TERA Energy株式会社の訪問時の会話キッカケ
「
こんな素敵な日にお会いできて嬉しいです。
西京極駅の近くにオススメのお店はありますか
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」
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~太陽光でためた電力で、夜の祇園祭を照らす 京都で始まる伝統×新技術の挑戦~
京都市で再生可能エネルギーを主体とした電力販売(小売電気事業者登録番号:A0582)を行うテラエナジー株式会社 (本社:京都府京都市右京区西京極堤外町18-124 / 代表取締役:竹本 了悟 / 以下:同社)は、2025年7月1日~31日開催の祇園祭において、公益財団法人長刀鉾保存会(京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町26番地 / 代表理事:井上俊郎 / 以下:保存会)、屋根一体型太陽光パネルの設置事業などを展開する株式会社モノクローム(本社:東京都中央区日本橋横山町5-13 /
代表:梅田優祐 / 以下:モノクローム)と共同し、京都の「重要文化財の脱炭素化」プロジェクト(以下:本プロジェクト)に取り組みます。今年で800周年を迎える長刀鉾、その提灯屋台にテラエナジーが所有する屋根一体型太陽光パネル「Roof-1」を設置し、昼間の太陽光でためた電力を使って夜の提灯屋台の献灯に明かりを灯します。蓄電と発電ができる設備により、祇園祭宵山(前祭)の期間中全ての点灯を再生可能エネルギーで行うことが可能です。
国際条約として初めて温室効果ガスの排出削減を取り決めた「京都議定書*」が発効されてから、今年で20年を迎えます(*1997年に採択、2005年2月16日に発効)。京都が誇る「重要文化財の脱炭素化」という三者の共同プロジェクトのいきさつや思いについて、保存会の理事である林雅彦氏と同社の代表取締役である竹本了悟が対談しました。対談内容については、中盤の記事をぜひご覧ください。
◆本プロジェクトの背景
京都市は国が進める「脱炭素先行地域」に選定されており、2050年までにCO2排出ゼロ実現を目指して、2023年から市内の文化遺産の脱炭素化を進めています。テラエナジーは、2023年4月に京都市と連携協定を締結し、「寺社仏閣の脱炭素化プロジェクト」に平素から取り組んでいます。京都市内の寺社仏閣を中心に、景観に配慮した太陽光パネルと蓄電池を組み合わせた発電設備の設置によって、再生可能エネルギーの普及を進めています。
その中で今回新たに、京都が誇る「祇園祭」という無形文化財の脱炭素化への一歩として、長い歴史と伝統を守ってきた保存会と共同で、有形文化財である「長刀鉾」の脱炭素化に取り組みます。本プロジェクトは、今後も毎年の祇園祭で継続する予定です。「歴史と伝統×新しい技術」の融合という、京都ならではのアプローチで「重要文化財の脱炭素化」に臨みます。
◆今回の発電の詳細
提灯屋台に付属する蓄電池の容量は4.6kWh、また屋根に設置する太陽光パネルによる1日の発電量は1.5kWhです。提灯屋台の献灯の点灯は7月13日~16日の17時から23時を予定しており、この際に使用する電力消費量は1日あたり1.8kWhです。蓄電と発電ができる本設備により、祇園祭宵山(前祭)の期間中の点灯を全て再生可能エネルギーで行うことが可能です。
◆本プロジェクトの三者の関係図
本プロジェクトで共同する保存会とモノクロームと同社は、右図のような関係にあります。保存会は、屋根一体型太陽子パネル設置後の景観および提灯屋台全体の耐久性のチェックや、提灯の点灯の動作確認を行います。モノクロームは、高い技術力と景観の良さを兼ね備えた太陽光パネルによって、提灯屋台の屋根に発電・蓄電装置を設置します。
同社は、小売電気事業者として、「寺社仏閣の脱炭素化」事業を通して得たノウハウを生かして本プロジェクトの遂行を全面的にサポートするとともに、同社所有の屋根一体型太陽光パネルおよび蓄電池を提供します。
◆取材について
本プロジェクトでは、7月12日21時ごろ~13日(予定)にかけて、提灯屋台への屋根一体型太陽光パネルの設置の本組を行います。こちらについて、テレビカメラやスチール撮影などの取材を受け付けいたします。
詳細はテラエナジー(担当:小熊携帯/070-5087-8109、本社電話/075-874-4851)までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
◆保存会 理事とテラエナジー 代表取締役が対談
京都が誇る「重要文化財の脱炭素化」という三者の共同プロジェクトのいきさつや思いについて、長刀鉾保存会の理事である林雅彦氏と、テラエナジー株式会社の代表取締役である竹本了悟が対談しました。対談内容は以下をご覧ください。
京都・祇園祭が踏み出した新たな一歩
人と地域をつなぐ「祭り」が京都を照らし続けるために
伝統と新しい技術が交わる“京都らしい”挑戦
林 雅彦(はやし まさひこ)
竹本 了悟(たけもと りょうご)
公益財団法人長刀鉾保存会/理事
TERA Energy株式会社/代表取締役
2014年に、長刀鉾保存会の理事に就任。明治7年創業の甘栗の老舗・有限会社林万昌堂の代表取締役でもあり、京都の伝統や文化の形成に日々携わる。今回、祇園祭の伝統の継承と繁栄のため、薙刀鉾の提灯屋台への太陽光パネルの設置という新しい挑戦を主導した。
学生時代に「生きることの意味」を追求する中、仏教と出会う。仏教の論理性と先進性に感銘を受け、僧侶に。2010年に京都自死・自殺相談センターSottoを設立し代表を務める。2018年に僧侶4名で再生可能エネルギー主体の電力販売を行うテラエナジーを立ち上げる。
竹本:いよいよ来月から祇園祭が始まりますね。テラエナジーは、京都市と再エネグリッド連携協定を締結した2023年から寺社仏閣の脱炭素化を進めてきましたが、祭りという無形の文化財への取り組みは初めてで、とても貴重な挑戦になりました。
林:私たちとしても、新しい技術を取り入れる初めての取り組みだったので、試行錯誤の連続でしたね。脱炭素や太陽光発電などに取り組みたいという思いはこれまでにもあったのですが、重要文化財という制約もあって、なかなか実行には移せていなかったんです。ただ、時代の流れを考えたときに、祭りを絶やさず続けていく上でも、環境への配慮は今まで以上に自分ごととして取り組まなければならないと思い始めていました。
竹本:祭りの中でも、祇園祭のような京都にとって大切な伝統行事に関われたことに、非常に大きな意義を感じています。
テラエナジーはそもそも、社会に温かなつながりや仕組みを生むために、利益を循環させて持続可能な社会をつくりたいという思いで始まっています。
特に京都は文化財や歴史的な資産が多い地域ですから、この地域で再生可能エネルギーをどう活かしていけるかは、会社としてもずっと考えてきたテーマでした。
林:ただ、やはり本体の鉾は重要文化財なので、そこには手を付けられない。だから今回は、提灯屋台の屋根に太陽光パネルを設置する形に落ち着きました。技術的にもかなり検討を重ねましたよね。
竹本:そうですね。祇園祭は世界中から観光客が訪れますし、地域の方々にとっても誇りです。
いくら環境によいことでも、その誇りや伝統の美しさに水をさす姿になっては意味がありませんから、「景観を損ねないこと」は非常に重要でした。
それに加えて、長刀鉾は祭りが終わると全て解体して次の年にまた組み立てるという流れなので、屋根の上につける太陽光パネルの荷重制限が厳しく、軽い必要がありました。
そこで今回は、必要な発電量が確保でき、軽く、かつ見栄えもいいものとして、株式会社モノクロームの屋根一体型の太陽光パネル「Roof-1」を使うことに決めました。
林:実際に設置された屋根を見ましたが、本当に自然に溶け込んでいましたね。以前の透明なアクリル屋根に比べても上質な雰囲気になりました。上から光が差さなくなる不安もありましたが、屋根の角度や提灯の位置を考えると、暗さも心配なさそうです。
竹本:私も設置前は少し緊張していましたが、実物を見て安心しました。一般の方からすれば、ぱっと見てどこに太陽光パネルがあるのかわからないぐらい自然な仕上がりですよね。
林:前の屋根は何十年も使い続けて老朽化が進んでいたので、安全性という意味でもいいタイミングでした。本当にいい屋根になったと思います。蓄電池も設置したことで、夜の提灯の点灯に必要な電力はすべて昼間の太陽光で賄えるようになりましたから。
竹本:そうですね。提灯屋台の点灯は宵山の期間中毎日行われますが、その電力は太陽光発電でまかなえる容量に設計しています。電気代の節約というよりも、地産地消のエネルギー循環のモデルになることを目指しました。
林:実は、別の場所で太陽光発電をしてためた電気を使う案は、保存会の中で以前から出ていたんです。例えば、近隣の企業が充電した蓄電池を持ち込む、という形ですね。でも、それでは単に「再生可
能エネルギーを使いました」というだけになってしまう。
そうではなく、自分たちの屋台で、目の前で太陽光が発電して、その電力で提灯が灯る――その循環をこの場所で見せることが本質的に必要だと思っていたので、今回実現することができて万感の思いです。
竹本:私たちもまったく同じ思いです。地産地消のエネルギー循環が、目に見える場所で実現するからこそ、訪れる人たちにも強いメッセージとして伝わるんだと信じています。
林:鉾などを保管する蔵も、換気のために365日電源が必要なので、太陽光発電機や蓄電池には非常用電源としての価値も感じています。もちろん、保存会の中には「安い電気代に、そこまでの資材をかけて太陽光を入れなくても…」という声もありました。ですが、保存会の最大の役目は、祭りを絶やさず次世代に繋いでいくことです。
私たちは、祭りや文化を継続していく歯車の一つとして、今やるべき活動をやっていく。
真夏の猛暑や台風といった昨今の気象の激しさを考えると、環境問題と祭りの開催は無縁ではありません。これからは、環境に配慮した行動をとっていくことが、将来の祇園祭を守ることに繋がるのかなと。
竹本:おっしゃる通りです。祇園祭はもともと疫病退散を祈って始まったお祭りですから、その時代の社会課題を解決するために始まったとも言えますよね。今回の取り組みも、そんな祇園祭の精神に通じる部分があるのではと感じています。
林:祈りから始まった祭りですし、今も祇園祭でちまき*を購入して家に飾ってもらう習慣もあります。そういった宗教心がベースにありますから、僧侶が立ち上げたテラエナジーに関わっていただいたのには、ご縁を感じますね。
*ちまき:笹の葉で作られた厄除けのお守り。
竹本:本当ですね。文化も歴史もとても深い京都で、歯車の一つとしてその継承に少しでも関わることができたのかなと思うと、胸が熱くなります。
林:あとは続けていくことですね。祭りを絶やさないことが大切だと先ほど言いましたが、今回の取り組みも、形は変えたとしてもやり続けて、次世代に渡していかなければ、と思っています。
竹本:その通りだと思います。難しいことではありますが、古くから大切に文化を育んできた京都というまちでなら、きっとやれるんじゃないかと思います。本当に、持続可能性で言うと、京都は世界でトップクラスではないでしょうか。なぜ文化を絶やさずに続けてこられたのかと言えば、伝統や古いものを守りながらも、きっとその時代に合わせた新しいものをうまく取り入れ続けてきたからだと思うんです。
林:昔から京都の人間は、古いものを大切にしながらも、新しいものも取り入れていく気質があるんだと思います。国際都市だった平安京の頃から、そういう文化が根付いていますし、今回のプロジェクトもその延長線上にある気がしています。
竹本:まさに新旧の融合ですね。祇園祭が長い歴史を経ながら、こうした先進的な技術が自然と組み込まれていくのは非常に京都らしい。
林:そうですね。文化財の世界では「守りながら攻める」という感覚が大切だと思っています。
ただ単に守るだけではなく、いい意味で新しい挑戦を取り入れていく。それが結果的に文化財の持続可能性にもつながっていくのかなと。
攻めは最大の守りとも言えるかもしれません。
竹本:私もまさにそう思っています。“その地域らしい”新しいものを取り入れて積み重ねていくことで、さらにその“らしさ”が磨かれていくような気がします。例えば京都であれば、新しいものの中でも「品があるもの」でないと地域には受け入れられないですよね。私は京都のもつ文化の品がとても好きなんです。
林:美しいこと、整っていることは、思想や仕事観の表れでもあると思っています。守るものがはっきりしているから、そこを崩さないものだけを取り入れるという層の厚さがあるのかもしれません。
竹本:今回、保存会の皆さんの思いや祇園祭の歴史をふまえて形にできたことが、とても嬉しいです。
地域で発電した電力を使って地域の祭りを照らすというのは、エネルギーの循環を実感できるとても貴重な取り組みです。
この形は、他の地域にも広げていけるのではと感じています。
林:そうですね。祭りは日本の精神性の一つですから、自分たちの文化を守るだけでなく、ここから広げていけたら嬉しいですね。
竹本:今年は、長刀鉾の800周年であるととも
TERA Energy株式会社の情報
京都府京都市右京区西京極堤外町18-124
法人名フリガナ
テラエナジー
住所
〒615-0854 京都府京都市右京区西京極堤外町18-124
推定社員数
1~10人
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地域の企業
法人番号
2130001062347
法人処理区分
国内所在地の変更
法人更新年月日
2019/04/15
プレスリリース
800周年を迎える長刀鉾の提灯屋台に太陽光パネルを設置 三者合同の「重要文化財の脱炭素化」プロジェクトが今夏始動
2025年06月26月 10時
800周年を迎える長刀鉾の提灯屋台に太陽光パネルを設置 三者合同の「重要文化財の脱炭素化」プロジェクトが今夏始動