積水化学工業株式会社の訪問時の会話キッカケ
積水化学工業株式会社に行くときに、お時間があれば「大阪市立科学館」に立ち寄るのもいいかもしれません。
「
何か、先週もいいことありましたか
大江橋駅の近くで美味しい定食屋さんはありますか
大阪市立科学館が近くにあるようですが、歩くと何分かかりますか
ご自宅は会社からお近くなのですか
」
google mapで地図をみる。
京阪本線の淀屋橋駅
大阪メトロ御堂筋線の淀屋橋駅
大阪メトロ堺筋線の北浜駅
株式会社ウエット・アンド・カンパニー
大阪市北区西天満3丁目4番5号西天満ワークビル501号
株式会社プランゼロ
大阪市北区西天満2丁目5番3号
株式会社Nu Creation
大阪市北区西天満4丁目3番5号梅ヶ枝センタービル405号
2025年06月25月 15時
高崎エリア最大級(※1)、「スマート&レジリエンス」際立ちの分譲マンショ
2025年06月24月 11時
高機能遮音中間膜が日産自動車「パトロール」に初採用
2025年06月18月 11時
NEDO事業に採択「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2
2025年06月18月 11時
神戸空港でフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始
2025年06月12月 14時
~インド6番目の工場により事業を拡大~
2025年6月25日
積水化学工業株式会社
積水テクノ成型株式会社
インド・プネに車輌内外装向け射出成型工場を新設
~インド6番目の工場により事業を拡大~
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太、以下「積水化学」)は、インド西部のマハーラーシュトラ州プネにおいて、車輌射出成型品の生産・販売を行う合弁会社SEKISUI DLJM MOLDING PRIVATE LIMITED(以下「セキスイDLJMモールディング」)のインドにおける6番目の工場を新設することを決定しました。今回の新工場の設立にかかる投資額は約5億円、稼働は2026年1月を予定しています。
1.背景・目的
積水化学の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:浅野陽)は、戦略分野の一つであるモビリティ分野において射出成形事業を主要事業の一つと位置付けています。インドにおける同事業の拡大を目的として、2011年8月に現地企業Dipty Lal Judge Mal Private
Limitedとの合弁でセキスイDLJMモールディングを設立し、事業を開始しました。以降、インドにおけるモータリゼーションの進展を背景に事業エリアを拡大。今回、多くの自動車メーカーが集中し、成長が期待されるプネエリアで新工場の設立を決定しました。これにより、インドにおける生産能力を約15%増強させ、さらなる事業拡大を図ります。なお、積水化学グループにおける事業主体は、積水化学の100%子会社である積水テクノ成型株式会社(代表取締役社長:山崎潤、以下「積水テクノ成型」)となります。
2.プネ工場の概要
1)所 在 地:マハーラーシュトラ州プネ県チャカン地区
2)規 模:敷地面積10,044平方メートル 、工場延床面積6,288平方メートル
3)生産品目:車輌(四輪・二輪)射出成型品
4)稼働時期:2026年1月予定
3.今後の事業展開
セキスイDLJMモールディングは、プネ工場稼働の効果などにより、2030年に売上高200億円を目指します。
【ご参考1.】合弁先の概要
会社名Dipty Lal Judge Mal Private Limited
代表者Dev Bhushan Jain (よみ:デブ・ブシャン・ジェイン)
事業内容 射出成型品の製造・販売(家電関連等)
設立1984年
資本金45百万ルピー
従業員428名(2025年4月1日現在)
売上高136億円(2024年度)(※1ルピー=1.77円換算)
【ご参考2.】積水テクノ成型の概要
会社名 積水テクノ成型株式会社
代表者 山崎 潤
事業内容 射出成型品の製造・販売(車輌部品、物流・環境・土木関連)
設立 1962年
資本金 2億円(積水化学工業株式会社100%子会社)
本社 東京都港区虎ノ門2丁目10番4号
従業員 167名(2024年3月31日現在)
売上高 218億円(2024年度、海外グループ会社含む)
【ご参考3.】セキスイDLJMモールディング社の概要
会社名 SEKISUI DLJM MOLDING PRIVATE LIMITED
代表者 菅野 護
出資比率 積水化学:51%、Dipty Lal Judge Mal Private Limited:49%
事業内容 射出成型品の製造・販売(車輌部品)※主な生産品は下記写真ご参照
設立 2011年8月1日
資本金 1百万ルピー
本社 インド・デリー市
従業員 601名(2025年4月1日現在)
売上高 107億円(2024年度)(※1ルピー=1.77円換算)
生産拠点 4拠点5工場(2025年3月時点)
グレーターノイダ工場 (ウッタル・プラデーシュ州)
タプカラ工場 (ラジャスタン州)
グジャラート工場 (グジャラート州)
チェンナイ第1工場 (タミルナドゥ州)
チェンナイ第2工場 (タミルナドゥ州)
※主な生産品:車輌向け射出成型品(塗装・メッキ・アッセンブリー対応)
四輪・内装部品
外装塗装部品 (二輪・カウル)
アッセンブリー部品 (四輪・エアコンエアベント)
外装メッキ部品
積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:吉田 匡秀)、西日本鉄道株式会社(代表取締役社長執行役員:林田 浩一)、株式会社長谷工不動産(代表取締役社長:松本 健)の3社は、2025年6月20日より、分譲マンション『ハイムスイート高崎 ザ・レジデンス』(群馬県高崎市、全271戸)の販売を開始しました。
『ハイムスイート高崎 ザ・レジデンス』外観完成予想CG(※2)
本物件は、JR高崎駅徒歩5分(※3)の場所に位置し、高崎エリア最大級(※1)の全271戸の分譲マンションです。人と地球にやさしいZEH-M Oriented基準を満たした省エネ設計や多彩な共用施設(※4)を備えるとともに、積水化学グループの技術力を生かした災害に強いインフラ基盤やスマートサービスを実装。安心・快適でサステナブルな暮らしの実現を目指すとともに、本エリアで高崎市が推進しているまちなか居住で歩いて暮らせるコンパクトなまちづくりにも貢献します。
なお、積水化学工業が展開する「スマート&レジリエンス」際立ちの分譲マンションブランド「ハイムスイート」を群馬県に展開するのは本物件が初となります。
『ハイムスイート高崎 ザ・レジデンス』の特長
1.多彩な共用施設(※4)を備え、心地良さと省エネを両立する「ZEH-M Oriented」が魅力のマンション
2.【スマート】 IoT技術の活用で、快適・便利で安心な暮らしをサポート
3.【レジリエンス】 災害に強い積水化学グループの技術で、安心・安全な暮らしを実現
高崎市は群馬県を代表する都市であり、高崎駅を中心としたエリアは商業施設をはじめ、住宅や公共施設が集積する、高崎市の中核となる地域です。高崎市では「高崎市都市計画マスタープラン(※5)」において、まちなか居住の促進と商業・業務機能の強化を図ることで歩いて暮らせるコンパクトなまちづくりを推進しています。
今回、高崎駅から徒歩圏内にエリア最大級(※1)となる全271戸の『ハイムスイート高崎 ザ・レジデンス』を開発することで、高崎エリアのまちなか居住の促進にも貢献します。
■ 『ハイムスイート高崎 ザ・レジデンス』の特長
1.多彩な共用施設(※4)を備え、心地良さと省エネを両立する「ZEH-M Oriented」が魅力のマンション
本物件では、大規模物件ならではの多彩な共用施設(※4)を採用。エントランスから入ってすぐ2層吹抜の開放的な「GRAND FOYER(グランホワイエ・ロビー空間)」が広がり、友人や家族を招く際に便利な「SUITE LOUNGE(スイートラウンジ・パーティールーム)」やコミュニティスペース、宿泊ルームを備えます。また、リモートワークも可能なスタディルーム、大型モニターを設置したサウンドルーム等、オンオフ共に利用できる施設も充実しています。食材の配送サービスも共用部コーナーで利用可能とし、日々の暮らしをサポートします。
また、住み心地の良さと省エネを両立し、家計にも優しい「ZEH-M Oriented」を取得。壁や窓の断熱性能を大幅に高め、高効率で省エネ性能に優れた給湯器やエアコンなどの導入により、快適な室内環境を保ちつつ、太陽光発電分も合わせた冷暖房・換気・給湯・照明にかかる住棟全体の一次エネルギー消費量を基準値から30%以上(※6)削減することを目指します。
「GRAND FOYER(ロビー空間)」完成予想CG(※2)
「SUITE LOUNGE(パーティールーム)」完成予想CG(※2)
2.【スマート】 IoT技術の活用で、快適・便利で安心な暮らしをサポート
本物件では、住民専用アプリ「NiSUMU(※7)」を活用した独自のタウンマネジメントを展開。先進のIoT技術を活用し、マンションの運営管理や防犯・生活サービス、コミュニティ支援など、快適・便利・安心なマンションライフをサポートします。スマートフォンから共用施設やシェア品の予約、利用施設の解錠ができるほか、エントランスに設置した防犯カメラ映像をリアルタイムに確認可能(※8)。永く住み続けられる住まいを目指し、暮らしや時代の変化に合わせサービスをアップデートしていきます。
快適で便利な暮らしをサポートするアプリ「NiSUMU」サービス一例
3.【レジリエンス】 災害に強い積水化学グループの技術で、安心・安全な暮らしを実現
ハイムスイート高崎 ザ・レジデンスでは、災害に強い積水化学グループのインフラ技術を幅広く採用し、万が一の時に家族と住まいを守るだけでなく、災害後も早く元の生活に戻れるようレジリエンス性を高めることで、安心・安全な暮らしの実現を目指しています。
主な採用設備
エスロハイパーAW
地震の揺れに合わせて曲がる給水管で、地震時の断水リスクを軽減
フィブロック
配管貫通部への炎や熱の侵入リスクを減らす熱膨張耐火材
エスロン耐火 VP パイプ配管システム
耐火VP パイプと耐火DV 継手を使用することにより、耐火被覆処理などを施さなくても火災時の隣室や上下階からの延焼を防ぐ塩ビ管材
貯得(ためとく)※9
地震の感知で強制的に満水にし、水を確保する災害時対応型貯水システム
地震の揺れに強い給水管「エスロハイパーAW」
火災の延焼を防止する耐火材「フィブロック」
災害時に水を確保する貯水システム「貯得(ためとく)※9」
≪分譲マンション「ハイムスイート高崎 ザ・レジデンス」物件概要≫
所在地 :群馬県高崎市栄町158番1 他(地番) / 群馬県高崎市栄町22(住居表示)
交通 :JR高崎駅東口徒歩5分(※3)
面積 :敷地面積4,128.52 平方メートル 、延床面積22,633.72 平方メートル
構造・規模:鉄筋コンクリート造・地上19階建
総戸数 :271戸
竣工時期 :2027年2月(予定)
引渡時期 :2027年4月(予定)
売主 :積水化学工業株式会社、西日本鉄道株式会社、株式会社長谷工不動産
設計 :株式会社長谷工コーポレーション
施工 :株式会社長谷工コーポレーション・冬木工業株式会社共同事業体
HP :
https://www.sekisuiheim.com/safeandsound/hs-ts/
※1:1995年以降に高崎市で供給された新規物件で総戸数250戸以上の物件より算出。
対象期間:1995年1月~2024年9月30日までのMRC調査・捕捉に基づく分譲マンションデータ(有限会社MRC調べ)
※2:計画段階の図面をもとに描いたもので、実際とは多少異なります。
※3:JR高崎駅(400m)
※4:各施設の利用にあたっては利用規定があります。
※5:高崎市都市計画マスタープラン(
https://www.city.takasaki.gunma.jp/uploaded/attachment/29368.pdf
)
※6:計算方法は平成28年省エネルギー基準で定められている計算方法に従います。
※7:株式会社Secualと積水化学工業が共同開発したスマートタウン向け統合サービス。別途各自で各種設定が必要です。
対応しているOS等に制限があります。
※8:閲覧できる映像には制限があります。
※9:非常時、断水から3日以上経過した貯留水は、水質が低下している恐れがありますので、飲料水としてご利用の場合は、煮沸してから使用されることを推奨します。
「Nissan Global Innovation & Quality Award」にて「Global Innovation Award」を受賞
2025年6月18日
積水化学工業株式会社
高機能遮音中間膜が日産自動車「パトロール」に初採用
「Nissan Global Innovation & Quality Award」にて「Global Innovation Award」を受賞
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤 敬太、以下「積水化学」)の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:浅野 陽)は、従来の透過音の遮音効果に加えて振動音も低減する高機能合わせガラス用中間膜 「S-LEC(TM) Sound Acoustic Film SV」が、日産自動車株式会社(以下「日産自動車」)の「パトロール」に採用されたことをお知らせします。
日産自動車 「パトロール」
日産自動車 「パトロール」
加えて製品の技術発展性から、日産自動車より「Global Innovation Award」を受賞したことをお知らせします。「Nissan Global Innovation & Quality Award」は、日産自動車の製品およびブランド力に大きく貢献した製品に贈られるものであり、「S-LEC(TM) Sound Acoustic Film SV」が広く認められたことを示しています。積水化学は、長年にわたり自動車用合わせガラス業界において革新的な製品とサービスを提供し続けてきました。今後もモビリティ分野において安全性・快適性への貢献を目指していきます。
授賞式の様子
1.
開発・受賞の背景
近年、SUVの販売台数が大きく増加している中、車室内の静粛性が課題となっています。空気抵抗が高いSUVでは、ガラスの振動伝達による振動音が強くなる傾向にあることに加え、EVの普及により、エンジン音がしないことによって広い範囲での風切り音が顕在化しています。また、ガラスの軽量化はCO2排出量削減の一環として重要視されており、車室内の静粛性とガラスの軽量化の両立が期待されています。
これらの課題に対して、「S-LEC(TM) Sound Acoustic Film SV」は樹脂設計と配合技術により、遮音膜の減衰性能を高めました。また、従来の遮音中間膜を使用した合わせガラスと遮音性能を同レベルで維持したまま、ガラスを薄くすることが可能であり、ガラスの軽量化によるCO2排出量削減に貢献します。この優れた製品性から、「S-LEC(TM) Sound Acoustic Film SV」を使用した合わせガラスが評価され、2024年発売(中東地域)の日産自動車「パトロール」に採用。このたび栄誉ある受賞に至りました。
2.
「S-LEC(TM) Sound Acoustic Film SV」の特長
従来の遮音膜で低減が難しかった音を抑制、さらに環境にも貢献
1.全周波数帯で振動音を従来の遮音中間膜より抑制【図1.】
振動音は、主にフードやワイパー、Aピラーやドアミラー、ルーフに搭載されたLiDARによって巻き上げられる風の渦が、ガラスを叩くことで発生します。
2.高周波域(6000Hz~)のノイズを従来の遮音中間膜よりも改良【図2.】
3.フロントガラスとサイドドアガラスへ搭載することによって従来の遮音膜よりも最大2.3dBの遮音性向上、AI値(会話明瞭度)3.3ポイント向上(測定値)【図3.】
4.ガラスの軽量化によるCO2排出量削減に貢献
ガラスの軽量化は一般的に遮音性能を低下させますが、遮音合わせガラスを使うことによって、遮音性能の維持が可能になり、要求される遮音性能に合わせたガラス厚みの最適化に貢献します。
図1.:加振評価 合わせガラス評価(実車サイドガラス2.1mm/2.1mm)
全周波数帯で振動音を従来の遮音膜より抑制
図2.:STL(音響透過損失)合わせガラス評価(2.0mm/1.6mm)
高周波域(6000Hz~)のノイズを従来の遮音中間膜よりも改良
図3.:風洞試験による実車テスト(音圧測定) 合わせガラス評価
(フロントガラス2.1mm/2.1mm、サイドドアガラス2.1mm/2.1mm)
フロントガラスとサイドドアガラスへ搭載することによって従来の遮音膜よりも
最大2.3dBの遮音性向上、AI値(会話明瞭度)3.3ポイント向上
※各データは実測値であり、保証値ではありません。
3.
今後の展望
合わせガラス用中間膜「S-LEC (TM) Sound Acoustic Film SV」は、上記車種以外にも、採用が進んでおり、車内の快適性の向上、CO2排出量削減に貢献していきます。
【ご参考】
「Global Innovation Award」について
革新的な取り組みを通じて、日産自動車の製品およびブランド力に顕著な貢献をしたサプライヤーを表彰するために毎年授与される賞です。日産グローバルサプライヤーアワードプログラムの一環として、日産自動車の車両を改善したり、会社の全体的な目標に貢献したりする革新的なソリューションに対して日産自動車担当設計部による厳格な審査のもと与えられます。
合わせガラスおよび中間膜事業について
合わせガラスは、2枚のガラスの間に中間膜を挟み、貼り合わせた安全ガラスの一種です。合わせガラス用中間膜にはPVB (ポリビニルブチラール)が広く使用されており、ガラスへの接着性、耐貫通性や耐衝撃性に特長があります。中間膜事業では、合わせガラス用PVB中間膜を生産・販売しており、自動車、建築など世界中で多くの用途に採用されています。
S-LEC(TM) ホームページ
https://www.s-lecfilm.com/ja/
S-LEC(TM) Sound Acoustic Film ホームページ
https://www.s-lecfilm.com/ja/sound-auto/
―水素を使用しない高効率なカーボンリサイクル技術の確立を目指して―
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太、以下「積水化学」)、国立大学法人東京大学(総長:藤井 輝夫、以下「東京大学」)、国立大学法人東京科学大学(理事長:大竹 尚登、以下「東京科学大学」)は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー‧産業技術総合開発機構)の委託事業「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2有効利用拠点における技術開発/研究拠点におけるCO2有効利用技術開発」に共同で応募し、「水素不使用高エネルギー効率CO2由来導電性カーボン材大規模製造技術の研究開発」の実施先として採択されました。
1. 背景
気候変動課題が深刻化する中、温室効果ガスの一つであるCO2の排出量を大幅に削減することが世界的に求められています。その中で、CO2を分離回収して利用するCCU(Carbon Capture and Utilization)技術のうち、CO2を炭素資源として再利用し、燃料や化学製品に変換するカーボンリサイクル技術は、CO2排出を抑制する重要な技術として注目されています。
また、炭素製品は自動車、建築、機械、電子部品など幅広い分野で使用されていますが、炭素源だけでなく、その製造工程で化石燃料を多く消費するためCO2排出量が大きく、これをいかに削減できるかが喫緊の課題として認識されています。
今回、積水化学、東京大学、東京科学大学それぞれが有する先進的技術を融合し、水素を使用せずにCO2を原料とする導電性カーボン材を製造する技術の確立を目指し、脱炭素化に貢献します。
2.プロジェクト内容
積水化学は、CO2をCOに高効率で変換する独自のケミカルルーピング技術を保有しており、今回はこの技術に東京大学のマイクロ波加熱触媒反応技術を組み合わせ、水素を使用せずにCO2からCOを生成する革新的反応の開発を行います。
また、東京科学大学は、プラズマ触媒技術によりCO→炭素材反応(CO不均化反応)の低温化と高効率化を実現しており、この技術を用いて導電性カーボン材の製造プロセスを構築します。
最終的には、広島県大崎上島町にあるNEDOのカーボンリサイクル実証研究拠点にて反応実証を実施し、火力発電所から排出されるCO2を原料として高い電気伝導性を有する炭素素材を合成するプロセスのスケールアップ検討を進めていきます。
<各機関の役割>
・積水化学:ケミカルルーピングCO2→CO反応技術開発
プラズマ触媒CO不均化反応用触媒開発
CO2→炭素材トータルプロセス設計
・東京大学:マイクロ波加熱触媒CO2→CO反応技術開発
・東京科学大学:プラズマ触媒CO不均化反応による炭素材製造技術開発
今後は本技術の社会実装に向けて、2027年までに基盤技術の確立を目指すとともに、2030年代の事業化に向けた実証・検証を進めます。また、持続可能な資源循環社会の構築と脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太、以下「積水化学」)およびフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製品設計・製造・販売を担う積水ソーラーフィルム株式会社(代表取締役社長:上脇太、以下「SSF」)は、神戸市、関西エアポート神戸株式会社と連携し、神戸空港の制限区域内でフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験(以下、「本実証」)を開始します。
なお、空港制限区域内におけるフィルム型ペロブスカイト太陽電池の設置は、国内初の取り組みとなります。
1.本実証の背景
2050年の脱炭素社会実現に向けて再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の導入拡大が求められており太陽光発電はその主力電源とされていますが、日本は平地面積が少なく従来のシリコン系太陽電池では適地が限られることが課題として挙げられます。一方、フィルム型ペロブスカイト太陽電池には、軽量・薄型で柔軟という特長があり、従来設置が難しかった場所に適用できる可能性が増すことから、再エネ導入量を拡大できる有力な選択肢として期待されています。
本実証は、空港制限区域内に設置するものであり、軽量・薄型で柔軟性を有するフィルム型ペロブスカイト太陽電池の特性を活かし、空港機能を維持・確保しながら将来的な再エネ導入の拡大を見据えた取り組みです。
2.本実証内容
神戸空港制限区域内の緑地帯にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を防草シート上に設置、空港特有の耐風性能など安全検証他、各種検証を行います。
<本実証の詳細>
設置場所
(設置規模)
神戸空港制限区域内緑地帯
フィルム型ペロブスカイト太陽電池約50平方メートル を設置
実証期間
2025年6月~2027年3月(予定)
実証内容
空港特有の耐風性能など安全性検証、施工方法の検証、耐久性・発電効率の検証
空港制限区域内緑地帯への設置
3.今後の展開
本実証で得られた結果を、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の設置方法確立へ活かしていくことで、適用拡大による脱炭素社会実現への貢献を目指してまいります。
(参考)
■フィルム型ペロブスカイト太陽電池に関する積水化学のこれまでのリリース
https://www.sekisui.co.jp/news/PSC/
以上
積水化学工業株式会社の情報
大阪府大阪市北区西天満2丁目4番4号
法人名フリガナ
セキスイカガクコウギョウ
住所
〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満2丁目4番4号
推定社員数
1001~5000人
認定及び受賞
厚生労働省より『両立支援のひろば 一般事業主行動計画公表』
厚生労働省より『女性の活躍推進企業』
厚生労働省より『ポジティブ・アクション』
2017年05月22日に環境省より大企業部門で『環境 人づくり企業大賞2016』
2015年11月10日に経済産業省より『第6回キャリア教育アワード』
周辺のお天気
周辺の駅
4駅京阪中之島線の大江橋駅
地域の企業
3社
地域の観光施設
特許
2013年12月06日に『意匠性を付与した熱膨張材』を出願
2013年12月05日に『絶縁性粒子付き導電性粒子、絶縁性粒子付き導電性粒子の製造方法、導電材料及び接続構造体』を出願
2013年12月04日に『有機無機ハイブリッド粒子、導電性粒子、導電材料及び接続構造体』を出願
2013年12月03日に『塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂材料及び成形体』を出願
2013年12月03日に『絶縁性粒子付き導電性粒子、絶縁性粒子付き導電性粒子の製造方法、導電材料及び接続構造体』を出願
2013年11月29日に『外板用樹脂積層板』を出願
2013年11月29日に『薄片化黒鉛分散液及び薄片化黒鉛の製造方法』を出願
2013年11月28日に『導電性粒子、導電材料及び接続構造体』を出願
2013年11月28日に『帯状部材の成形装置及びその成形方法』を出願
2013年11月28日に『既設管の更生方法』を出願
2013年11月27日に『軒樋集水装置』を出願
法人番号
1120001059650
法人処理区分
新規
プレスリリース
インド・プネに車輌内外装向け射出成型工場を新設
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2025年06月25月 15時
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高機能遮音中間膜が日産自動車「パトロール」に初採用
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2025年06月18月 11時
NEDO事業に採択「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2有効利用拠点における技術開発/研究拠点におけるCO2有効利用技術開発
神戸空港でフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始
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