味のある事業者さまには1ヶ月のトライアルをご用意しております。また相場検索に加え、SNSやAIチャットボットを活用した買い取り集客支援も手がけております。ぜひ、一度お問い合わせください。
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調査の結果、フリマアプリ上で成約する中古スマホの台数はおよそ66.1万台で、当社推計の金額換算では209.4億円でした。物価高騰の影響から、安価に購入できる「iPhone 8」に人気が集まりました。またフリマアプリ別の取引件数では、メルカリが過半数のシェアを獲得していることが本調査で明らかとなりました。
<スライドはこちらよりダウンロードできます>
https://hubs.ly/Q01MCPMs0
<調査レポートサマリー>
OSシェア率は、iPhoneの「iOS」が59.8%
人気根強い「iPhone 8」4.8万台が成約
23年2月の成約件数は昨年比6,000件増…「節約志向」浮き彫りに
「一括1円」規制か、成約件数が昨対比1.8万件減少
メルカリが過半数のシェアを占める
ラクマは「手数料の安さ」効果で高単価スマホ売れる
iPhone 13「値上げ」で相場変動わずか
<調査条件>
フリマアプリ4社(メルカリ・ヤフオク!ラクマ・ムスビー)
成約済みの商品を「Smapra」で分析
外れ値は除去して算出
対象期間 :2022年4月1日~2023年3月31日
※流通金額はSmapraより推計
■OSシェア率は、iPhoneの「iOS」が59.8%
フリマアプリ4社を合計した成約件数ベースのOSシェア率は、iOSが59.8%(39.6万台)、Androidが40.2%(26.6万台)でした。また流通金額ベースで算出した場合のOSシェア率は、iOSが72.6%(約152.0億円)、Androidが27.4%(57.4億円)でした。
国内新品市場において、iOSシェア率は44.9%、Androidシェア率55.1%とAndroidのほうが高い結果とされています(2022年12月時点※)。このことからフリマアプリにおいて、iOSはAndroidに比べてリユースされやすい傾向にあります。
※英国Kantar社の調査より(https://www.kantarworldpanel.com/global/smartphone-os-market-share/)
なお、フリマアプリ別のiOSシェア率は図の結果となりました。
成約件数ベースで最もiOSの割合が高いマーケットプレイスは「ムスビー」で、シェア率は73.8%でした。一方、最もiOS端末の比率が低かったのはヤフオク!で、57.0%です。
成約金額ベースでは、ラクマが最も高く、75.2%でした。一方でヤフオク!が最も低く、70.6%です。
ヤフオク!は成約件数と流通金額の双方において、iOS比率が最も低い結果となりました。言い換えれば、Android端末の人気が他のフリマアプリに比べて高いとも言えます。
■人気の根強い「iPhone 8」4.8万台が成約
フリマアプリ4社(メルカリ、ヤフオク!、ラクマ、ムスビー)における、2022年度(2022年4月~2023年3月)に最も成約件数の多いモデルは、iPhone 8で48,037台でした。Smapraが推計したフリマアプリ4社での流通金額は約6億7550万円で、単価※は14,063円でした。
(※単価…流通金額を成約件数で割って算出)
同モデルは2017年発売の比較的古いモデルながら、指紋認証機能「Touch ID」搭載の最後のナンバリングモデルとして、高い完成度が評価されています。中古相場1万円台で購入できる手頃感や、マスクを外さずに使用できる「指紋認証」機能、現在まで続く最新OSのサポートなどを背景に、人気が持続しました。
iPhone 8に続き、iPhone SE 第2世代(35,064台)・iPhone 7(34,225台)・iPhone SE 第3世代(27,854台)も同様に、フリマアプリ市場で支持を集めました。
Androidの最人気モデルはOPPO Reno5 Aで、8,869台が成約。推計流通金額は1億9433万円、単価は21,911円でした。2021年6月発売のモデルで、新品価格4万円以下の手頃な価格ながら、6,400万画素の高画質カメラを搭載するなどの高いコストパフォーマンスが評価されています。
フリマアプリ4社を合算した主要ブランドごとの成約件数・流通金額は、図のとおりでした。
■23年2月の成約件数昨年比6,000件増…「節約志向」浮き彫りに
昨年2月と本年2月におけるフリマアプリ4社を合算した成約件数を比較すると、前年同月比で6,004件増の49,894件でした。この1年間、円安を理由としたiPhoneの値上げや、半導体不足による品薄、インフレによる物価上昇など、家計はより厳しくなっていると言われ続けています。安価な中古スマホは、こうした「節約志向」の消費者に対する受け皿として機能しています。
なお、フリマアプリ4社を合算した月次の成約件数は5万件程度で推移しており、2022年度で最も成約の多い月は10月(64,908件)、最も少ない月は4月(36,717件)でした。
■「一括1円」規制か、成約件数が昨対比1.8万件減少
一方で、昨年3月と本年3月の成約件数を比較すると、昨対比18,411件の減少となりました。これはキャリアが例年行っていた「一括1円」などの大幅な値下げ販売が行われなくなったことによる影響と見られます。
昨年3月に流通が目立ったiPhone 12(2022年3月の成約件数:9,956台)やiPhone SEの第2世代(同:6,388台)は、いわゆる「一括1円」販売などの過剰な廉価販売が散見されました。一方で今年3月は、最も流通したのがiPhone 8の3,886台で、昨年と異なる様相を見せました。
昨年までは、型落ちとなった1世代前のモデルが「一括1円」など大幅な割引価格で販売されるケースが見られました。これらのスマホは、ほぼ未使用の状態で二次流通市場に流れ込んでいたと言われています。
こうした「転売」の温床とも言える状況に対し、公正取引委員会が2023年2月に是正を求めていました。本年、各キャリアが「一括1円」販売を抑止したことで、二次流通市場では健全化の動きが見られます。「iPhone 8」などの発売から数年経った機種が流通の主軸となり、成約件数は1.8万件減少しました。
■メルカリが過半数のシェアを占める
フリマアプリ4社ごとのシェア率では、メルカリが成約件数・流通金額ともに最多です。合計成約件数66.1万件のうち、メルカリは55.2%の36.5万件でした。またSmapra推計の流通金額ベースでは、総計約209.4億円のうち、メルカリが50.9%の106.5億円と、ほぼ半分のシェアを握っています。
■ラクマは「手数料の安さ」で高単価スマホ売れる
商品単価が最も低いのはヤフオク!で、28,854円でした。フリマアプリ4社のなかで唯一、価格がせり上がっていくオークション形式を採用していることが影響しているものと見られます。メルカリも同じく2万円台で、29,160円でした。ムスビーは比較的高い33,563円です。
注目すべきはラクマで、単価は50,344円でした。これは、今回の比較のなかでラクマの手数料が最安(商品売価の6%)であり、高単価のスマホが出品されやすいためと考えられます。
例えばiPhone 8の場合、フリマアプリ4社のなかでラクマの成約件数は3,328件、シェア率は6.9%にとどまる一方、iPhone 14Pro Maxではそれぞれ1,795件、52.5%と、過半数を占めます。
他にも、ラクマには高単価スマホが集まりやすい土壌があります。同社は2019年6月から「ラクマ公式中古スマホショップ」を運営しており、2022年4月には130社以上のリユース事業者との提携を拡大して、公式販売を強化しました。リユース事業者による出品を拡大したことで、状態のよい端末を、事業者の相場で供給する動きが広まったと見られます。
このほかにも、楽天ポイントを使用できるため買い手の負担感が少ないなど、サービスが高価格商品に有利になるよう設計されています。
■iPhone13「値上げ」で相場変動わずか
昨年は、スマートフォンでは稀な「相場の上昇」が見られました。円安に伴い、アップルが2022年7月1日から本体価格を大幅値上げ。iPhone 13などの主要モデルは1.8万~3.4万円の大幅値上げを実行したことが要因です。
フリマアプリにおいては、2022年3月のiPhone 13(128GB Aランク)が87,000円で、2023年3月は9万円と、昨年度から値上がりしました。仮に売却時に手数料10%+送料500円の経費が発生しても、年間6,500円のコストでiPhone 13を利用できたことになります。
■総覧:節約意識の高まりで中古スマホ業界はさらに伸長か
リユース業界における中古スマホは、「メルカリショップス」をはじめとするフリマアプリでの法人販売機会の増加や、売却を前提とした消費生活の定着を受け、普及が進んでいます。
リユース業界の専門メディア「リサイクル通信」の発行している「リユース市場データブック2022」では。「携帯・スマホ」の中古市場規模を590億円(2021年)と推計しています。当社調査では、このうちのおよそ35%がフリマアプリで流通しているものと考えられます。
リユース業界におけるフリマアプリの存在感は大きい一方で、MM総研の調査では毎年3,000万台前後のスマートフォンが出荷されているとの発表もあり、新品のおよそ2%程度しかフリマアプリで流通していないとも言えます。
スマートフォンの高性能化・長寿命化、さらなる生活防衛意識の高まりと、サステナブルを意識した生活スタイルが定着していくなかで、ますます中古スマホ業界は成長していくことを期待しています。
<スライドはこちらよりダウンロードできます>
https://hubs.ly/Q01MCPMs0
■リユース事業者向けの相場検索ツール「Smapra」(スマプラ)について
「Smapra」は、月額2,000円から利用できる、各買取店舗やフリマアプリの相場情報を分析するサービスです。現在、対応カテゴリーはiPhone・iPadやAndroidなどのスマートデバイスと、WindowsやMacBookなどのPC、Apple Watchなど幅広く対応しています。今後は新たな商材に対応すべく、開発を進めております。
フリマアプリ、ECモール、企業サイトなど最大30サイトの成約金額や掲載価格データ等を収集し、5秒で最新の中古相場を把握できるシステムを展開しております。相場データは日々更新しており、迅速な買取相場表の作成に役立ちます。
ご興味のある事業者さまには1ヶ月のトライアルをご用意しております。また査定に加え、SNSやAIチャットボットを活用した買い取り集客支援も手掛けております。ぜひ、一度お問い合わせください。
→「Smapra」サービスHP:https://smapra.com/
◆株式会社リスマについて
社名:株式会社リスマ
設立:2021年4月20日
代表:木村洋介
本社:東京都品川区平塚3-1-9 クレール川崎4階
事業内容:リユース業者向けの相場検索ツール「Smapra」(スマプラ)の運営、ECサイト制作・ECコンサルティング等
「Smapra」(スマプラ)サービスHP:https://smapra.com/
企業HP:https://company.re-sma.com
今回、新たにApple社のノートパソコン「MacBook」シリーズの中古相場を調査いたしました。新型MacBook Proの発表を受け、二次流通市場でも注目が集まるMacBookシリーズの相場を「フリマアプリ」と「リユースショップ」の双方から調査・分析いたします。またiPhoneでは、本調査より「iPhone14」シリーズも調査対象に含めております。
【前回の調査はこちら】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000110402.html
【レポート全文のダウンロードはこちら】
https://prtimes.jp/a/?f=d110402-20230331-18e34b7e3e13dd1e1351ac0fc0fb6655.pdf
【全体サマリー】
MacBookのフリマアプリ流通量はiPhoneフリマアプリ流通量のわずか1.35%
「MacBook Air・Pro」ストレージ最小モデルのリセールバリュー(※1)が高い
iPhone14の「Pro」シリーズ相場が高止まり
新型が発表されない「mini」の中古相場が高い
(※1 リセールバリュー…所有品を売却した際の価値)
◆MacBook編レポート
まず、MacBookのリセールバリューレポートをご紹介します。フリマアプリ、リユースショップのそれぞれの相場データから読み解ける、2022年秋~冬のトレンドをご紹介します。
(1)フリマアプリにおけるリセールバリュー
フリマアプリにおける、MacBookのリセールバリューを調査した結果です。
MacBook成約総数はiPhone比で「1.35%」のみの596件
状態別の取引はCランク最多で415件
Aランク~Cランク、1ランク下がるとリセールバリュー11%減
・MacBook成約総数はiPhone比で「1.35%」のみの596件
弊社「Smapra」で取得した成約データでは、2017年~2022年のあいだに発売されたMacBookの流通総数は、iPhone流通総数の1.35%に留まることが分かりました。
具体的には、2022年10月~12月におけるフリマアプリでのS~DランクiPhone成約総数が44059件に対し、MacBookの成約総数が596件でした。
これは国内普及率が86.8%のスマホに比べ、パソコンの普及率が70%であること(いずれも総務省調べ)、またスマホのうちiOS端末のシェアが67.0%である一方、パソコンのうちOS Xのシェアが11.6%程度であること(いずれもStatCounter Global Stats調べ)が関係していると見られます。
ほかに、耐久年数の違いや、サイズの大きさやセキュリティの観点からフリマアプリ以外の処分方法が選ばれやすいといった背景が考えられます。
・状態別の取引はCランク最多で415件
2017年~2022年に発売されたMacBookのうち、状態別で最も取引が多いMacBookはCランクで415件でした。
Cランクの取引が多い背景には、価格の手頃感があります。Aランクの平均フリマアプリ残価率(※3)は63.15%なのに対し、Cランクのフリマアプリ残価率は40.47%でした。つまり同じ中古品でも、Aランク品はおよそ4割引であるのに対し、Cランク品はおよそ6割引になります。
(※3 残価率…新品を50%とした際に、中古価格がどれほどの率になっているかを示します)
ボリュームゾーンは2017年モデルに集中しており、特にMacBook Pro 2017年モデルが最も出品の多いモデルでした。
MacBook Pro 2017年モデルは、前身の2016年モデルからキーボードなどの不満点を解消し、順当進化を遂げたモデルです。ファンクションキーの代わりに「Touch bar」と呼ばれる独自のインターフェースを搭載しており、タッチ操作による明るさ調整やシークバーの操作に対応しています。これらが二次流通市場で評価されている可能性があります。
・Aランク~Cランク、1ランク下がるとリセールバリューおよそ10%減
フリマアプリにおける、2017年~2022年に発売されたMacBook全体のリセールバリューは、S→A、C→Dランクになる際の下落幅が大きく、1つ下がるごとにおよそ¥20%下落していたことが分かりました。
一方でA~Cランクの間はリセールバリューの下落幅は比較的小さく、10%程度となっています。
フリマアプリの出品基準では、Aランクが「未使用に近い」、Bランクが「目立った傷や汚れなし」、Cランクが「やや傷や汚れあり」。本体カバーやフィルム等でMacBookを保護することが、結果として高い売却価格に繋がることが分かります。
(2)リユースショップにおけるリセールバリュー
「MacBook Air」ストレージ最小モデルのリセールバリューが高い
「Pro」も、ストレージ最小モデルのリセールバリューが高い
「Pro」は2018年モデルのリセールバリューが高い
・「MacBook Air」ストレージ最小モデルのリセールバリューが高い
MacBookのリユース店買取価格を「Smapra」で集計したところ、特に「Air」シリーズのなかでもストレージ容量の少ない、低価格モデルのリセールバリューが高いことが分かりました。
例えば2018年式MacBook Airは、最も価格の安い、内部ストレージ128GBモデル(発売価格:13万4800円)のSランク買取価格が5万円、残価率が34.34%であるのに対し、上位機種にあたるストレージ256GBモデル(15万6800円)の買取価格が5万6000円、残価率33.07%と、買取における残価率は1.27ポイントほど、ストレージ最小モデルのほうが高くなっています。
また2019年モデルは、ストレージ128GBモデルが43.28%、256GBモデルが39.08%と、4.2ポイントの開きがあります。
中古品の新品に対する大きな強みは価格です。「MacBookが必要だが、お金を掛けたくない」という需要の高さが、ストレージの少ない低価格モデルの高い買取価格につながっていると考えられます。
・「Pro」も、ストレージ最小モデルのリセールバリューが高い
Sランクにおける、2020年式MacBook Proのうち、ストレージ最小モデルにあたるMacBook Proのメモリ8GB・core i5・ストレージ256GBモデルは45.18%でした。一方で上位グレードにあたるメモリ16GB・core i5・ストレージ1TBモデルの買取残価率は40.93%。ストレージ最小モデルのほうが4.25ポイント、リセールバリューの良い結果となりました。
また、同じくSランクで、2019年式上位グレードのMacBook Pro(16インチ・メモリ16GB・core i7・ストレージ512GB)の買取残価率が38.37%に対し、ストレージ最小モデル(13.3インチ・メモリ8GB・core i5・ストレージ128GB)は39.08%と、ここでも0.71%の差がついています。
これは当時のストレージ大容量モデルが、現在のストレージ最小モデルと同一の容量(256GB)であることから、人気が集まりにくくなっていると推測できます。
なお、AirとProをあわせたストレージ最小モデルのS~Jランクのリセールバリュー平均は37.82%、ストレージ最大モデルのリセールバリュー平均は36.03%でした。
・ジャンク品でも定価の1割で売れる
リユース店における各ランクごとの平均買取価格と残価率を調査したところ、Sランクで残価率41.95%となり、未使用に近いAランク(39.47%)、目立った傷のないBランク(35,77%)まで買取金額に大きな差が生まれないことがわかりました。
さらに、Jランク(ジャンク品)でも、各モデルを平均した残価率は10.42%となりました。ジャンク品は正常に動作しない部分があったり、激しい傷があったりといった、通常利用が難しいモデルです。それでもパーツ単位でのリユースや、資源リサイクルなどの使途があるため、買取を行っている企業も存在します。
もしお手持ちのパソコンが完全に動かなくなった場合でも、リユースショップに持ち込めば、買取金を受け取りつつ、資源の適正な再利用に繋がる可能性が高まります。
・「Pro」は2018年モデルのリセールバリューが高い
「Smapra」において、「MacBook Pro」2018年モデル(13インチ・メモリ8GB・core i5・ストレージ256GB)のS・Aランクが買取残価率が30%を超えておりました。本調査において、残価率が30%を超えた最も古いモデルです。
2018年モデルはデザインに大きな変更がない一方で、CPUが大きく進化し、キーボードやディスプレイに改良が加えられました。こうした実直な改良が現在のリセールバリューの高さにつながっていると言えます。
◆iPhone編レポート
続いて、前回の7月~9月調査に続き、10月~12月のiPhoneリセールバリューレポートをご紹介します。
(1)フリマアプリにおけるリセールバリュー
目立つ「iPhone14 Pro」「Pro MAX」不足
「mini」シリーズのリセールバリューが「Pro」シリーズ超え
・目立つ「iPhone14 Pro」「Pro MAX」不足
今回の調査で目立ったのが、14Proシリーズの不足です。同シリーズのいくつかのモデルは新品を超える相場で取引されています。
調査期間内において、SランクのiPhone14 Pro 128GBモデルは新品と比べ116.82%、iPhone14 Pro MAX 128GBモデルに至っては120.75%と、アップル公式よりも2割高い相場で取引されていたことが分かりました。
最新のiPhone 14 Proシリーズは「Dynamic Island」(ダイナミックアイランド)と呼ばれるインカメラと通知領域を兼ねたデザインや、常時表示ディスプレイなどの新機能が話題を呼ぶ一方で、昨年秋から冬にかけて品薄となり、入手まで時間がかかる場合がありました。こうした需給バランスを反映し、S・AランクのiPhone14 Proシリーズは定価を超える相場を記録したモデルが見られました。
・「mini」シリーズのリセールバリューが圧倒
iPhone12・13の「mini」シリーズに注目が集まっています。流通台数の多さに加え、同時期の「Pro」モデルよりも高いリセールバリューを記録。iPhoneの小型モデルに対するニーズの強さが浮き彫りとなりました。
iPhone12 mini 64GBモデルのSランクは10月から12月にかけて529台が流通し、フリマアプリ残価率は89.94%でした。ストレージの大きい128GBモデルに至っては99.11%と、ほぼ新品価格で取引されています。
一方で、同じSランクの12無印・128GBモデルは104台が流通し、フリマアプリ残価率は68.76%。
12Pro 128GBモデルは54台が流通し、82.27%のフリマアプリ残価率でした。
iPhone13 miniでは、ストレージ最小モデルの128GBモデル・Sランクにおけるフリマアプリ残価率が104.73%、中位モデルの256GBモデルは110.42%と、どちらも定価を超えています。一方で同じSランクのうち、13無印・128GBは283台の流通、フリマアプリ残価率は81.89%。
13 Pro・128GBモデルは89台が流通、97.72%でした。
人気の低さを理由に14シリーズで廃止となったminiモデルですが、少なくとも国内のリユース市場においては未使用のminiモデルは高く評価されています。
・新モデル発売の影響は「2年前」のモデルに大きく影響
前回の2022年7月~9月調査と比較した場合、iPhone13・iPhone12の残価率が大きく低下しました。要因と見られるのはiPhone14シリーズの登場です。iPhone14の登場により買い替え需要が進んだことが主な要因であると考えられます。また、iPhone14の発表を受けてSEやAndroidモデルを購入する動きがあったとしても不思議ではありません。
本調査においては2020年に発売されたiPhone12のリセールバリューがiPhone14発売前と比べて-16.51ポイント減の60.71%(全容量平均)でした。
(2)リユースショップにおけるリセールバリュー
Dランク iPhone Xの買取残価率は1桁台に
iPhone14 Maxの買取残価率は「iPhone 12 mini」並
・Dランク iPhone Xの買取残価率は1桁台に
DランクiPhoneXの64GB・256GBモデルは、新品を100とした際の買取残価率が1桁まで下落しました。
例えば64GBモデルは、発売価格が12万1824円(税込)に対し、Dランクの買取相場が1万1220円で、残価率は9.21%となりました。また256GBモデルは発売価格14万184円に対し買取相場が1万2540円と、残価率は8.95%となりました。
発売から5年以上が経過した同モデルはカメラやCPUなどの性能が最新モデルに比べ見劣りするようになっており、また低価格モデルを求める層の一部は安価な「SE」モデルを購入する動きがあります。こうした背景から需要がかなり限定的になっていると見られます。
・iPhone14 Maxの買取残価率は「iPhone 12 mini」並
14シリーズから始まった、無印大画面モデル「Max」は、早くもそのリセールバリューに暗雲が立ち込めています。
リユース店におけるSランクのiPhone14 Max 128GBモデルの買取残価率は81.80%でした。これはiPhone 12 mini 128GBの買取残価率80.88%とほぼ同等と言えます。
iPhone14は前モデルから目立った性能向上がなく、「Max」はその大型モデルとなります。国内の二次流通市場では大型モデルよりも通常モデルが多く流通する傾向があるため、値崩れのリスクがあります。
◆リユース事業者向けの相場検索ツール「Smapra」(スマプラ)とは
「Smapra」は、月額3万円から利用できる、各買取店舗やフリマアプリの相場情報を分析するサービスです。
フリマアプリ4社、ECモール3社。10社の企業サイトのデータを活用いただけます。相場データは日々更新されるため、迅速な買取相場表の作成に役立ちます。
対応カテゴリーはiPhone・iPadやAndroidなどのスマートデバイスと、WindowsやMacBookなどのPC、Apple Watchなど幅広く対応しています。
ご興味のある事業者さまには1ヶ月のトライアルをご用意しておりますので、ぜひお問い合わせください。
→「Smapra」サービスHP:https://smapra.com/
◆本件の調査概要
・リユース事業者向けの相場検索ツール「Smapra」で取得したデータにてフリマアプリ、店頭双方の相場を調査
・各機種の状態別に、フリマアプリもしくはリユースショップ買取価格の中央値データを使用
集計期間
2022年10月1日~12月31日
対象企業:
・MacBookを取り扱うリユースショップ2社
・スマートフォンを取り扱うリユースショップ5社
・フリマアプリ 4サービス
集計対象
◆MacBook
<フリマアプリ>
・2017年~2022年に発売されたMacBook Air・Proモデル
・期間内に各フリマアプリ内で売約したMacBook本体の相場を集計
・外れ値は除外
・入力間違いのあるモデルは除外(ストレージ8GBなど明らかに誤表記と思われるもの)
<リユースショップ>
・2017年~2022年に発売されたMacBook Air・Proモデル
・リユースショップの公開している買取相場を集計
・カスタムモデル(メモリの増量等)は除外
◆iPhone
<フリマアプリ>
・iPhone X~14及び各Pro・Max・miniモデル
・期間内に各フリマアプリ内で売約したiPhone本体の相場を集計
・ネットワーク利用制限なしモデルのみを集計
・SIMフリー、もしくはSIMロック解除モデルのみ集計
・外れ値は除外
<リユースショップ>
・iPhone X~14及び各Pro・Max・miniモデル
・期間中のリユースショップ買取価格平均値を集計
・ネットワーク利用制限なしモデルのみを集計
・外れ値は除外
◆用語の定義について
・リセールバリュー
本リリースにおける「リセールバリュー」とは、所有品を売却した際の価値を指します。高値で売却ができる品物は「リセールバリューが高い」と言えます。
・フリマアプリ相場
「フリマアプリ相場」は、弊社サービス「Smapra」で取得した4社のフリマアプリサービスで取引成立した出品アイテムのうち、外れ値を除いた中央値で算出しています。
・残価率
本リリースでは「残価率」という用語を使用いたします。新品を50%とした際に、中古価格がどれほどの率になっているかを示します。例えば10万円で購入した商品が、8万円で売却可能な場合は「残価率80%」となります。
・ランク
フリマアプリにおけるランクの定義は下記のとおりです。
Sランク…新品、未使用
Aランク…未使用に近い
Bランク…目立った傷や汚れなし
Cランク…やや傷や汚れあり
Dランク…傷や汚れあり
リユースショップごとにランクの定義は微妙に異なりますが、例えば「イオシス」では下記のように定義しています。本調査では、同社のランク付けを参考にご紹介いたします。
Sランク…使用していない
Aランク…使用感が少なく傷はない
Bランク…使用感はあるが目立つ傷はない
Cランク…目立つ傷がある
Dランク…難あり
また、MacBookにおいては「Dランク」に相当する買取金額が存在しないため、除外しています。
◆株式会社リスマについて
社名:株式会社リスマ
設立:2021年4月20日
代表:木村洋介
本社:東京都品川区平塚3-1-9 クレール川崎4階
事業内容:リユース業者向けの相場検索ツール「Smapra」(スマプラ)の運営、ECサイト制作・ECコンサルティング等
「Smapra」(スマプラ)サービスHP:https://smapra.com/
企業HP:https://company.re-sma.com/
■具体的な連携
これまで買取希望者は、リユース事業者に対して、電話・メール・ウェブサイトを通じて買取査定を依頼し、リユース事業者は一人ひとりに応対をしておりましたが、今回の連携を通じて、上記のコミュニケーションをLINE上で全て行うことができるようになります。
さらにフリマサイトやオークションサイトでの膨大な取引データから最適な買取相場価格を収集できる「Smapra」が「KUZEN」に連携することで、リユース事業者は、LINE上での買取査定を、素早く、高精度で行うことが可能になります。これにより、リユース事業者は、新規顧客の獲得や売上向上を行うことが可能になります。
■リユース事業者へのこれまでのKUZEN導入実績
株式会社アシスト様
買い取り専門店アシストのLINE公式アカウントで、LINE無料査定を実施します。LINEでアンケートに回答するだけで、買取査定が完了。その後、実際の買取手続きもLINEで実施できます。
株式会社さすがや様
LINEで金プラチナ、ブランド品の無料査定が可能です。買取希望商品の写真を撮ってLINEに送れば、最短10分で査定が完了します。
株式会社ベストバイ様
どこよりも相談しやすいブランド品・貴金属買取店を目指すキングラムでLINEでの無料査定を実施。査定希望の商品情報、写真を送るだけで査定金額がわかります。その後、実際の買取へ誘導します。
■「KUZEN」サービス概要
「KUZEN」は企業のLINE公式アカウントの運用効果を最大化するマーケティングツールです。CRM・MAツールとのAPI連携により、友だちの属性や行動情報を元に最適な商品・サービスの紹介、サービス利用方法の案内など、一人ひとりにマッチした特別な顧客対応の提供が可能です。
URL:https://www.kuzen.io/link.html
サービス申込の問い合わせ先:info@conciergeu.com
■「Smapra」サービス概要
「Smapra」は5秒で最新の中古相場がわかるリユース業者向けの相場検索ツールです。最大30サイトから型番・スペック・状態で比較検索ができます。Smapra(スマプラ)は、リユース業者向けの相場データ収集に特化することで、 毎日変化する相場を把握し、買取業務に必要な相場把握を効率化します。
URL:https://smapra.com
問い合わせ先:https://smapra.com/contact
■会社概要
株式会社コンシェルジュ
設立: 2015年2月
代表取締役 CEO:太田 匠吾
所在地: 東京都千代田区神田三崎町3-8-5 千代田JEBL 6F
事業内容: LINEマーケティングツール「KUZEN」の開発・販売・運用
URL:https://corp.kuzen.io/
株式会社リスマ
設立: 2021年4月
代表取締役 CEO:木村 洋介
所在地:東京都品川区平塚3-1-9 クレール川崎4階
事業内容:リユース業者向けの相場検索ツール「Smapra」の運営
URL:https://company.re-sma.com/
調査の結果、中古iPhoneが比較的高いのはスウェーデン・スロバキアで、安いのはアメリカ・日本であることが分かりました。本リリースでは各国の相場をモデルごとに分析し、中古スマホ市場における世界のトレンドや日本市場の優位性を考察します。
(1)調査サマリー
調査対象国の中で最も相場が高いのはスウェーデン、次いでスロバキア
調査対象国の中で最も相場が安いのはアメリカ、次いで日本
スウェーデンは高い税金が相場に影響か
日本は「実質ゼロ円」時代のiPhoneが割安
スウェーデンの中古iPhone8、国内価格の約1.75倍
日本の「iPhone13」日本は新品中古の価格差わずか
(2)世界の中古スマホ相場 調査概要
◆調査対象国
本調査では日本(JPN)、ドイツ(DEU)、スペイン(ESP)、フランス(FRA)、イギリス(GBR)、イタリア(ITA)、スロバキア(SVK)、スウェーデン(SWE)、アメリカ(USA)の中古iPhone相場を調査しています。各国の相場は「Smapra」にて取得した国内・海外マーケットプレイスの販売価格に準じています。調査期間は2022年11月1日~30日の中央値で、外れ値は除外しています。
◆調査対象機種とグレード
対象機種はiPhone8~iPhone13シリーズと、廉価モデルのXR、SEの第2・第3世代です。SIMフリーかつ白ロム(ネットワーク制限のない端末)が対象です。中古端末の状態によって、A・B・Cランクに分かれます。各グレードの状態は下記の通りです。
Aランク 美品。スクリーンにキズなし。軽いキズがある可能性あり。
Bランク やや美品。外装に軽いキズあり。スクリーン上にキズなし。
Cランク 中古品。外装に目立ったキズや凹みあり。電源を入れた際には見えない程度の軽いキズあり。
なお、国内で流通するモデルにはSランク(未使用品)と、状態の悪いDランク・Fランク(ジャンク品)もありますが、本調査では除外しています。
◆為替レート
各国の為替レートは下記を採用しています。
(3)各国の中古iPhone価格 最も最高値をつけたのはスウェーデン
各国のマーケットプレイスにおける、iPhone8~iPhone13までの平均価格を求めたところ、下記の表の結果となりました。
最も高いのがスウェーデン、次いでスロバキア。最も安いのはアメリカで、続いて日本となりました。
◆高い国…スウェーデン・スロバキア
スウェーデンは本調査の中で最も最高値をつけたモデルが多く、174モデル中103モデルと半数以上を占めます。同国は消費税にあたる付加価値税が25%と高く、相場を押し上げる要因になっていると見られます。
スロバキアは東欧に位置しており、EUに加盟しています。スウェーデンに次ぎ、中古iPhone相場が高い地域です。なお、同国はApple公式のオンライン販売がありません。
◆安い国…アメリカ・日本
アメリカはiPhoneの開発元であるApple本社があることで知られ、新品のiPhoneも価格的に買いやすい環境にあります。アメリカは174モデル中、112モデルとおよそ3分の2のモデルが調査対象国のなかで最安値をつけており、最も中古iPhoneを手に入れやすい国の1つです。
日本における中古iPhone価格は、特に古いモデルほど割安です。本調査では日本での34モデルが最安値を付けており、このうちiPhone8からiPhoneXsまでと、iPhoneSEシリーズが28モデルと、大半を占めました。
要因として考えられるのは、2019年10月に施行された改正電気通信事業法です。同法が施行され、いわゆる「実質ゼロ円」販売が難しくなりました。同法施行前(~iPhoneXs)の実質端末価格は安く、以降(iPhone11以降)は高くなった新品iPhoneの動向と、本調査での動向は一致しています。比較的最近の「SE」モデルにおいても、年末や年度末のシーズンに、「負担額1円」で販売された事例があります。
実質ゼロ円などで安く大量に販売された中古iPhoneは流通が多く、相場が安い。また実質ゼロ円禁止以降の中古iPhoneは流通が少ない一方、新品価格の高まりと、強い中古需要から相場が高いと考えられます。日本の中古スマホ相場は、携帯各社の販売戦略に左右されているといえます。
(4)主要モデルごとの相場比較…「iPhone8」日本はスウェーデンのおよそ半額
各社マーケットプレイスで多く取引されているモデルを海外価格と比較してみます。
◆iPhone8
中古の「iPhone8」は、日米が圧倒的に安い相場をつけておりました。日本が最も安く、平均相場価格は2万776円です。一方で最も相場が高いのはスウェーデンの3万6385円。日本とスウェーデンの価格差は1万5609円で、約1.75倍です。EU圏は概ね横並び、そのなかでスロバキアと、消費税の少し高いイタリアで相場が高くなっています。イギリスはヨーロッパのなかでは割安で、アメリカは日本と同等の安い相場になっています。
◆iPhone11 Pro
中古の「iPhone11 Pro」の相場を調査した所、日本の中古相場は米英より高く、ヨーロッパとアメリカの中間に近い相場になりました。
原因として考えられるのは、中古市場への供給減少です。このiPhone11を境に、スマホの「実質0円」販売が法改正により難しくなりました。端末を数年使った後、キャリアに返却することで割安になる購入方法(ドコモ「スマホおかえしプログラム」など)も、iPhone11の発売前から開始となりました。結果、中古市場の供給が減ったことで相場が高止まりしたのではないかと推測されます。
◆iPhone12 Pro
iPhone11 Proの後継である「iPhone 12 Pro」になると、日本の相場はEUと変わらず、アメリカよりも2万5000円近く高い相場を示しました。ただし全体の順位はあまり変わりません。
◆iPhoneSE
2022年3月に発売となった「iPhoneSE 第3世代」は、中古端末の流通が少ないためか、これまでの端末とは少々違った並び順です。スウェーデンが最も高い一方で他のEU諸国も同じレベルの相場で推移しており、特にスウェーデンの次に高い相場であることが多かったスロバキアがイギリスよりも安い相場を付けています。今後中古市場への供給が増えれば相場も安定し、他機種と似た傾向になる可能性があります。
日本国内では、端末を大幅に割り引くことによる「一括1円」での販売が22年夏~秋に実施されたという報道がある(※)ことから、市場への供給は多く、相場が安く推移していると見られます。
(※)iPhone一括1円セールが継続開催、円安でも格安で販売中!https://iphone-mania.jp/news-501153/
全モデルの相場表はこちらよりダウンロードいただけます。
https://prtimes.jp/a/?f=d110402-20221213-41a97a53895786bd106b5a17ce46a68d.pdf
(5)「iPhone13」新品と中古の比較…円安からの値下げ、日本は新品中古の価格差わずか
2023年1月現在も新品を販売している「iPhone13」の新品と中古価格を比較した結果、日本は新品と中古の価格差が非常に少ないことが分かりました。
新品と中古の価格差が最も開いたのがスウェーデンです。新品が13万8623円、中古11万9629円と、2万円近い価格差があります。中古の「新品よりも安い」というメリットがスウェーデンでは大きいといえます。
一方で日本は最も新品と中古の価格差が小さい国でした。これは「iPhone13」発売後の2022年7月1日に2割程度の値上げが実施され、安価な中古端末に人気が集中したことが要因と見られます。新品と中古の価格差は僅か3300円程度です。
なおスロバキアでは公式のオンライン販売を実施していないため、表から除外しています。
(6)まとめ 日本は中古iPhoneを買いやすい国の1つ
今回調査した中古iPhoneの相場において、日本中古iPhoneはすべて安さベスト3に入りました。このことから日本は中古iPhoneの購入ハードルが非常に低い国のひとつと言えます。特に、「実質ゼロ円」時代に売られた中古iPhoneの相場は割安で、買う側にとって非常に有利です。「古くてもいいから安いスマホを使いたい」という消費者にとって、日本の中古iPhone市場は非常に相性が良いことが各国との比較で読み取れます。
また、iPhone11以降のスマホについても、欧州などと比較した結果、世界的に見れば安い傾向を示していることが分かりました。
中古iPhoneを取り扱う古物事業者にとっては、「iPhone8」や「iPhone X」、「iPhone XS」の国内相場が低いことから、海外販路を開拓することで利益を高めることも可能と見られます。世界の最新相場を把握し、多くの販路を持つことで、高い買取を実現できます。
(7)相場検索ツール「Smapra」とは
Smapraでは海外のマーケットプレイス相場のみならず、国内マーケットプレイスやベンチマーク企業の買取価格、オンライン上での販売価格などを表示・分析する機能を搭載しています。またメルカリなどのフリマアプリ相場にも対応。データに基づいた店舗経営を支援しています。
・新モデルが発売されたことで、旧機種にどのような影響が出たか?
・フリマアプリとECでどのような相場の差があるか?
・円安が続く中で海外に売り出すべきか?
などの運営課題に対するヒントとなれば幸いです。
なお、国内相場においてはAndroid・iPad・MacBook等にも対応します。資料ダウンロード、または14日間の無料お試しはこちら( https://smapra.com/ )よりお問い合わせください。
★調査概要
調査対象国(通貨)
日本(日本円、JPY)
ドイツ(ユーロ、EUR)
スペイン(ユーロ、EUR)
フランス(ユーロ、EUR)
イギリス(ポンド、GBP)
イタリア(ユーロ、EUR)
スロバキア(ユーロ、EUR)
スウェーデン(クローナ、SEK)
アメリカ(ドル、USD)
相場価格の算出方法
「Smapra」が相場取得に対応する各国マーケットプレイスの販売価格のうち、11月1日~30日の中央値
外れ値を除く
対象端末はSIMフリー・白ロムのみ
対円算出レート
1ドル(USD)141.82円
1ユーロ(EUR)145.17円
1ポンド(GBP)167.33円
1クローナ(SEK)13.21円
消費税(付加価値税または小売売上税)
日本 10%
ドイツ 19%
スペイン 21%
フランス 20%
イギリス 20%
イタリア 22%
スロバキア 20%
スウェーデン 25%
アメリカ 州によって異なる。ニューヨーク州及びニューヨーク市の合計は8.875%
(参考:財務省、2022年1月)https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/itn_comparison/j04.htm
対象機種
iPhone8~iPhone13
廉価モデルのiPhone SE2・SE3・XR含む
海外グレード基準
Aグレード 美品。スクリーンにキズなし。軽いキズがある可能性あり。
Bグレード やや美品。外装に軽いキズあり。スクリーン上にキズなし。
Cグレード 中古品。外装に目立ったキズや凹みあり。電源を入れた際には見えない程度の軽いキズあり。
(参考:バックマーケット「コンディションの基準」https://www.backmarket.co.jp)
株式会社リスマについて
社名:株式会社リスマ
設立:2021年4月20日
代表:木村洋介
本社:東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア4階
事業内容:リユース業者向けの相場検索ツール「Smapra(スマプラ」の運営、ECサイト制作・ECコンサルティング等
「Smapra」(スマプラ)サービスHP:https://smapra.com/
企業HP:https://company.re-sma.com/
株式会社リスマの情報
東京都品川区北品川5丁目5-15大崎ブライトコア4階
法人名フリガナ
リスマ
住所
〒141-0001 東京都品川区北品川5丁目5-15大崎ブライトコア4階
周辺のお天気
周辺の駅
4駅JR東日本山手線の大崎駅
地域の企業
地域の観光施設
法人番号
1010701040854
法人処理区分
新規
プレスリリース
2024年版 フリマアプリ市場における中古スマートフォン取引実績調査レポ
2024年版 フリマアプリ市場における中古スマートフォン取引実績調査レポートを公表
2025年02月10月 07時
2024年版 フリマアプリ市場における中古スマートフォン取引実績調査レポートを公表
2022年度 フリマアプリ市場における中古スマートフォン取引実績調査レポート
2023年04月26月 10時
「節約志向」意識高まり大手フリマの成約台数は66.1万台。「メルカリ」の取引シェアは過半数にリユース事業者向けの相場検索ツール「Smapra」を提供する株式会社リスマ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:木村洋介、以下:当社)は、2022年度のフリマアプリ市場における中古スマートフォン取引実績調査レポートを公表いたしました。
<第2回調査>2022年10~12月 | 中古MacBook・iPhoneリセールバリュー動向レポート
2023年03月31月 19時
「MacBook Air・Pro」ストレージ最小モデルのリセールバリューが高いリユース事業者向けの相場検索ツール「Smapra」(スマプラ)を運営する株式会社リスマ(東京都品川区、代表 木村洋介)は、第2回となる中古相場の調査結果を公表いたします。
LINEマーケティングツール「KUZEN」とリユース業者向けの相場検索ツール「Smapra」が連携し、リユース事業者向けにLINEを活用した「最適・最速買取査定サービス」を提供
2023年02月28月 12時
~LINEを通じて、リユース事業者の集客・新規顧客獲得を支援~LINEマーケティングツール「KUZEN」を提供する株式会社コンシェルジュ(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:太田 匠吾、 以下:当社)は、リユース業者向けの相場検索ツール「Smapra」を提供する株式会社リスマ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:木村洋介、以下:リスマ)と、パートナーシップ契約を締結し、営業面での連携と共にリユース事業者に向けて、LINEを活用した「最適・最速買取査定サービス」を提供開始致します。
【世界の”中古スマホ相場”調査レポート】中古iPhoneが最も安く買える国はどこ?
2023年01月10月 09時
安さ2番手は日本、1番安いのは?リユース事業者向けの相場検索ツール「Smapra」を運営する株式会社リスマ(東京都品川区、代表 木村洋介)は、日本と海外の計8ヵ国における「中古iPhone相場」を調査しました。