ギリア株式会社の情報

～戦略的パートナーシップのもと、海運業における先進的・実用的なAIサービスの創出と活用を推進～日本郵船株式会社（以下「日本郵船」）とギリア株式会社（以下「ギリア」）は、日本郵船がギリアに出資参画することに合意し、資本業務提携契約を締結いたしました。今後、両社は自律運航船や避航操船の技術開発といったR＆D領域で協業するとともに、日本郵船における営業部門、バックオフィス部門などの業務プロセスにギリアの持つAI技術を導入し、DXを推進します。



1. 提携の背景
近年の世界の海運業界において、デジタルエンジニアリング・デジタルツイン等の開発/設計力や、自律運航システムの確立、脱炭素を見据えた新エネルギー活用等の技術革新に加え、運航上の安心・安全の確保等がますます求められております。
そのような中で、日本郵船はグループを挙げて次世代の船舶に関わる技術領域を強化してまいりました。一方ギリアは、多数の製品化やサービス化を通じて、深層強化学習、画像/自然言語処理からエッジ端末におけるAI開発まで、幅広くかつ深い技術力を磨き、創業以来、多種多様な業界の顧客へ多岐にわたるAIソリューションを提供することによる利益向上、業務改革を進め、AIの社会実装の拡大に取り組んでまいりました。
オープンコラボレーションによる技術開発の時代が到来している今、両社は戦略的パートナーシップを築くべく、資本業務提携契約を締結いたしました。
本提携により、両社は今後、日本郵船におけるAI技術の実用化に取り組み、将来的には先進的かつ実用的なAIサービスの創出と活用により、日本国内に限らず世界の海運業界をリードし、海運業界全体の一層の発展につなげることを目指します。
2. 提携の内容
(1) 両社の各得意分野や経営資源を有効に利活用し、協働して新たなサービスや製品等を開発すること
・デジタルエンジニアリング、デジタルツイン等の次世代の開発手法や設計に関わる技術領域の強化
・自律運航船、新エネルギー活用等の次世代の船舶に関わる、脱炭素を見据えた運航上の技術革新
・海運事業全般を通じた運航上の安心、安全の確保に関わる技術領域の強化
・AI技術導入によるオフィス業務効率化の促進
(2) (1)の結果得られるデータやノウハウ等を有効に利活用し、新たな事業上の価値を共創すること
(3) 協働して開発するサービスの日本国内および海外におけるマーケティング、広報、販売等の協力
(4) 人材交流等による各種技術の研究や人材教育の促進等
以上を通じて、両社は協働してまいります。
3. 各社コメント/メッセージ
日本郵船株式会社 執行役員 鈴木 英樹
今回、AI開発や深層強化学習に強みがあり多様な顧客へのAIソリューション提供に多くの実績を持つギリア株式会社と資本業務提携を行うことで、今後の船舶分野における更なる技術開発、AI活用による業務のDX推進に大きく寄与するものと確信しています。将来的には、当社におけるAI技術の実用化に留まらず、海運業界をリードするAIサービスの提供など、新たな価値創造に取り組んでいくことを期待しています。
ギリア株式会社 代表取締役 齋藤 真
この度、日本郵船株式会社との業務提携契約締結に加え、資本参画頂くことを大変うれしく思っております。
この提携により、ギリアがミッションとして掲げている「ヒトとAIの共生環境の実現」に新たなステップを刻むことができると確信しております。
ソニーCSLに創業の起源をもつギリアは、越境するAIソリューションベンダーとして、様々な産業領域のキープレイヤーとAIソリューションの業務導入＝社会実装を実現してまいりました。
今回、海運業界におけるパイオニアであり、トップランナーである日本郵船との提携を通じて、世界レベルでデジタル化/AI化が急がれる海運領域へのAIソリューションの実用化をリードすることで、日本郵船と共にこの産業領域の変革を推進してまいります。
各社概要
＜日本郵船株式会社＞
本社 : 東京都千代田区
代表取締役社長 : 長澤 仁志
ウェブサイト : https://www.nyk.com/
＜ギリア株式会社＞
本社：東京都台東区
代表取締役社長：齋藤 真
ウェブサイト：https://ghelia.com/
本件に関するお問い合わせ先
＜日本郵船株式会社＞
広報グループ 報道チーム
電話：03-3284-5190
メールアドレス：NYKJP.ML.MEDIA@nykgroup.com
＜ギリア株式会社＞
広報グループ
電話：03-6803-2301
メールアドレス：pr@ghelia.com

ギリア株式会社（本社：東京都台東区、代表取締役社長 兼 CEO：齋藤真、以下：ギリア）は、ギリアがJRAシステムサービス株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役社長：中村嘉宏、以下：JRAシステムサービス）様に技術協力をしている「馬別パドック分割動画」について、2022年10月7日より試験公開されておりますことをお知らせいたします。
馬毎パドック分割動画 Powered by JRA-VAN
https://ai-paddock.jra-van.jp/
（以下の画像は、上記サイトの抜粋であり、著作権その他の権利を保有するJRAシステムサービスから許諾を受けて掲載しております。）



＜馬毎パドック分割動画とは＞ (※)
馬毎にパドック動画を何度も見る事ができ、さらに過去の動画と並べて比較再生することで馬の状態チェックをより深く楽しめるサービスです。
＜馬別パドック分割動画の主な機能＞ (※)
・単体動画
重賞レース過去パドック動画（2020年9月～2022年10月まで）について、馬別のパドック動画視聴が可能です。
・比較動画
該当馬のパドック動画を2つまで並べて表示し、同時再生が可能です。成績順などで比較対象を変更することができるため、「縦」の比較が大幅に簡易に行えるようになります。
※JRA-VANサービスサイトより
【取り組みの経緯】
JRAシステムサービスとギリアは、蓄積したデータ（過去のレースデータや出馬表・オッズ・血統情報）を活用して全く新しい競馬予想の楽しみ方の提供について共に探り、その中で着目したのが「パドック動画」でした。
データの提供にあたっては、レース毎にひとまとめに撮影されているパドック動画を「馬毎に分割」し、同じ馬の過去パドック動画と比較可能にする必要があります。予想のための時間から逆算すると、分割→動画提供までに許される時間はわずか3～5分程度という制約の中で、ギリアは馬毎に動画を分割できるAIを開発。概ね1分程度の時間で動画分割を可能としました。
これにより、馬毎にパドック動画を何度も見る事ができ、さらに過去の動画と並べて比較再生することで馬の状態チェックをより深く楽しめるようになりました。
ギリアでは、歩様（歩き方）データ解析による姿勢比較や発走前のリアルタイム提供が行えるシステムの構築にも取り組み、AI開発のみならず、更なるサービス画面の強化・構築なども予定しています。引き続きJRAシステムサービス株式会社様の事業拡張と、ひいては競馬ファンの皆様へ向けた全く新しい競馬の楽しみ方の提供に貢献してまいります。

ギリア株式会社（本社：東京都台東区、代表取締役社長 兼 CEO：齋藤真、以下：ギリア）が、株式会社EARTHBRAIN（本社：東京都港区、代表取締役社長：小野寺昭則、以下：EARTHBRAIN）に技術協力をしている「Smart Construction Simulation」について、2022年9月1日よりEARTHBRAINから提供開始されたことをお知らせいたします。
「Smart Construction Simulation」は、クラウド上に3次元の設計データと地形データを登録し、工期や機械編成などの施工条件を入力することで、建設現場の施工土量から最適な機械の稼働率や施工日数などを算出し、安全性・生産性を高めることができる世界でも最先端のサービス※1です。
【EARTHBRAIN報道発表】
https://www.earthbrain.com/news/20220901-762/
ギリアはEARTHBRAINのAI開発パートナーとしてギリアの深層強化学習に代表されるAI技術・知見を活かし、「Smart Construction Simulation」のAI機能搭載に携わってまいりました。
AIに関する技術力、課題と技術のマッチング力、ワンチームとなって課題解決に当たる姿勢など、ギリアの特長を最大限活用することで「Smart Construction Simulation」の提供開始に助力できたと感じております。
「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場」の実現に向けて、EARTHBRAINのAI開発パートナーとして、これからも共に取り組みを進めてまいります。
※1：EARTHBRAIN公式ホームページより