KAICO株式会社の訪問時の会話キッカケ
「
何か、いいことありましたか
周船寺駅から近道を通ると何分くらいになりますか
KAICO株式会社でいいこと、ありそうですね
」
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JR九州筑肥線の波多江駅
JR九州筑肥線の九大学研都市駅
JR九州筑肥線の糸島高校前駅
2025年05月13月 14時
シリーズBラウンドとして5.4億円の資金調達を実施
2025年04月15月 13時
「桑」の植樹祭を駒ヶ根市にて開催
2025年04月15月 13時
ブタを感染症から守る『KAICO Powder』、ベトナム北部最大級の畜
2025年01月30月 13時
NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業」にKAICOの「ブタ用
2023年10月24月 11時
KAICO株式会社(福岡市西区、代表取締役:大和建太、以下:KAICO)と合同会社ライフアップは(熊本県球磨郡あさぎり町、代表:家城智紀 、以下:ライフアップ)は、6月15日より廃校を活用した養蚕業復興プロジェクトを開始いたします。このプロジェクトは、熊本県あさぎり町で廃校となった元須恵中学校を利用し新規に養蚕業を行うものです。
合同会社ライフアップは、熊本県の球磨地域で障がい児の通所支援事業や障がい者の就労支援を行なっていますが、今回のプロジェクトにより、養蚕業復興を通して、障がい者の雇用創出と地域コミュニティ維持・発展等、地域振興活性化にも寄与することが期待されています。また廃校の再利用の他、近郊の耕作放棄農地に蚕の餌となる桑の木を植樹し放棄地の再活用も行われます。
KAICOは、今後ブタ用飼料添加物等の販売拡大により、3年後には年間1,500万頭の蚕を調達すべく、近年衰退している養蚕業を、地方創生を絡めた新しい形で復興していくことを目指しています。今回のプロジェクトにて飼育された繭・蛹全量を買取し経口ワクチン等の原料として利用します。
今回、養蚕を行う場所は旧中学校校舎ですが、廃校を再活用し養蚕を行うことは、新たな建屋の構築が必要なく資源を有効活用することができます。また、細かく区分けされている教室は換気や清掃を行いやすいため蚕の飼育期間ごとに部屋を分類することが容易です。最近では各教室に空調が完備されていることもあり、大きな改修工事を行うことなく養蚕に適した環境になっております。学校は地域の人々に馴染みがあり地域コミュティの活性化及び地域産業の継承にも繋がります。
廃校と養蚕の組み合わせは、新たに近郊の荒廃農地に蚕の餌となる桑を植樹して行くので、持続可能な社会の実現に寄与するプロジェクトです。
飼育場所と桑畑予定地
KAICOの経口ワクチン事業は、動物用経口ワクチンからスタートしており、最初のターゲットとして養豚農家がブタの餌に混ぜることで感染症を予防できる「飼料添加物」を製品化し、ベトナムで販売を開始しました。今後ブタ用飼料添加物等の販売拡大により、3年後には年間1,500万頭の蚕の調達を目指しており、従来の養蚕農家の方々に加えて、地方創生を絡めた養蚕業復興プロジェクトに賛同・協力いただける自治体・企業との連携を進めていきます。
合同会社ライフアップとは
2016年より熊本県の球磨地域で障がい児の通所支援事業を営み発達障がいや自閉症等の子どもを受け入れ、療育を行っています。対象は高校生までで、卒業後は進学や一般就労される方がほとんどですが、中には一般就労が難しいかたもいます。
また、高齢者や就労が困難な方でも慣れ親しんだこの地域で、やりがいを持って安心して働ける場を作りたいとこの事業に取り組んでいます。
昆虫 “蚕” で世界を変える!KAICOとは
KAICOは、『蚕で世界を変えていく。』というミッションのもと、蚕でつくる難発現タンパク質を医薬品・診断薬・試薬として世界に届けることを目的に、2018年4月に設立した九州大学発のベンチャーです。蚕の体内で自在にタンパク質をつくることをコアテクノロジーとして、製薬会社等のパートナーと共に新薬開発に挑戦しています。
現在、蚕でつくったタンパク質抗原を用いた経口投与可能なワクチンの実用化を目指し、ヒト用・動物用のワクチン開発を行なっております。
本件に対するお問い合わせ
会社名 KAICO株式会社
代表者 代表取締役 大和建太
設立日 2018年4月2日
本社所在地 福岡県福岡市西区九大新町4-1
事業内容
(1) タンパク質の受託発現
(2) 試薬・診断薬・医薬品原料の製造・販売
HP
http://www.kaicoltd.jp
混餌投与でブタの免疫をサポートする、飼料添加物『KAICO Powder』を販売開始
KAICO株式会社(福岡市西区、代表取締役:大和建太、以下:KAICO)は、シリーズBラウンドとして、既存投資家である伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社と東京センチュリー株式会社に加え、新規投資家としてアグリビジネス投資育成株式会社、株式会社DGインキュベーション、肥銀キャピタル株式会社、株式会社佐銀キャピタル&コンサルティング、JMTC キャピタル合同会社を迎え、以上7社を引受先とする合計5.4億円の第三者割当増資を実施いたしました。本ラウンドにより、累計エクイティ調達金額は13.9億円となります。
◆
資金調達によりブタ用飼料添加物『KAICO Powder』を世界へ
今回の資金調達は、主にブタ用飼料添加物『KAICO Powder』事業化に使用いたします。
KAICOはこれまで、経口投与可能なワクチンを始めとした、人や動物の健康に役立つ商品を自社で開発してきました。今回ブタの免疫をサポートする自社開発品『KAICO Powder for Pig(飼料添加物、以下:KAICO Powder)』が、ベトナム農業農村開発省にて飼料添加物登録されました。これにより、KAICO Powderのベトナムでの販売が開始されます。
KAICO Powderは、常温保管・流通が可能で、飼料に混ぜて食べさせるだけで健康維持が期待できるため、現在行われている1頭1頭へのワクチン注射接種と比較すると、注射器等の資材が不要となるだけでなく、投与に係る作業時間が約9割も削減されます。近年は、畜産現場の過重労働やアニマルウェルフェアへの取り組みが課題となっていますが、投与する人にも、投与されるブタにとっても、メリットが大きい製品として、畜産現場等から多くの期待の声をいただいております。
今回の資金調達により、生産設備拡張及び量産化開発を実施し、最初の市場であるベトナムでのシェア獲得に向けた取り組みを加速いたします。
◆
今後の展開
KAICO Powderはベトナムで販売を開始した後、アジアを中心とした他国へ横展開すべく、すでに候補国での商流構築に向けて動いています。製品ラインナップとしては、ブタだけでなく、養殖魚や愛玩動物向けの経口投与可能な製品も開発を行っており、それぞれ実証実験フェーズから、事業化フェーズへと移行しています。
また、KAICO Powder事業化に伴い、本製品原料である蚕の調達先を確保する取り組みも実施しています。KAICOの事業伸長に伴い、日本では縮小の一途をたどっていた養蚕業が復興し、蚕の餌となる桑の植樹面積が増加していくことで、CO2削減が見込まれます。
KAICOの技術で、アニマルヘルスに貢献するとともに、動物たちと生きる畜産・養殖事業者の生産性向上、さらには地球緑化にも寄与していきます。
◆
投資家コメント
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
取締役&パートナー 阿部剛士様
KAICO社は、日本の伝統産業である蚕の持つユニークな特長と自社技術を活かし、世界中の人や動物の健康課題をサステナブルに解決しようとしています。弊社もKAICO社のビジョン・将来性に強く共感し、今後の同社の成長に向けて伊藤忠グループのグローバルネットワークを最大限に活用しご支援させていただきます。
東京センチュリー株式会社
事業開発部担当部長 川久保肇様
2020年より4回目のマイルストーン投資をさせていただきました。
弊社では幅広い事業領域で、社会課題の解決に貢献する独自の金融・サービスを提供しております。
今回の増資により、KAICO社の技術が様々な製品開発に活かされ、人や動物のヘルスケア、
そして地球環境の課題解決に寄与することを期待しています。
アグリビジネス投資育成株式会社
取締役代表執行役社長 堀部恭二様
KAICO株式会社が提供する飼料添加物は家畜の感染症予防をより簡便にすることで、生産現場の課題である防疫対策の負荷軽減やコスト削減が期待できる画期的な製品です。
将来的な日本国内での展開により、畜産業界の生産性向上を実現し、生産基盤拡充や生産者所得向上につなげていくことを共に目指していきます。
株式会社DGインキュベーション
プリンシパル 工藤渚沙様
ブタ用飼料添加物のベトナムでの事業化が見え始めた今回ラウンドより、参加させていただきました。蚕の体内でタンパク質を発現させるという点が非常にユニークであり、ブタのみならず、猫や魚などパイプラインが豊富な点に魅了されました。KAICO社の更なる発展に向けて、引き続きサポートしてまいります。
肥銀キャピタル株式会社
創業支援グループ 兼 肥銀アントレプレナーサポートオフィスグループ長 松尾彰文様
この度のご縁を大変嬉しく思っております。養豚農家が多い九州において、当社の画期的な技術が地域経済にも大きなインパクトを与えると確信しています。今後、様々な分野での応用とさらなる成長を遂げることに期待し、肥後銀行グループのネットワークと知見を駆使して、非金融面からも全面的にサポートして参ります。
株式会社佐銀キャピタル&コンサルティング
代表取締役 富永金吾様
この度KAICO社の株主となれたことを大変うれしく思っております。九州大学で100年以上継代飼育した蚕のノウハウや、養蚕による地方創生の取組みに期待して出資させて頂きました。また、ヒト用ワクチン開発を通じて、世界の感染症対策に貢献し、蚕で作る医薬品を世界に届ける姿を楽しみにしております。
JMTC キャピタル合同会社
マネージャー 野田大貴様
KAICOの「KAICO Powder」は、ブタに経口摂取させることで簡易に健康維持が期待でき、畜産現場の業務改善や必要資材の削減が見込める製品であるとともに、その技術は他の動物等への応用可能性も期待できる魅力的なものであると感じ、出資に至りました。同社の今後の更なる成長に向けて支援して参ります。
昆虫 “蚕” で世界を変える!KAICOとは
KAICOは、『蚕で世界を変えていく。』というミッションのもと、蚕でつくる難発現タンパク質を医薬品・診断薬・試薬として世界に届けることを目的に、2018年4月に設立した九州大学発のベンチャーです。蚕の体内で自在にタンパク質をつくることをコアテクノロジーとして、製薬会社等のパートナーと共に新薬開発に挑戦しています。
現在、蚕でつくったタンパク質抗原を用いた経口投与可能なワクチンの実用化を目指し、ヒト用・動物用のワクチン開発を行なっております。
本件に対するお問い合わせ
会社名 KAICO株式会社
代表者 代表取締役 大和建太
設立日 2018年4月2日
本社所在地 福岡県福岡市西区九大新町4-1
事業内容
(1) タンパク質の受託発現
(2) 試薬・診断薬・医薬品原料の製造・販売
HP
http://www.kaicoltd.jp
養蚕業復興を目指し、地図記号から消えた「桑畑」の拡大へ
KAICO株式会社(福岡市西区、代表取締役:大和建太、以下:KAICO)と養蚕業復興に伴う地域経済活性化を目的とした連携協定を結ぶ長野県駒ヶ根市(市長:伊藤 祐三、以下:駒ヶ根市)は、養蚕業復興を目的とした桑畑の拡大に向けて、本日、駒ヶ根市東伊那地区にて植樹祭を開催いたしました。
植樹祭では、駒ヶ根市伊藤市長をはじめ東伊那小学校の児童が駒ヶ根シルクミュージアム職員協力のもと「桑」の苗木を植樹しました。
◆
「桑」植樹の目的
本植樹祭で植え付けた桑は今後葉部分を駒ヶ根市で行われている養蚕において蚕の餌として使用されます。
KAICOは駒ヶ根市と2024年3月に「駒ヶ根市とKAICO株式会社との駒ヶ根シルクミュージアム新プロジェクトに関する地方創生に向けた連携協定」を締結し、駒ヶ根市での養蚕業復興に向けた取り組みが始動しました。
駒ヶ根市では初年度の昨年合計約2万頭の蚕を飼育しており、今年、来年、さらにその先と地域創生を絡めた養蚕業の規模拡大していく予定です。その際に必要な蚕の餌である桑の植樹となります。
桑は、苗木の植え付けから十分な葉を収穫できるようになるまで2~3年を要します。今回、将来の養蚕規模拡大に向け必要となる大量の桑の葉を確保するための第一歩目として関係者と地域の児童が参加する植樹祭を行いました。
植樹の様子
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駒ヶ根市との取り組みの背景
KAICOは、蚕でタンパク質をつくる技術により、「経口ワクチン」の開発に取り組んできましたが、今般研究開発フェーズから、事業化フェーズへと移行していくためには、原料である蚕の安定供給先の確保が必須となります。
明治時代、日本最大の輸出品は蚕の繭であり、日本では年間40万t (約2000億頭)もの生産量がありました。しかし現在、日本の総生産量は年間51 t
(約2550万頭)まで減少し、最盛期のわずか0.01%程度しか生産されていません。また、養蚕農家の6割が70歳以上と高齢化も進んでいます。養蚕業界がこの現状にある中で、KAICOは各自治体及び企業と協力して地域経済活性化及び地方創生を目的とした養蚕業復興プロジェクトを提案し、その第1弾として2024年3月に駒ヶ根市と協定を締結し、養蚕復興プロジェクトを開始しました。
かつて養蚕が盛んであった地域の一つである駒ヶ根市において、新たな養蚕業を開始し、生産された全量の蚕を経口ワクチンや動物の飼料添加物等の原料としてKAICOが買い取ることで地域経済の活性化に貢献します。そして、KAICOは繭の中の蛹のみを使用するため、蛹を取り出した後の繭は駒ヶ根市に返却し、繭クラフトや生糸の生産等で活用することも可能です。また、養蚕には桑が必須となることから、養蚕業復興に伴う桑畑の植樹によりCO2削減が期待され地球環境にも貢献します。
このプロジェクトは駒ヶ根市の地域経済活性化のみならず、養蚕業復興を通して、廃校等の再利用や耕作放棄農地の再活用、雇用創出と地域コミュニティ維持・発展等、地域振興活性化にも寄与することが期待されています。また、飼育した蚕を利用したKAICOの経口ワクチンや動物の飼料添加物等は世界の公衆衛生にも寄与します。
◆
今後の展開
KAICOは、今後ブタ用飼料添加物等の販売拡大により、3年後には年間1,500万頭の蚕の調達を目指しています。この目標を達成すべく、従来の養蚕農家の方々に加えて、駒ヶ根市を一つのモデルとした養蚕業復興プロジェクトに賛同・協力いただける自治体・企業との連携を進めていきます。
昆虫 “蚕” で世界を変える!KAICOとは
KAICOは、『蚕で世界を変えていく。』というミッションのもと、蚕でつくる難発現タンパク質を医薬品・診断薬・試薬として世界に届けることを目的に、2018年4月に設立した九州大学発のベンチャーです。蚕の体内で自在にタンパク質をつくることをコアテクノロジーとして、製薬会社等のパートナーと共に新薬開発に挑戦しています。
現在、蚕でつくったタンパク質抗原を用いた経口投与可能なワクチンの実用化を目指し、ヒト用・動物用のワクチン開発を行なっております。
本件に対するお問い合わせ
会社名 KAICO株式会社
代表者 代表取締役 大和建太
設立日 2018年4月2日
本社所在地 福岡県福岡市西区九大新町4-1
事業内容
(1) タンパク質の受託発現
(2) 試薬・診断薬・医薬品原料の製造・販売
HP
http://www.kaicoltd.jp
(ブタがKAICO Powder入り飼料を食べている様子)
KAICO株式会社(福岡市西区、代表取締役:大和建太、以下:KAICO)は、かねてより自社独自開発しておりました、感染症予防が期待できるブタ用飼料添加物のベトナム農業農村開発省(Ministry of Agriculture and Rural Development)における飼料添加物登録が完了し、ベトナム北部最大級の畜産企業DABACO Group(以下、ダバコ)での大規模野外実証試験を開始したことをお知らせいたします。
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ブタの飼料に混ぜるだけの『KAICO Powder』とはなにか
KAICOはこれまで、経口投与可能なワクチンの実用化を目指して、自社開発を続けてきました。注射ではなく経口投与が実現できれば、低侵襲であることに加え、注射器も医療人材もコールドチェーンも不要となり、注射型ワクチンと比較して大きなメリットがあります。
ヒト用経口ワクチン実用化初期段階として、ブタの感染症予防に対する自社開発品『KAICO Powder for Pig(飼料添加物)、以下:KAICO Powder』がベトナム農業農村開発省にて飼料添加物登録されました。通常の飼料にKAICO Powderを混ぜて与えることで、ブタの感染症予防が期待できます。
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世界初ブタ用『KAICO Powder』、ベトナム大手養豚場での実証試験を開始
『KAICO Powder』のベトナム農業農村開発省登録を経て、ベトナム北部最大級の畜産企業であるダバコの自社農場にて、実際に飼育している豚2,000頭に対して大規模野外実証試験を2024年10月より開始しました*。
この実証試験は、『KAICO Powder』の投与の簡便性と、体重増加等の有効性・安全性を確認するために実施しています。
*KAICO Powder摂取・従来通り注射ワクチン接種・未摂取(未予防)の3群 合計2,000頭
(実証試験を行うKAICO谷口CTO(左から2番目)とダバコ農場スタッフ)
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『KAICO Powder』が解決する2つの社会課題
KAICO Powderは、大きく2つの社会課題解決を目的としています。
一つ目は、ワクチン投与コストの削減です。
KAICO Powderは、常温保管・流通が可能で、飼料に混ぜて食べさせるだけで感染症予防が期待できるため、1頭1頭にワクチン注射接種する作業時間の大幅な削減、注射器等の資材も不要となり、畜産農家等のワクチン投与コストの大幅削減に繋がります。
もう一つは、人、動物の肉体的、精神的負担からの解放です。今回、ダバコ農場で実際のワクチン接種作業を確認しましたが、生後3週目の子豚を一頭ずつ捕まえ注射接種する作業は重労働かつ危険で、また子豚への注射は人・子豚ともに精神的、肉体的負担となっていることが確認できました。一方のKAICO Powderは、作業者が飼料にKAICO Powderを混ぜるだけの作業で危険や精神的、肉体的負担がありません。
KAICO Powderの使用は、人や動物への精神的、肉体的な負担を取り除き、養豚農家の生産性向上による経済的効果に寄与します。
(社内KAICO Powder試作品開発の様子)
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事業開発関係者の声
【KAICO株式会社 事業開発 大澤暢史】
この度、ベトナム当局より当社飼料添加物の製品登録通知を無事に受け、ようやく製品販売のスタートラインに立つことができたことをとても嬉しく思います。
養豚農家の方々にとって初めての製剤となるため、今後は製品プロモーションに加え、製品説明会を通じた適切な使用方法の情報提供を通じて、着実なベトナム養豚業界での認知拡大に励みます。
並行して、農家及びブタの身体的・経済的負担を軽減させる当該製品のベトナムでの販売実績をもとに、他国への横展開に弾みをつけます。
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昆虫“蚕”で世界を変える!KAICOとは
KAICOは、『蚕で世界を変えていく。』というミッションのもと、難発現タンパク質の医薬品・診断薬・試薬を開発することを目的に、2018年4月に設立した九州大学発のベンチャーです。蚕の体内で自在にタンパク質を作ることをコアテクノロジーとして製薬会社等のパートナーと共に新薬を開発するという、ビジネスに挑戦しています。
現在、蚕で作ったタンパク質抗原を用いて経口ワクチンとする特許を出願し、ヒト用・動物用の経口ワクチン開発を行なっております。
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<本件に対するお問い合わせ>
会社名 KAICO株式会社
代表者 代表取締役 大和建太
設立日 2018年4月2日
本社所在地 福岡県福岡市西区九大新町4-1
事業内容
(1) タンパク質の受託発現
(2) 試薬・診断薬・医薬品原料の製造・販売
HP
https://www.kaicoltd.jp/
♢NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業」とは
技術の確立や事業化・社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要し、リスクは高いものの国や世界全体で対処すべき経済社会課題の解決にも資すると考えられる革新的な技術の研究開発に取り組んでいる「ディープテック・スタートアップ」に対し、事業化までの3つのフェーズ(〔1〕STS フェーズ(実用化研究開発(前期))、〔2〕PCA フェーズ(実用化研究開発(後期))、〔3〕DMP フェーズ(量産化実証))において、研究開発や事業化のための支援を行うものです。各フェーズでの事業実施後、ステージゲート審査で認められた場合には、次のフェーズへ進めるなど事業を継続して実施することを可能とします。
参照:ディープテック・スタートアップ支援|事業|NEDO
https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100250.html
♢採択事業「ブタ用経口ワクチン・飼料添加物の事業化に伴う製造基盤技術開発」概要
養豚農家では、感染症予防のために注射型ワクチンが使用されていますが、ブタへのワクチン接種は非常に労力がかかる作業です。そこで、KAICOでは餌に混ぜて投与可能な経口ワクチンを開発しています。経口ワクチン実用化により、注射器も不要となり投与コストが大幅に削減されます。
また、途上国ではワクチンが浸透していないことから、感染症によりブタが肥育不全となるケースが多く発生しています。そのような国では開発した経口ワクチンを「飼料添加物」として流通させることで、より多くの養豚農家まで届け、その生産性向上に寄与することを目指しています。
PCAフェーズとなる本事業では、養豚数が日本の倍以上であるベトナムを初期市場に設定し、同国で飼料添加物の市場検証及びトライアルを行うことで、商業化に向けた課題解決を図ることを目的としています。さらに、本事業成果をもとに、ベトナムに続く市場への多国展開を目的として、DMPフェーズへの移行を目指します。
本事業では、総事業費の一定の割合の出資または融資を得ることが求められており、PCAフェーズでは既存株主である株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズと東京センチュリー株式会社から追加出資を受けています。DMPフェーズ移行に向けては、ステージゲート審査※に合わせて新規投資家からの調達準備を行っていきます。
※ステージゲート審査:資金調達のタイミングで行われる、外部有識者による事業継続追加支援の可否に係る審査。
♢開発責任者CTO:谷口雅浩 コメント
我々は様々な協力・ご支援を頂きながら、蚕を用いたブタ用経口ワクチンの有用性について国内外での実証試験にて有効性を確認してきました。一方で、本シーズの事業化を目指すにあたっては、有用性を示すだけでなく、品質や大量生産の課題をクリアしていくことが必要です。
今回採択いただいたPCAフェーズでは、製造品質設計・試生産・動物試験等を用いた評価検証を行います。これにより、次のDMPフェーズでの量産化検証に進めるよう全力を尽くし、養豚現場でのニーズの高い本経口製剤を1日でも早く世の中に出すことで、世界を変えていければと思います。
♢KAICOとは
KAICOは、『蚕で世界を変えていく。』というミッションのもと、難発現タンパク質の医薬品・診断薬・試薬を開発することを目的に、2018年4月に設立した九州大学発のベンチャーです。蚕の体内で自在にタンパク質を作ることをコアテクノロジーとして製薬会社等のパートナーと共に新薬を開発するという、ビジネスに挑戦しています。
現在、蚕で作ったタンパク質抗原を用いて経口ワクチンとする特許を出願し、人用・動物用の経口ワクチン開発を行なっております。
KAICO株式会社の情報
福岡県福岡市西区九大新町4番1号
法人名フリガナ
カイコ
住所
〒819-0388 福岡県福岡市西区九大新町4番1号
推定社員数
11~50人
周辺のお天気
周辺の駅
4駅JR九州筑肥線の周船寺駅
地域の企業
法人番号
9290001081036
法人処理区分
新規
プレスリリース
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NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業」にKAICOの「ブタ用経口ワクチン・飼料添加物の事業化に伴う製造基盤技術開発」が採択
2023年10月24月 11時
KAICO株式会社(福岡市西区、代表取締役:大和建太、以下:KAICO)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下:NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」のPCAフェーズ(実用化研究開発(後期))において、「ブタ用経口ワクチン・飼料添加物の事業化に伴う製造基盤技術開発」が採択されましたことをお知らせいたします。