株式会社坂ノ途中の情報

京都府京都市南区上鳥羽高畠町56番地

株式会社坂ノ途中についてですが、推定社員数は51~100人になります。所在地は京都市南区上鳥羽高畠町56番地になり、近くの駅は十条駅。株式会社京都清水坂ジュエリーが近くにあります。2018年12月25日に経済産業省より『地域未来牽引企業』の認定を受けました。また、法人番号については「6130001047807」になります。
株式会社坂ノ途中に行くときに、お時間があれば「染・清流館」に立ち寄るのもいいかもしれません。


法人名フリガナ
サカノトチュウ
住所
〒601-8101 京都府京都市南区上鳥羽高畠町56番地
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推定社員数
51~100人
認定及び受賞
2018年12月25日に経済産業省より『地域未来牽引企業』
周辺のお天気
周辺の駅
4駅
近鉄京都線の十条駅
近鉄京都線の上鳥羽口駅
近鉄京都線の東寺駅
京都地下鉄烏丸線の十条駅
地域の企業
3社
株式会社京都清水坂ジュエリー
京都市南区上鳥羽高畠町44
有限会社スタジオアクア
京都市南区上鳥羽高畠町9番地
有限会社オートプロジェクト・カジャ
京都市南区上鳥羽高畠町25番地パデシオン十条708号
地域の観光施設
1箇所
染・清流館
京都市中京区室町錦小路上る山伏山町550-1 明倫ビル6階
法人番号
6130001047807
法人処理区分
国内所在地の変更
法人更新年月日
2021/07/30

坂ノ途中が岡山県新庄村と業務委託契約を締結
2025年06月25月 10時
坂ノ途中が岡山県新庄村と業務委託契約を締結
農業を軸とした暮らしのモデルと地域戦略を立案
株式会社坂ノ途中(本社:京都市、代表取締役:小野 邦彦)は、岡山県真庭郡新庄村(村長:小倉 博俊)と、業務委託契約を締結しました。本契約では、坂ノ途中が有する提携生産者とのネットワークや有機農業に関する調査、研究データをもとに、新庄村のオーガニックビレッジ宣言に向けた機運の醸成と地域戦略の策定のほか、新規就農者を増やす取り組みを推進します。




新庄村は、「日本で最も美しい村」連合に加盟している、人口約790人・約370世帯の村です。ブナの原生林一帯から湧き出る清流や澄んだ空気など、自然の恵みにあふれた環境にあります。こうした自然条件に加え、夏の昼夜の寒暖差が大きい気候が餅米の栽培に適しており、現在では村を代表する特産品となっています。
同村では、2001年より、村内の畜産農家から排出される家畜排せつ物を活用した有機堆肥の製造を開始。以来、村内の生産者に対し有機栽培の技術導入の取り組みを続け、現在は村の農地の約5%にあたる3.8haの圃場で、合鴨農法を取り入れた有機米の生産も行われています。2026年に向けてオーガニックビレッジ宣言を計画しており、有機農産物の産地として、村の農業の発展を目指しています。
株式会社坂ノ途中は、「100年先もつづく、農業を。」をビジョンに、環境負荷の小さな農業の普及に取り組んできました。全国約400軒の生産者と提携し、少量不安定な生産でも、品質が高ければ、適正な価格で農産物が流通できる仕組みを構築しています。さらに、流通事業だけでなく、全国の提携生産者の情報をもとに調査や分析を行い、蓄積した知見を活用して自治体や企業と連携を進めています。昨年は、有機農業の現状と将来の展望をまとめた「有機農業白書」を発表しました。
流通事業で培った経験と、調査に基づくデータを生かし、新庄村の産地分析と地域戦略策定、販路開拓に取り組み、有機農業の拡大を推進します。








全国の自治体の方へ
坂ノ途中は、全国約750件の有機農家とのつながりをもち、新規就農者に伴走してきた経験やデータをもとに、有機農業の推進を目的に自治体との連携を行っています。ご関心がありましたら、坂ノ途中の研究室までご連絡ください。
▼自治体の方向けサイト

https://www.on-the-slope.com/government/

▼お問い合わせフォーム

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd2G7HPEEz4GhghKEFfYjo3LyMmhLbUg6bD4PIymNdgkGf_sQ/viewform

<連携内容>
・地域計画の策定支援および実行支援
・有機農業白書のデータを活用した、産地の強み分析
・新規就農者向け研修や機運醸成
・新規就農者や移住者の誘致施策の立案と実行
<自治体との取り組み事例>
・有機農業の推進に関する包括連携協定を締結(山梨県北杜市)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000041621.html

・オーガニック野菜担い手確保・育成(滋賀県)
・地域おこし協力隊の募集・育成伴走支援(奈良県三宅町)
株式会社坂ノ途中
環境負荷の小さい農業を実践する生産者の増加を目指し、農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っています。全国約400軒の生産者と提携し、うち約8割が新規就農者です。「坂ノ途中の研究室」では、自治体、大学や企業と連携した調査、研究のほか、就農希望者向けの研修を実施。農業分野を代表するソーシャルベンチャーとして事業成長を続けています。
京都市「これからの1000年を紡ぐ企業」、経済産業省「地域未来牽引企業」「J-Startup Impact」など、受賞多数。
代表者:小野 邦彦
本社所在地:京都市南区上鳥羽高畠町56
設立日:2009年7月21日
資本金:50百万円
会社URL:

https://www.on-the-slope.com/corporate/

坂ノ途中と北杜市が有機農業の推進に関する包括連携協定を締結
2025年06月05月 15時
坂ノ途中と北杜市が有機農業の推進に関する包括連携協定を締結
6月5日(木)に北杜市役所で調印式を実施
株式会社坂ノ途中(本社:京都市、代表取締役:小野 邦彦)と北杜市(市長:大柴 邦彦)は、北杜市の豊かな自然環境を生かした農業と、生産者の暮らしの持続可能化を推進し、「100年先もつづく農業」を目指すとともに、直面する人口減少・少子高齢化を見据えた「地域社会DX」の推進を通じて、この地に誇りを持った多様な担い手の育成と市民が快適に安心して暮らせる社会の実現を目的として、包括連携協定を締結しました。




坂ノ途中と北杜市が有機農業の推進に関する包括連携協定を締結
背景と展望
現代の農業は、食料の安定供給を支えてきた一方で、農薬や化学肥料などの外部資材に頼ることで、限りある資源を大量に使用してきました。農林水産省は「みどりの食料システム戦略」*1において、2050年までに「耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)に拡大」するという目標を掲げ、農業による環境負荷を低減する取り組みを進めています。
北杜市では、同戦略に基づき、豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくため、2022年に「北杜市有機農業実施計画」を策定し、「オーガニックビレッジ宣言」*2を行いました。学校給食への有機農産物の導入や、地域のバイオマス資源の利活用を促進することで、地域資源が循環する有機農業の普及に努めています。こうした施策の結果、有機農業者数は着実に増加しており、有機農業の先進地として注目が集まっています。
株式会社坂ノ途中は、「100年先もつづく、農業を。」をビジョンに、環境負荷の小さな農業の普及に取り組んできました。野菜の流通事業だけでなく、「坂ノ途中の研究室」を立ち上げ、提携する全国約400軒の生産者の情報をもとに調査や分析を進めています。昨年は、この調査に基づき、有機農業の現状と将来の展望をまとめた「有機農業白書」も発表しました。
包括連携協定は、有機農業の推進にとどまらず、地域社会のDXをも視野に入れています。この協定を通して、坂ノ途中がこれまでに蓄積してきた経験やデータを生かし、北杜市の有機農業者の実態調査や新規就農者への支援、有機農業に関心を持つ企業との協業などを行います。これにより、有機農業の推進や新規就農者増を目指し、さらに、北杜市が向き合う少子化や人口減少の課題解決にも貢献できると考えています。
*1 2021年に農林水産省が、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現することを目的に策定。

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/#Midorisennryaku

*2 有機農業の生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取り組みを進める市町村を「オーガニックビレッジ」という。

https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/organic_village.html

コメント
■北杜市 市長 大柴邦彦さま
株式会社坂ノ途中様が作成した「有機農業白書」をはじめとする、有機農業に関する卓越した知見とノウハウを活かし、緊密に連携・協働させていただくことで、本市の農業のスマート化や、収益性の向上といった課題解決が一層進むとともに、有機農業の更なる普及拡大、そして、北杜市が全国のモデルとなるような「持続可能な農業地域」へと発展していくことを大いに期待しております。
■株式会社坂ノ途中 代表取締役 小野邦彦
北杜市は、昨年度実施した基礎調査により、希望の農地で就農できた方の割合が全国平均よりも高いことがわかっています。多くの有機農家さんが活躍し、市役所にも活気があり、先進地域として全国的に注目が高まっていく場所だと思います。そんな北杜市の展開を加速できるよう、坂ノ途中も尽力していきます。
株式会社坂ノ途中 概要
「100年先もつづく、農業を。」というメッセージを掲げ、農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っています。提携生産者の約8割が新規就農者。少量不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを構築することで、環境負荷の小さい農業を実践する生産者の増加を目指しています。東南アジアの山間地域で高品質なコーヒーを栽培することで森林保全と山間地での所得確保の両立を目指す「海ノ向こうコーヒー」も展開。「坂ノ途中の研究室」では、自治体、大学や企業と連携した調査、研究のほか、就農希望者向けの研修を実施。農業分野を代表するソーシャルベンチャーとして事業成長を続けています。
京都市「これからの1000年を紡ぐ企業」、経済産業省「地域未来牽引企業」「J-Startup Impact」など、受賞多数。
代表者:小野 邦彦
本社所在地:京都市南区上鳥羽高畠町56
設立日:2009年7月21日
資本金:50百万円
会社URL:

https://www.on-the-slope.com/corporate/

書籍「世界のビジネスエリートが身につけているコーヒーの教養」を刊行
2025年05月20月 10時
書籍「世界のビジネスエリートが身につけているコーヒーの教養」を刊行
産地で持続可能なコーヒー生産に取り組む著者が、コーヒーを通して政治や経済の動きを紐解く
東南アジアを中心に産地の森林保全と所得確保に取り組む、株式会社坂ノ途中海ノ向こうコーヒー事業部の執行役員・山本博文が、書籍『世界のビジネスエリートが身につけているコーヒーの教養』を出版しました。本書では、コーヒーとビジネスパーソンの関わりを切り口に、コーヒーを通して世界の政治や経済の動きを紐解いています。




書籍『世界のビジネスエリートが身につけているコーヒーの教養』
たとえば、2025年2月末のコーヒー相場は、史上最高値を更新しました。価格高騰のニュースとして、ウクライナ情勢による先物商品の相場上昇やアジア圏でのコーヒーの需要拡大などが主要因として語られます。
一方、産地では、都市への人口流出が進んだことにより人手不足が深刻化し、収穫量や品質が低下する、クーデターなどの情勢不安によって交通網が遮断され、輸送が不安定になるなど、コーヒー生産にも影響を与えるダイナミックな社会の変化が起きています。
普段なにげなく飲んでいる一杯が、その背景を知り、生産国と消費国で暮らす人々に思いを馳せることで、グローバルで多角的な視点をもつことにつながる──。コーヒーを通して、ビジネスパーソンとしての、ものごとの見方や考え方のヒントを得られる一冊です。
そのほか、日常でコーヒーを楽しむための知識や飲み方、淹れ方、選び方のコツなどもご紹介しています。
【書籍情報】
・書籍名:「世界のビジネスエリートが身につけているコーヒーの教養」
・著者:山本 博文
・発行元:株式会社あさ出版
・ページ数:304ページ
・ISBN:978-4-86667-747-7
・価格:1,815円(10%税込)
・刊行日:2025年4月15日
・海ノ向こうコーヒー書籍販売サイトURL:

https://uminomukou.bcart.jp/product.php?id=1724

著者コメント




株式会社坂ノ途中 海ノ向こうコーヒー 執行役員 山本博文
コーヒーは商品なので、「品質と価格」という視点で、その価値が語られることが多くあります。ですが、コーヒーは農作物でもあるので、その「作り手や栽培環境」に焦点を当てると、さらに魅力が広がります。
今回、本を上梓する機会をいただき、私が出会ったコーヒーサプライチェーンの中で活動する魅力的な各プレイヤーについて、できる限り紹介しています。
きっと今までとは違ったコーヒーの魅力を感じていただけると思います。本を読み終えた後に、毎日のコーヒーがさらに味わい深い一杯になれば幸いです。
【著者プロフィール】
山本 博文(やまもと ひろふみ)
株式会社坂ノ途中 海ノ向こうコーヒー事業部 執行役員。
2013年から2年間、フィリピンのベンゲット州立大学に留学し、アグロフォレストリー研究所(Institute of Highland Farming Systems and Agroforestry)でコーヒー栽培について研究。現地NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」と協力し、農家への栽培指導や植林活動を行う。帰国後は東ティモールやミャンマーでコーヒー生産向上事業に従事した後、2020年より現職。コーヒー生豆商社としての活動だけでなく、生産地への訪問や技術指導を通してフェアトレードや環境保護など持続可能なコーヒー生産のための事業を立ち上げるなど第一線で活躍。世界各国のコーヒー産地と日本市場をつなぐ活動を行っている。
海ノ向こうコーヒーの取り組み








海ノ向こうコーヒーは、東南アジアを中心に、コーヒーの栽培方法や精製プロセスの見直し、資金や販路構築のサポートを通して、産地の豊かな環境や人々の暮らしを未来につなぐことを目指しています。
気候変動が深刻化するなか、世界の森林は、火災や干ばつ、農地への転用などによって、年平均470万ヘクタールが減少しており*¹、EUでは、EUDR(欧州森林破壊防止規則)*²を制定、2025年12月から一部企業への適用が始まります。コーヒー業界でも、2050年までにコーヒー栽培に適した土地が半減するという「2050年問題」が危惧されており、東南アジアでは、短いサイクルでの焼畑農業や大規模なプランテーション開発によって、森林が減少し続けています。
海ノ向こうコーヒーでは、日陰を好むコーヒーの特性に着目し、森を守りながら農作物を育てる「アグロフォレストリー」を推進。9か国では産地の栽培サポートから携わり、現在、世界30か国、100種類以上の生豆を販売し、約6,700軒のロースターやカフェ、飲食店に卸しています。また、現地で暮らす人々の収入確保も目指し、国際協力にも取り組んできました。現在、ラオスでは、コーヒー生産を通して現地の生活基盤を支える、

WFP(国連世界食糧計画)との共同プロジェクト

が進行中です。
本書では、海ノ向こうコーヒーの取り組みについてもご紹介、産地とともに歩んできた著者だからこそ語れる、現地の暮らしや直面する課題についてもお伝えしています。
海ノ向こうコーヒーURL:

https://uminomukou.com/

*¹ 林野庁.(2020年).世界森林資源評価2020主な調査結果(仮訳)(FRA2020 Key findings)

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/index.html

*² 森林減少防止を目的として、EU域内で流通する特定の品目に関し、当該品目の生産において森林減少を引き起こしていないことの確認(森林デューデリジェンス)等を義務化する規則。
農林水産省.(2024年).「EUの森林減少防止に関する規則への対応について」

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/EUDR.html

株式会社坂ノ途中
「100年先もつづく、農業を。」というメッセージを掲げ、農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っています。提携生産者の約8割が新規就農者。少量不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを構築することで、環境負荷の小さい農業を実践する生産者の増加を目指しています。東南アジアの山間地域で高品質なコーヒーを栽培することで森林保全と山間地での所得確保の両立を目指す「海ノ向こうコーヒー」も展開。「坂ノ途中の研究室」では、自治体、大学や企業と連携した調査、研究のほか、就農希望者向けの研修を実施。農業分野を代表するソーシャルベンチャーとして事業成長を続けています。
京都市「これからの1000年を紡ぐ企業」、経済産業省「地域未来牽引企業」「J-Startup Impact」など、受賞多数。
代表者:小野 邦彦
本社所在地:京都市南区上鳥羽高畠町56
設立日:2009年7月21日
資本金:50百万円
会社URL:

https://www.on-the-slope.com/corporate/

環境負荷の小さな農業の普及を目指す坂ノ途中が、インパクトレポートを公表
2025年03月20月 10時
環境負荷の小さな農業の普及を目指す坂ノ途中が、インパクトレポートを公表
バリューチェーンの再構築によって、人々の意識に変化の兆し
株式会社坂ノ途中(本社:京都市、代表取締役:小野 邦彦)は、持続可能な農業と暮らしの実現に向けた各事業の取り組みを紹介する「坂ノ途中の報告書 vol.2」を発行しました。
前回の発行(2022年)からの進捗をまとめた今回の報告書では、この2年間での変化に加え、インパクト測定・マネジメント(以下、「IMM」)をご紹介しています。




セオリー・オブ・チェンジ(坂ノ途中の事業で生み出したい変化)
IMMへの取り組みの背景
坂ノ途中は、創業以来、「100年先もつづく、農業を。」をビジョンとして、環境負荷の小さな農業を広げ、持続可能な社会にたどり着きたいと考えてきました。
農業や社会の持続可能性について、地球環境の限界を示した「プラネタリー・バウンダリー」では、9項目のうち、物質循環、気候変動、土地利用などの6項目が、すでに限界を超えています*。
現代の農業は、農薬や化学肥料といった外部資材に頼ることで、石油や天然ガスなどの限りある資源を大量に消費してきました。また、森林伐採などの過度な土地利用が、生物多様性の喪失や土壌劣化の主な要因となっています。
こうした状況下、農林水産省は「

みどりの食料システム戦略

」において、2050年までに「耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)に拡大」するという目標を掲げています。
持続可能な農業に向けた施策が急務となっているなか、私たちの事業が、農業の環境負荷低減や、それに向けた消費者の意識、行動変容に対して、どのようなインパクトを、どれぐらい及ぼすことができているかを把握するため、2022年からIMMに取り組んできました。
*Stockholm Resilience Centre.(2023年).「Planetary boundaries」

https://www.stockholmresilience.org/research/planetary-boundaries.html

IMM概要
事業の位置づけを整理したセオリー・オブ・チェンジ(図参照)に沿って、取引生産者数、取引生産者の売上額、顧客数等のデータや顧客意識調査をもとにインパクトKPIを定め、定量、定性の両面から分析を行いました。
<アウトカム1:持続可能性を大切にした暮らしへのシフト>




定着顧客の月次離脱率推移(出典:社内データ)
定期宅配を利用している定着顧客*について調査した結果、月次離脱率は低く推移しており、環境負荷の小さな農業によって育てられた野菜が、生活に溶け込んできていることがわかります。
定期宅配利用者へのアンケート調査では、「旬の野菜を中心に料理するようになった」「天候や季節による野菜の変化を意識し受け入れるようになった」「農産物の生産方法や過程に関心を持つようになった」などの回答が多く寄せられ、消費者意識に変化が見られました。こうした変化が、環境負荷の小さな農業の普及につながっていきます。
*送料キャンペーンなどの影響を除くため、5回以上定期便を利用した顧客を「定着顧客」とし、数や離脱率をKPIとしてモニタリングしています
<アウトカム2:産地での環境保全と安定的な収入確保>
コーヒー事業の「海ノ向こうコーヒー」では、スタッフが産地に足を運び、消費者と生産者それぞれの文化的な背景について、双方に共有することを大切にしてきました。
そうしてパートナーシップを築いてきた結果、生産や精製の段階から直接かかわる産地における、シェードツリーの活用や混作栽培など、持続可能な農法が実践されている栽培面積は、約600haに及んでいます。
2023年には、国連WFPラオス事務所と共同で、コーヒーの生産支援を通じた生活・栄養改善プロジェクトをスタート。収入向上に向けた栽培サポートだけでなく、この地域で生産されたコーヒーを輸入し、販売することで、プロジェクト終了後もつづく関係性の構築を目指しています。
調査を通して、坂ノ途中が進めてきた国内、海外での各事業が、生産者、消費者それぞれの意識に変化を起こし、アウトカムにつながる行動変容が現れ始めていることがわかりました。
坂ノ途中はこれまで、さまざまなステークホルダーのみなさまとともに、環境負荷の小さな農業につながる事業を実現してきました。今後も、自分たちの現在地を確認しながら、社会課題の解決につながるインパクトを世の中にもたらすことができているか、検証をつづけます。
IMMの取り組みについては、下記URLよりご覧いただけます。
▼「坂ノ途中の報告書 vo.2」はこちら

https://www.on-the-slope.com/corporate/wp-content/uploads/2025/02/report_2023-2024.pdf

株式会社坂ノ途中
「100年先もつづく、農業を」というメッセージを掲げ、農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っている。提携生産者の約8割が新規就農者。少量不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを構築することで、環境負荷の小さい農業を実践する生産者の増加を目指す。東南アジアの山間地域で高品質なコーヒーを栽培することで森林保全と山間地での所得確保の両立を目指す「海ノ向こうコーヒー」も展開。「坂ノ途中の研究室」では、自治体、大学や企業と連携した調査、研究のほか、就農希望者向けの研修を実施。農業分野を代表するソーシャルベンチャーとして事業成長を続けている。
代表者:小野 邦彦
本社所在地:京都市南区上鳥羽高畠町56
設立日:2009年7月21日
資本金:50百万円
会社URL:

https://www.on-the-slope.com/corporate/

持続可能な暮らしにつながる、お米の「おまかせお届け」サブスク
2025年02月05月 11時
持続可能な暮らしにつながる、お米の「おまかせお届け」サブスク
環境負荷の小さな農法で栽培された全国各地のお米をお届けする新サービス「田んぼと食卓 むすぶお米」を開始



田んぼと食卓をむすぶ まいにちのお米
株式会社坂ノ途中(本社:京都市南区、代表取締役:小野 邦彦)は、本日2025年2月5日より坂ノ途中OnlineShopで、全国各地のお米をおまかせでお届けする定期宅配サービス「田んぼと食卓 むすぶお米」を開始します。
昨年の夏から、全国的にお米の在庫不足や価格高騰の報道が続いています。坂ノ途中でも、酷暑により稲が枯れてしまったほか、生育不良でデンプンが詰まっていない白未熟粒や、急激な水分低下によって亀裂が入った胴割粒が多発し、十分な量のお米を確保できず、品薄や完売の状態が続いていました。
定期宅配には、お客さまにとって「安定的」かつ「定額」でお米を受け取れるというメリットがありますが、一軒の生産者さんのお米を継続的にお届けする場合、ある程度まとまった量のお米を出荷してもらう必要があります。
そこで、少量しかお米を生産していない農家さんのお米もお届けできる定期宅配を実現できないかと考え、全国各地のお米を産地も品種もおまかせでお届けする、本サービスを企画しました。お客さまには、味わいや食感が異なる、いろいろなお米との出会いをお楽しみいただけます。
本サービスを企画するなかで、坂ノ途中は新たな生産者さんと出会うことができました。滋賀県産「きらみずき」や北海道産「ななつぼし」など、取り扱う品種も増やしていく予定です。
お米は、その土地ならではの気候や水質、土壌、生産者の考えや栽培方法から、味わいや食感に違いが生まれます。その個性が生まれる背景やストーリーも伝えることで、持続可能な農業や暮らしについて、考えるきっかけになればと考えています。
「田んぼと食卓 むすぶお米」商品概要



田んぼと食卓 むすぶお米



滋賀県高島市で米づくりをおこなう、株式会社なごみ 釆野さんの田んぼ
自然と向き合い、環境に配慮した米づくりをおこなう、日本各地の生産者さんのお米。それぞれに個性のある味わいをお楽しみください。お米の産地や品種はおまかせでお届けいたします。

商品名:田んぼと食卓 むすぶお米(品種おまかせ)[定期宅配]

お届け頻度:毎週、隔週、4週ごと

栽培基準:栽培期間中、

化学合成農薬、化学肥料不使用

。または

特別栽培相当



価格:

(白米)1kg:1,180円(税込)、2kg:2,206円(税込)、5kg:5,284円(税込)

(玄米)1kg:1,146円(税込)、2kg:2,142円(税込)、5kg:5,131円(税込)

商品URL:

https://www.on-the-slope.com/shop/products/1814

※初回のご注文時にご指定いただいたお届け日を開始日とし、2回目以降は開始日と同じ曜日にお選びいただいた頻度で商品をお届けいたします
※お届けするお米は不定期で内容が入れ替わる予定ですが、お届け頻度が高い場合は、同じお米が届く可能性がございます
コメント
●株式会社なごみ 釆野 俊和さん(お米の生産者さん)



株式会社なごみ 釆野 俊和さん(お米の生産者さん)
滋賀県高島市は、西側の箱館山と東側の琵琶湖の間にあり、昔から水が豊富で稲作が盛んな地域です。秋は時雨が多く湖に虹がかかり、冬は雪で山が真っ白になったりします。
お米の味わいや食感は、田んぼがある地域の土と水で変わるらしく、僕たちのところは他の都道府県で栽培したお米よりも、ちょっとやわらかめになるようです。お客さんからも、炊きあがったときにふんわりしていると言ってもらえることが多いです。
お米づくりは、田植えや稲刈りだけでなく、田んぼに入る水量の調整、周辺の草刈り、集落を流れる用排水路の手入れなども必要で、地域の日々の暮らしにつながっているものです。そうした側面も伝えることで、農業に目を向けてもらうきっかけをつくれればと思っています。
●株式会社坂ノ途中 古田佐恵子(本サービスの企画者)



株式会社坂ノ途中 古田佐恵子(本サービスの企画者)
お米担当として、いろいろなお米を食べてみると、それぞれの土地や生産者さん、品種によって味わいが違うことを知り、お米のおもしろさを知りました。
食卓のキホンとなるお米の種類が変わることって、お客さまにとってうれしいことなのか? という意見もあるのですが、坂ノ途中のお客さまは、日頃から多種多様なお野菜との出会いを楽しんでくださっているので、きっとお米も歓迎してもらえるはずだ! そう信じて突き進みました。
今のラインナップはまだ西日本のお米が多いですが、これからさらに取引生産者さんを増やし、取り扱う地域も拡大していきたいと考えています。自信をもっておすすめできるお米を取り揃えているので、多くの方に味わっていただきたいです。
株式会社坂ノ途中
環境負荷の小さい農法で栽培された農産物や加工品を販売。少量で不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを構築することで、環境負荷の小さい農業の普及に取り組んでいます。
代表者:小野 邦彦
本社所在地:京都市南区上鳥羽高畠町56
設立日:2009年7月21日
資本金:50百万円
会社URL:

https://www.on-the-slope.com/corporate/