三菱マヒンドラ農機株式会社の訪問時の会話キッカケ
「
どうぞよろしくお願いします。
東松江駅が最寄り駅ですか
素敵な会社ですね、ここは何年くらいですか
」
google map
JR西日本山陰本線の揖屋駅
2023年10月31月 20時
初の国産小型ディスクハロー「KUSANAGI MDH1820」を今秋発売
2023年05月29月 15時
マイクロプラスチック殻を使わない水稲ペースト一発肥料の有効性を確認。食味
2023年02月09月 10時
三菱マヒンドラ農機株式会社(本社:島根県松江市、CEO取締役社長 齋藤徹)は、10月31日(火)、今秋販売を開始した国産初のショートディスクハロー “KUSANAGI” の出荷式を本社工場で実施しました。出荷式には地元松江市の上定昭仁市長をはじめ、農林水産省中国四国農政局や島根県商工労働部、島根県農業協同組合など地域産業振興に携わる多数の来賓の出席の下、出荷開始を祝うとともに、近隣の圃場で “KUSANAGI” と一般的なロータリーの粗耕作業の比較実演を行ない、作業の速さなど本製品の革新性を確認いただきました。
ディスクハローは、水田や畑作の粗耕や緑肥鋤き込み、除草などに利用できる製品で、作業能率は一般的なロータリーの約3倍(時速8-10km/h)、燃費は約1/4に削減できる製品です。また、水田では秋耕*を行うことにより、温室効果ガスのメタン発生を5割削減できるとされており、環境対策の面でも秋耕を高速で行えるディスクハローへの注目は高まっています。(*秋耕:秋に稲わらをすき込む作業)
これまで国内におけるディスクハロー市場は、大型トラクター向けの輸入製品がほとんどで、弊社も2019年より、マヒンドラ&マヒンドラグループのトルコのヒサルラー社製ディスクハローの輸入を開始し、主に北海道などの大規模圃場で導入され人気を博してきました。大規模農家の間でディスクハローが人気になるにつれ、中小規模生産社からも「手ごろなサイズのディスクハローが欲しい」といった要望が寄せられるようになり、2年前に本州で利用されることの多い45~60馬力クラスのトラクターに対応するディスクハローの開発に着手。このたび “KUSANAGI” を完成し、国産唯一のショートディスクハローとして発売するに至りました。
国内の農業現場では深刻な人手不足の解消や生産性向上のため、作業の効率化が課題となっており、ロータリータイプの作業機に比べて約3倍の作業能率と低燃費を実現した “KUSANAGI” には、今年5月の発表以来、日本全国の農業従事者から引き合いがあります。本日の出荷式では、弊社製品の製造会社であるリョーノーファクトリー(株)で完成したばかりの3台が近畿に向けて出荷されました。弊社では、”KUSANAGI” の特徴や利点の浸透を図るため、今後も全国各地の展示会への出展や実演を積極的に行ってまいります。
≪ご参考≫
■関連リリース:初の国産小型ディスクハロー「KUSANAGI MDH1820」を今秋発売
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000116205.html
大型トラクター向けのディスクハローを参考にしながら、日本の汎用トラクター向けに小型機を独自開発した。トラクターの動力を使わずに作業機の重さを利用し、円盤型のディスクで土を切るようにして粗耕起や緑肥・雑草の鋤き込みを高速で行なえる。浅耕、播種床の準備、除草、肥料・堆肥の混和、表層の固い土の破砕、作物残渣・緑肥のすき込みを一度に高速で行え、作業効率の向上に大きく貢献する。畑だけではなく水田での作業にも使用可能。
■関連製品:ヒサルラー ラバータイプディスクハロー
国内販売台数の約4割を占めるディスクハローの国内人気No.1製品。時速8~15kmの高速作業で耕起でき、従来のロータリーに比べて作業効率は約3倍、燃費は約1/3となり、高効率・低コストでの作業を実現する。
https://www.mam.co.jp/product/import/rubbertypedischarrows/rubbertypedischarrows.php
三菱ディスクハロー KUSANAGI MDH1820
国内の農作物生産現場では人手不足が深刻であり、大規模化のためにもより高効率な農業機械が求められています。弊社が2020年に発売したトルコのヒサルラー社製ディスクハローは、高効率、低燃費、高いコストパフォーマンスで、販売台数は導入開始から3年で2倍以上に伸びています。大型トラクター対応機として好評を得ているこのディスクハローを、このたび、市場のボリュームゾーンである中型トラクター向けの商品として独自に開発、国内で生産して販売します。
ディスクハローは大型のトラクター向けの輸入製品がほとんどで、多くは北海道などの大規模圃場で使用されていますが、今回の製品は、本州での利用も多い45~60馬力のトラクターで使用できる唯一の国産ショートディスクタイプ・ディスクハロー*です。
*ディスクハローとは、トラクターの動力を使わずに作業機の重さを利用し、円盤型のディスクで土を切るようにして粗耕起や緑肥・雑草の鋤き込みを高速で行なえる作業機です。
〈"KUSANAGI" ネーミングの由来〉
当社が本社を置く出雲国の神話に登場する草薙の剣から命名。本製品を製造する出雲地方を連想する名前で、草を切る性能の高さを表現しています。
〈製品の特長〉
緑肥の鋤き込みも高速で行える
大型のディスクハローをそのままダインサイジングするのでは、50馬力クラスのトラクターには重すぎて使用できず、逆に50馬力用に軽量化すると耕耘部(ディスク)の接地圧不足になり十分な耕耘深度を得ることができません。今回の製品は、独自の構造により軽量化と耕耘深度を両立することに成功しました。また、耕耘幅も対応するトラクタートレッドに適した2m幅としたことで、高い作業性を発揮できます。
■対応馬力
45~60馬力のトラクター。国内大手メーカーで販売されている同作業機としては最小の対応馬力。
■製品の特長
作業能率は既存ロータリーの約3倍(時速8-10km/h)、燃料は約6割削減。
※当社社内比較による。圃場条件などによって作業速度や効率、燃費は異なる場合があります。
■発売時期
2023年10月
■寸法
耕耘幅2m(一般に使用される同クラスの既存ロータリーと同程度の耕耘幅)
■重量
730kg
■想定顧客
水田・畑作を営む中規模農家(大型個人、法人、耕作面積3~20ha規模)
■価格
134万2千円(税込)。 大手が販売するショートディスクハローとしては最安。(当社調べ:2023.5.29現在)
KUSANAGI、ロータリー耕耘作業比較
〈本製品のメリット〉
・作業能率が圧倒的に高い
既存ロータリー(2km/h)の約5倍の耕耘スピード。圃場によっては2回耕耘が望ましい場合がありますが、それを勘案しても作業効率は概ね3倍。燃料は約6割削減できます。条件にもよりますが、1ヘクタール程度の圃場なら約1時間で耕せます。
・「砕土性」「均平性」に優れる
ロータリーによる耕耘は土を細かく粉砕しすぎるため、降雨後に硬化しひび割れを起こしますが、ディスクハローは土を細かくし過ぎず降雨後に硬化しにくいです。そのため、根張りや根への水分・空気の供給の点でロータリーに勝り、粗耕起に最適です。
・環境にやさしい。秋耕に最適
低燃費で作業時間が短く済むため秋耕が行いやすく、除草や緑肥の鋤込みもできます。秋耕は化学肥料使用量の低減や温室効果ガスの削減につながります。農林水産省では「みどりの食料システム戦略」の中で、温室効果ガスのメタン排出量削減に秋耕が有効として推奨しており、収穫後の水田では秋耕を行うことによりメタン排出量を5割削減できるとしています。また、秋耕を行うことにより地力が回復し、翌春の減肥にもつながるため、環境にやさしい農業につながります。※参考資料もご参照ください。
〈モニターした農家の感想〉
・「通常の畑の耕耘の他に、休耕地や畑脇の空き地に生えた雑草の除草目的でもディスクハローを使用してみた。例年、ブームスプレーヤーで行う除草だが、除草剤の購入費用も数十万円節約できると思った」
・「ロータリーに比べ作業能率が3倍以上なので、天気が心配な時にも素早く作業を終わらせることができ、導入すれば自分の時間や家族との時間が作れるようになりそう」
・「燃料費高騰下の経費削減のために、稲刈り後の秋耕を行わないようにしていたが、ロータリーに比べ面積当たりの燃費がかなり抑えられるので、これなら秋耕をしたいと感じた」
・「水稲の裏作で大豆を作っているが、裏表の切り替えのインターバルを極力減らすため、例年その時期は非常に多忙で解決策を探していた。ディスクハローは解決策になりうると感じた」
・「北海道で大型のディスクハローを使って緑肥(えん麦)の鋤き込みを行っているが、この小型ディスクハローをえん麦に使用してみて、大型機と遜色ない仕上がりを実感し、驚いた」
[参考資料]
〈秋耕について〉
・農林水産省 農産局農業環境対策課資料(2021.3.12)より
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/attach/pdf/index-72.pdf
→日本の農林水産分野から排出される温室効果ガスの46.2%をメタンが占めており、CO2(34.1%)を超える割合(P.5)
→政府は農地土壌に係る温室効果ガス削減対策として、2030年度目標でメタン排出量を 2013年度比104万t-/CO2(64~243万t)削減するとしている(P.7)
→農林水産分野GHGの中において稲作の占める割合は42%で、秋耕を行うことにより水田からのメタン排出量を5割削減可能(P.11)
・農林水産 大臣官房統計部資料(2022.4.20)より
https://www.maff.go.jp/j/finding/mind/attach/pdf/index-74.pdf
→既に秋耕に取り組んでいる割合は6割程度(P.2)
雨の日に作業できることもペースト肥料のメリットの1つ
三菱マヒンドラ農機株式会社(本社:島根県松江市)は、マイクロプラスチック殻を出さないペースト肥料を使用した、追肥を行わない一発施肥での水稲の生育を確認するため、2022年春から、長岡市(新潟)、岡山市、矢板市(栃木)などの圃場で実証試験を行いました。結果の概要は以下のとおりです。
【実証試験の結果概要】
ペースト一発肥料で育てた水稲の一反(10アール)あたりの玄米収量は、659kg(長岡市)、590kg(岡山市)、573kg (矢板市)と令和4年度の各県平均に対して11~24%の増量となりました。また、食味スコアについても「87」「81」「88」といずれも「良」(80以上)と診断されました。これにより、ペースト一発施肥による田植えは、一般的に行われている粒状一発肥料の課題であるプラスチック被覆殻の流出と無縁であるだけでなく、水稲の生産性においても平均を上回る成果を上げることが可能であることが示されました。
苗を植えながら土の中に施肥する仕組み
ペースト一発施肥は、田植え時に圃場環境に合わせ、苗の側条または上下二段の側条に緩効性の肥料を施肥することで追肥の必要性を低減し、一発施肥を可能にします。また、土中にとどまりやすく流亡が少ないため局所施肥が可能で、慣行農業と比べて肥料の使用量を約3割削減できます。
ペースト二段施肥のイメージ図
弊社は、業界で初めてペースト側条施肥機を開発・発売(1974年)し、環境負荷の低いペースト肥料を用いた農法への対応に長年取組んできました。近年、農業分野における粒状一発肥料のプラスチック被覆殻流出による環境汚染に改めて関心が高まっています。マイクロプラスチック問題の解消と化学肥料の削減に寄与できることから、昨年11月にペースト施肥対応の田植機は「みどりの食料システム戦略」の認定事業に選定されました。
弊社は、ペースト施肥対応の田植機の販売では業界のリーダーであり、今後も生産効率の向上と、環境負荷低減に寄与する農業の推進に力を入れていく所存です。
ペースト施肥対応機種を4条から10条まで9機種ラインナップ
【ペースト施肥対応機種】
LE4A/LE50/LE60/LE50AD/LE60AD/LE70AD/LE80AD/LR103D/LKE60AD
https://www.mam.co.jp/product/taueki_index.html
【生育試験圃場データ】
1. 長岡市(新潟県)
実証試験場所 :新潟県長岡市(面積30a)
田植月日 :5月16日
収穫日 :9月16日
品種 :コシヒカリ
植付条件 :条間30cm、株間30cm/37株
肥料 :マム水稲用9号
N成分施肥量=全量5.4kg/10a (施肥深さ 5cm)
2. 岡山市
実証試験場所 :岡山県岡山市(面積30a)
田植月日 :6月21日
収穫日 :11月5日
品種 :あけぼの
植付条件 :条間30cm、株間30cm/37株
肥料 :てまいらずペースト488
N成分施肥量=全量5.3kg/10a (上段2.7kg 施肥深さ 5cm、下段2.7kg 施肥深さ 9cm)
3. 矢板市(栃木県)
実証試験場所 :栃木県矢板市(面積 30a)
田植月日 :5月12日
収穫日 :9月14日
品種 :コシヒカリ
植付条件 :条間30cm、株間30cm/37株
施肥 :マム水稲用9号
N成分施肥量=全量5.6kg/10a (上段2.8kg 施肥深さ 5cm、下段2.8kg施肥深さ 15cm)
【収穫データ】
【ペースト施肥に関しては以下のサイトもご参照いただけます】
・農水省動画(2022年6月岡山市でのペースト2段施肥による田植えの紹介)
https://www.youtube.com/watch?v=7ddFDlYD9WY
・みどりの食糧システム認定の田植え機の弊社紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=AsU2xnj8qLo
・ペースト施肥の歴史やメリットに関する記事
https://www.mam.co.jp/agriinfo/140/
*実証結果は全ての条件下で生育を保証するものではありません。
気象条件・地域・土壌条件・品種・作型等を見ながら、必要に応じて追肥を行ってください。
三菱マヒンドラ農機株式会社の情報
島根県松江市東出雲町揖屋667番地1
法人名フリガナ
ミツビシマヒンドラノウキ
住所
〒699-0101 島根県松江市東出雲町揖屋667番地1
企業ホームページ
創業年
1914年
推定社員数
301~1000人
資本金
45億円
周辺のお天気
周辺の駅
2駅JR西日本山陰本線の東松江駅
地域の企業
地域の図書館
特許
2018年10月29日に『扱胴』を出願
2016年04月15日に『ロータリ耕耘装置』を出願
2018年12月19日に『トラクタ』を出願
2018年12月05日に『コンバインのDPF設置構造』を出願
2018年11月20日に『作業車輌』を出願
2018年10月31日に『乗用移植機』を出願
2018年10月26日に『コンバイン』を出願
2018年03月30日に『トラクタ』を出願
2018年03月28日に『コンバイン』を出願
2018年03月05日に『作業車輌』を出願
2018年02月08日に『移植機』を出願
法人番号
3280001000877
法人処理区分
新規
プレスリリース
国産初のショートディスクハロー “KUSANAGI” 発売 出荷を開始
国産初のショートディスクハロー “KUSANAGI” 発売 出荷を開始
2023年10月31月 20時
ロータリー型作業機の4倍のスピードで、農業の省力化に貢献三菱マヒンドラ農機株式会社は、10月31日(火)、国産初のショートディスクハロー “KUSANAGI” の出荷式を本社工場で実施しました。出荷式には地元松江市の上定市長をはじめ、国、県、農業協同組合など地域産業振興に携わる多数の来賓の出席の下、出荷開始を祝うとともに、近隣圃場で “KUSANAGI” と一般的なロータリーの粗耕作業の比較実演を行ない、本製品の革新性を確認いただきました。
初の国産小型ディスクハロー「KUSANAGI MDH1820」を今秋発売
2023年05月29月 15時
作業能率3倍、燃費6割減のディスクハローを50馬力クラス向けに新開発三菱マヒンドラ農機株式会社(本社:島根県松江市)は、近年需要の高まっている耕耘用作業機ディスクハローの小型機を45~60馬力のトラクター向けに開発し、初の国産ショートディスクハロー「KUSANAGI MDH1820」として今年10月に発売します。価格は134万2千円(税込)です。
マイクロプラスチック殻を使わない水稲ペースト一発肥料の有効性を確認。食味良好、収穫量は平均を上回る。
2023年02月09月 10時
「みどりの食糧システム」認定のペースト施肥機を使い、追肥無しで生産性の高い生育を実証。三菱マヒンドラ農機株式会社(本社:島根県松江市)は、マイクロプラスチック殻を出さないペースト一発肥料を使用した場合の水稲の生育を確認するため、2022年春から実証試験を行ってきました。水稲栽培においては、これまでプラスチック被覆殻で覆われた粒状一発肥料が多く使用されてきましたが、近年の環境意識の高まりとともに、水田から流出するマイクロプラスチック殻が問題視されるようになっています。実証試験は長岡市(新潟)、岡山市、矢板市(栃木)などの圃場で行い、結果は良好な食味と各県平均を上回る収穫量で、粒状一発肥料と遜色のない栽培ができることを実証しました。